今年の7月は暑くなりそうだ、そして暗記で頭がアツくなりそうだ? その心の準備ができたあなたのために、業界一クールな1次の解き方を7/4から連載開始です。

自分のオツムを熱くするより、隣の滑った転んだをからかう方が試験の準備はクールに進む。熱帯化が進む21世紀の試験対策に、これはもう期待しかありません。

J事例Ⅲ

【R5事例Ⅲ解答例】4事例難化のQCD / あまりにリアルな事例で既存ノウハウ超無効

謎で多様な経歴を持つここのサイト主、実は食品メーカーの受託開発実務に超詳しい。そしてアイデア解答を避けて与件根拠を切り貼りすると、あまりにリアルなR5Ⅲの実態が透けて見えます。

Q
毎年難化するうえに、業界人すら驚くあまりにリアルなR5の事例Ⅲ。既存試験対策やノウハウの無効化は歓迎とはいえ、もはや事前に対策することが無理ゲーレベルに。
A

それは良い発見です。事前に対策しようがないのに、与件に根拠は確かにあるので、既存ノウハウやキーワードに依存した間抜け答案を狙って落とせる。ノロマなD社にもわかる程度に解説しましょう。

Q:ふぞろいな答案の質を問題視

ビジネス社会のニーズに合致: 診断士試験はビジネス社会における高度なスキルを持つ専門家を養成するための試験です。社会の要求やニーズは常に変化し、そのため試験の合格者はビジネスに適切に対応できるべきです。難化した問題は、合格者が高品質なスキルを持つことを保証し、市場での需要に合致するように試験をアップデートする必要があります。

C:難化させて根拠の回収コストをUP↑

与件文の根拠を活用: 診断士試験では、与件文に書かれた根拠を基に正確な診断を行うことが求められます。問題を難化させることは、受験者に与件文をより詳細に理解し、正確な診断を行う能力を養うことに役立ちます。これにより、試験の合格者は高品質なスキルを身につけることができます。

D:盛り盛りノウハウでは80分で解かせない

情報処理の迅速性: 診断士は現実のビジネス状況に即座に対応し、迅速な判断を下す必要があります。試験の問題量を増やすことで、受験者に80分の制限内で多くの情報を効率的に処理するスキルを養う必要があります。これにより、合格者は実務での迅速な情報処理が可能となり、ビジネスにおいて競争力を持つことができます。

マシマシ根拠をコピペで書くと、リアルすぎるⅢの恐怖がわかる
第1問 強みS 20字×2要素で10点
第2問 生産管理・期待効果→人員不足の解決策を
第3問 生産計画(調達)・期待効果→廃棄削減で収益UP
第4問 事業戦略・助言→製品企画の助言は試験の範囲超え
第5問 新規事業・助言→妥当の2択はどちらもOK

80分で苦し紛れのふぞろいフレーズ答案をあざ笑うかのように、AI答案の100字のマス目は全て根拠の引用で埋まる。アイデア答案を書いた間抜けは正月まで悪夢確定な。

第1問 強みS 20字×2要素で10点

Q
第1問(配点10点)
C社の生産面の強みを2つ40字以内で答えよ。
A
【構文】(S)強み20字×2要素で書く。
【答案例】①経験豊富な経営者と管理者が料理人経験を持ち、②多品種少量の高級食品を供給できる。
10点なので最後の残り時間で書く。事例Ⅰ~Ⅲを通じ、第1問にムキになって時間をロスするのがふぞろい。最後に埋めるのが上位5%と確定しました。

第2問 生産管理・期待効果→人員不足の解決策を

Q
第2問(配点20点)
C社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した2020年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100字以内で述べよ。
A
【構文】対応策は、①で②し、③を実現する。
【答案例】対応策は、①専用調理器具を導入して手作業の調理を自動または効率化し、②直接指導監督している作業方法をマニュアルで標準化し、③製造班をまたぐパートの多能工化を進めて週ごとの需要変動に沿った勤務体制を取る。(100字)
コロナ禍後の人員不足に触れた時事問題。施策の列挙で加点、納得性のあるキレイな国語で書けばさらに加点です。

第3問 生産計画(調達)・期待効果→廃棄削減で収益UP

Q
第3問(配点20点)
C社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120字以内で述べよ。
A
【構文】対応策は、①で②し、③を実現する。
【答案例】C社は、①受託生産品では地元食材の使用量や作業手順は指示されるため、②経験値による発注を改め入出庫記録をつけて在庫量を管理し、③食材発注頻度を月末から週次に変更することにより廃棄を減らし収益性を高める。(100字)
廃棄ロスをなくすだけでは100字が余る。100字1文3センテンスでマス目を書く時、3要素をどう浮かべたかがカギになります。

第4問 事業戦略・助言→製品企画の助言は試験の範囲超え

Q
第4問(配点20点)
C社社長は受注量が低迷した数年前から、既存の販売先との関係を一層密接にするとともに、他のホテルや旅館への販路拡大を図るため、自社企画製品の製造販売を実現したいと思っていた。また、食品スーパーX社との新規事業でも総菜の商品企画が必要となっている。創業から受託品の製造に特化してきたC社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか、120字以内で述べよ。
A
【構文】C社は、①で、②し、③になるように開発を進める。
【答案例】C社は、①受託製品における食材・使用量・作業手順のノウハウを蓄積して標準化し、②口頭で指示されたメモ程度のレシピの活用と整理を進め、③客先の厨房と同様の設備を持つ加工室に販売先料理長を招き、④調理場作業のニーズに応じた自主企画製品を開発する。(120字)
与件に根拠はあるので何かは書ける。「販売先料理長をテストキッチンに招いて共同開発」は、業務用食品の実務経験がある人以外は書けない内容です。

第5問 新規事業・助言→妥当の2択はどちらもOK

Q
第5問(配点30点)
食品スーパーX社と共同で行っている総菜製品の新規事業について、C社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備を導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。このC社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか、140字以内で述べよ。
A
【構文】構想は妥当である。理由は、①で、②であり、③をして、④に留意するように助言する。
【答案例】構想は妥当である。理由は、①高級感ある和洋食の総菜はX社既存総菜との差別化が可能で、②X社総菜コーナーの売上や客単価向上に寄与するためであり、③新規事業の設備投資を回収するべく外部人材の製品開発実務や管理の経験を生かし、④客単価の低くなる店舗への拡大を確実に実現するよう助言する。(140字)
30点あるので確実にマス目を埋める。アイデア解答は一切不可と考えると、ふぞろい戦法がある意味妥当とわかります。

本試験与件+設問別マーカー例

試験の狙い=80分の読み書きテストの仮定に立つと、与件の根拠を引用した者が勝ち。どこをコピペするかを設問別マーカーで確認します。

第1問
第2問
第3問
第4問
第5問

【企業概要】

第1段落 小さな業務用食品ベンダー

C社は資本金3,000万円、従業員60名(うちパート従業員40名)の業務用食品製造業である。現在の組織は、総務部4名、配送業務を兼務する営業部6名、最近新設した製品開発部2名、製造部48名で構成されている。パート従業員は全て製造部に配置されている。

第2段落 高級リゾート向けに受託生産

C社は地方都市に立地し、温泉リゾート地にある高級ホテルと高級旅館5軒を主な販売先として、販売先の厨房の管理を担う料理長(以下、販売先料理長という)を通じて依頼がある和食や洋食の総菜、菓子、パン類などの多品種で少量の食品を受託生産している。

第3段落 地元食材をインバウンド向けに

高級ホテルの料理人を経験して、ホテル調理場の作業内容などのマネジメントに熟知した現経営者が、ホテル内レストランメニューの品揃えの支援を行う調理工場を標ぼうして1990年にC社を創業した。近年、販売先のホテルや旅館では、増加する訪日外国人観光客の集客を狙って、地元食材を使った特色のあるメニューを提供する傾向が強まっているが、その一方で材料調達や在庫管理の簡素化などによるコスト低減も目指している。そのためもあり、C社の受注量は年々増加してきた。

第4段落 コロナ後の受注回復

2020年からの新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、C社の受注量は激減していたが、最近では新型コロナウイルス感染も落ち着き、観光客の増加によって販売先のホテルや旅館の稼働率が高くなり、受注量も回復してきている。

【生産の現状】

第5段落 各課の従業員構成

C社の製造部は、生産管理課、総菜製造課、菓子製造課、資源管理課で構成されている。総菜製造課には5つの総菜製造班、菓子製造課には菓子製造とパン製造の2つの班があり、総菜製造班は販売先ごとに製造を行っている。各製造班にはベテランのパートリーダーが各1名、その下にはパート従業員が配置されている。製造部長、総菜製造課長、菓子製造課長(以下、工場管理者という)は、ホテルや旅館での料理人の経験がある。

第6段落 生産設備をテストキッチンに

C社の工場は、製造班ごとの加工室に分離され、食品衛生管理上交差汚染を防ぐようゾーニングされているが、各加工室の設備機器のレイアウトはホテルや旅館の厨房と同様なつくりとなっている。

第7段落 手作業の各工程

受注量が最も多い総菜の製造工程は、食材の不用部トリミングや洗浄を行う前処理、食材の計量とカットや調味料の計量を行う計量・カット、調味料を入れ加熱処理する調理があり、鍋やボウル、包丁など汎用調理器具を使って手作業で進められている。

第8段落 管理者+リーダーによる作業指導

C社の製造は、販売先から指示がある製品仕様に沿って、工場管理者3名と各製造班のパートリーダーがパート従業員に直接作業方法を指導、監督して行われている。

第9段落 販売先料理長が直接指示

C社が受託する製品は、販売先のホテルや旅館が季節ごとに計画する料理メニューの中から、その販売先料理長が選定する食品で、その食材、使用量、作業手順などの製品仕様販売先料理長がC社に来社し、口頭で直接指示を受けて試作し決定する。また納入期間中も販売先料理長が来社し、製品の出来栄えをチェックをし、必要があれば食材、製造方法などの変更指示がある。その際に工業管理者が立ち会い、受託製品の製品仕様や変更の確認を行っている。毎日の生産指示や加工方法の指導などは両課長が加工室で直接行う。

第10段落 手書きのレシピは活用不足

販売先料理長から口頭で指示される各製品の食材、使用量、作業手順などの製品仕様は、工場管理者が必要によってメモ程度のレシピ(レシピとは必要な食材、その使用量、料理方法を記述した文書)を作成し活用していたが、整理されずにいる。

第11段落 在庫の廃棄と納品遅れ

受託する製品の仕様が決定した後は、C社の営業部員が担当する販売先料理長から翌月の月度納品予定を受け、製造部生産管理課に情報を伝達、生産管理課で月度生産計画を作成し、総菜製造課長、菓子製造課長に生産指示する。両製造課長は月度生産計画に基づき製造日ごとの作業計画を作成しパートリーダーに指示する。パートリーダーは、月度生産計画に必要な食材や調味料の必要量を経験値で見積り、長年取引がある食品商社に月末に定期発注する。食品商社は、C社の月度生産計画と食材や調味料の消費期限を考慮して納品する。食材や調味料の受入れと、常温、冷蔵、冷凍による在庫の保管管理は資材管理課が行っているが、入出庫記録がなく、食材や調味料の在庫量は増える傾向にあり、廃棄も生じる。また製造日に必要な食材や調味料は前日準備するが、その時点で納品遅れが判明し、販売先に迷惑をかけたこともある。

第12段落 発注リードタイムについて

販売先への日ごとの納品は、宿泊予約数の変動によって週初めに修正し確定する。朝食用製品については販売先消費日の前日午後に製造し当日早朝に納品する。夕食用製品については販売先消費日の当日14:00までに製造し納品する。

【新規事業】

第13段落 X社総菜向けメニューを共同開発

現在、C社所在地周辺で多店舗展開する中堅食品スーパーX社と総菜商品の企画開発を共同で行っている。X社では、各店舗の売上金額は増加しているが、総菜コーナーの売上伸び率が低く、X社店舗のバックヤードでの調理品の他に、中食需要に対応する総菜の商品企画を求めている。C社では、季節性があり高級感のある和食や洋食の総菜などで、X社の既存の総菜商品との差別化が可能な商品企画を提案している。C社の製品開発部は、このために外部人材を採用し最近新設された。この採用された外部人材は、中堅食品製造業で製品開発の実務や管理の経験がある。

第14段落 季節替わりの企画商品

この新規事業では、季節ごとにX社の商品企画担当者とC社で商品を企画し、X社が各月販売計画を作成する。納品数量は納品日の2日前に確定する。納品は商品の鮮度を保つため最低午前と午後の配送となる。X社としては、当初は客単価の高い数店舗からはじめ、10数店舗まで徐々に拡大したい考えである。

第15段落 工場増築投資の妥当性

C社社長は、この新規事業に積極的に取り組む方針であるが、現在の生産能力では対応が難しく、工場増築などによって生産能力を確保する必要があると考えている。

マシマシ根拠時代の事例Ⅰ~Ⅲは、時間切れのアイデア解答をカマした間抜けから順に脱落。その意味で与件重視を優先するとき、ふゆかいな似顔絵で周囲に苦笑いされるのが出版D社。ヒトの好みを突いた萌え絵やキレイな国語で訴求するのが上位5%です。

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