
「Ⅳが得意だと2次有利」は昔からの鉄板で、それが火を噴き合格者を全面的に入れ替えたのがR6。その狙いは、「もう事例Ⅰ~Ⅲでは差がつかない」です。

全身黒塗りのシルエット=黒幕(真犯人)は、出版社「同友館」の意を受けて、「合格フレーズ集」「パーフェクト解答パターン」などのノウハウをあらゆる所に忍び込んでは大量にばら撒く。
これにより受験者全9,000名は誰でも似たような答案を量産可能になり、試験を「作業」に変えてしまった。
多くの受験生が“正解っぽい構文”を使って同じような答案を書くため、採点者側は誰に高得点を与えるべきか判断がつかない状態に。
表面上の正しさばかりが並び、思考や構想の違いが見えない答案に、試験委員は疲弊しきっている。
ついに登場した少年探偵(象徴的存在)は、試験の本質を取り戻すべく黒板に「Emphasize Critical Thinking(構想・題意解釈重視)」と掲げる。
そして決意表明——「隣のノウハウ踊りを狙い撃ちし、確実に8割落としましょう」。この一言が、出題・採点基準の抜本的見直しの加速を告げる。
ChatGPTに代表される生成AIの普及により、「2次」答案の作成ハードルは劇的に下がりました。誰もがそれらしい答案を機械的に生み出せる時代になり、かつて合格者答案のフレーズ暗記や模範構文模倣に頼っていた学習法は形骸化しています。
実際、受験生全員が同じ参考書と過去問を使い、同じような答案を目指す状態では「8割が落ちて当たり前」です。生成AIによる答案作成が一巡するほど、再現答案のSNS共有が一種の祭りだった状況からさらに悪化し、9,000人分の答案が画一化するリスクすら生じています。
その結果、試験そのものも真逆の進化を遂げました。かつては「解答が公表されない曖昧さ」を逆手に取り、再現答案や定型パターン暗記でそれっぽい答案を書けば一定の点がもらえたのに対し、今やAIで容易に定型回答が生成できるため、採点者はより厳格に「問いの真意を読み取り、事例企業に即した具体的な構想を提示できる力」を見極めようとしています。
表面的なキーワードの詰め込みや汎用フレームワークの丸写しでは通用せず、与件文と設問の底流にある課題を解釈し、自分なりの構想を練る力で差がつく試験へと変貌しているのです。実際、近年の分析でも「二次試験で最も求められるのは出題者の意図を理解する読む力」であり、単に第1問~第5問それぞれに答えるだけでは不十分で、事例全体を貫くストーリーを掴んで “+α” の付加価値を示す構想力こそが高評価(AAA評価)の鍵だとされています。
つまり試験の本質が「作業」から「構想」へと明確にシフトしたのであり、本報告書ではこの変化と、それに適応した戦術について論じます。
【4人1組チームで当確】Ⅳは作業で、Ⅰ~Ⅲは思考
ここのサイト主のような会計強者にとり「Ⅳ」は休憩時間も同然で、そこに手間取らない分「Ⅰ~Ⅲ」の思考に専念できる。そして生成AIがおかしなことを言い出します。
「Ⅳ」は考えたら負け。
対して「Ⅰ~Ⅲ」は考えないと負けです。
Step-1:Ⅳは考えたら負け~思考不要の単純作業
診断士「2次」の中で、事例Ⅳだけは明確な「正解」が存在します。他の事例Ⅰ~Ⅲが記述式で答えが一意に定まらないのに対し、事例Ⅳだけは計算問題を含むため数字という唯一の答えがあるのです。実際に簿記・会計の試験である事例Ⅳでは「正しい解き方はいつもひとつに決まる」 。この特性ゆえ、事例Ⅳに関しては受験側でも解法が定型化されており、再現性の高い「作業」で得点を稼ぐことが可能です。
代表的なのがTACによる対策テキスト『事例IVの解き方』で、2024年4月に第2版が発売されるほどアップデートが進んでいます。このテキストでは計算問題の手順が標準化され、エクセルによる解説まで付すことで「最も正しい解法」が習得できるようになっています。同書を活用した演習を積めば計算プロセスのタイパ(time performance)・コスパが飛躍的に向上し、事例Ⅳは実質“免除科目”(苦にならない得点源)になるとさえ言われます。
実際、前年に超難問と言われたNPV計算問題(R5年第3問)も、TAC解法のステップに沿って解きほぐせば正答に辿り着けることが証明されています。要するに、事例Ⅳは人間がAIに頼らずとも演習によって再現性を担保できる唯一の事例なのです。
この強みを最大限に活かすため、本戦術ではチーム内で事例Ⅳを「確実に70点を取れる科目」に仕立てることを提唱します。
具体的には、4人のチームメンバーが事例Ⅳの頻出テーマ(経営分析、CVP、NPV、意思決定会計など)を分担して研究し、互いに解法パターンを教授し合います。例えばメンバーAはCVP分析、BはNPVといった具合に専門担当を決めて教材を咀嚼し、勉強会で講義形式で共有するのです。これによりチーム全員が一通りの計算パターンを習得でき、「誰が解いても最低70点は堅い」という状態を目指します。
実際の分析でも、事例Ⅳの得点は「ある程度までは努力に比例しやすい」とされ、基本問題の取りこぼしを無くし第2問・第3問のどちらかを完答できれば70点台が見えてくると報告されています。このようにチームで事例Ⅳの解法を仕組み化してしまえば、メンバー全員にとって事例Ⅳは「安定して稼げる科目」となり得点の安全装置となります。
具体的には、第1問経営分析+第4問ポエムをいくら練習してもそこは周囲と差がつかない。そうでなく第2問CVP第3問NPVを、「なぜ隣の同友館が苦手にするか」にフォーカスし、狙って+10点取ると安定70点です。
Step-2:Ⅰ~Ⅲは考えないと負け ~解答作業をAI委任
事例Ⅰ〜Ⅲでは、与件の要約や答案の素案づくりといった作業を生成AIに任せ、人間は「構想」と「評価」に専念する戦術が有効です。なぜなら、これらの記述式事例では唯一絶対の正解がなく、“それっぽい答案”はAIでも作成可能な時代に突入したからです。
そのため受験生は、AIが出力した案をもとに題意とのズレや根拠の弱さを見抜き、論理構成を修正していく「編集者的な視点」で構想力を鍛えることを選択すべきです。
このアプローチは、チーム学習で特に効果を発揮します。従来は互いに自作答案を主張し合う構図が心理的安全性を損ない、議論が停滞する原因となっていました。
これに対し、ChatGPTなどのAIを使って中立的な案を生成・共有することで、主張ではなく拝聴と評価を軸とした生産的な議論が可能になります。多様な観点を引き出し、互いに構想を補完し合える環境が整うことで、属人的だった構想力がチーム内で再現性をもって蓄積されていきます。
結果として、受験生は単なる答案暗記から脱却し、構想力に基づく解答戦略を構築できるようになります。特に4人1組のチームは、視点の多様性と議論の集約性のバランスに優れ、生成AIを活用することで「合格プロジェクトチーム」として機能します。
このような構想共有型学習は、試験委員が本来意図する「思考の質で競わせる」方向性に合致した、最も実効的かつ持続可能な戦術だといえます。
同じ事例を何度も解くから、答を覚えて思考停止する。そこをよくわかっていないのがふぞ、行き過ぎたのがベテで、この2つを避けてスラスラA答案です。
Step-3:試験委員が願うAI学習~3案浮かべて1つに絞る~
生成AIやチーム訓練により答案の案出しが拡張された現代において、試験本番で求められるのは「引き算の構想力」です。蓄積されたアイデアの中から最も適切な一案を選ぶ判断力が、合否を分ける鍵となります。
奇抜な発想に走りすぎると、題意を外したり根拠が弱くなったりして大減点に繋がるリスクが高まります。むしろ評価されやすいのは、減点されにくい無難で素直な答案であり、「凡庸だが的確な回答」を選び取る冷静さが必要です。採点者の共感を得る構成、読みやすく、与件に忠実で筋の通った助言が安定した加点を生むのです。
そのため、本番では常に複数の案を構想した上で、最も題意や与件企業に合う一つに絞る訓練が有効です。たとえば助言問題なら「攻め・中庸・守り」の3方針を意識的に発想し、与件適合性・実現可能性・納得性といった軸で比較検討することが重要です。
これにより、迷いなく選択肢を取捨し、内容の充実に集中できます。実際、上位5%合格者の多くは事例Ⅰ〜Ⅲでは目立とうとせず「普通のことを丁寧に書く」ことに徹し、事例Ⅳで安全にスコアを稼ぐという戦略をとっています。結果的に、目立たない戦略が最も堅実に合格を引き寄せる手段となっているのです。
特に助言問題では、施策を単発的に思いつきで書くのではなく、「選択肢を持ったうえで一本化する」という構想習慣が有効です。
たとえば「新規顧客獲得策」なら、大胆だが実現性の低い案、地味でも確実な案など複数案を出し、それぞれのメリットとリスクを評価したうえで採点者に最も共感される案を採用します。
これは独りよがりな答案を避ける“思考の安全装置”でもあり、試験本番の迷いも防ぎます。今後は「差別化」より「共感性」に重きを置いた構想力が主流となり、評価される時代へと移行しているのです。
ノウハウ!キーワード!と大はしゃぎで思考停止するとふぞ、余計な事を考え一発退場D判定を食らうのがベテ。よって試験の当確ラインは、ベテふぞ路線以外のどこかになります。
今日のまとめ
AIがここまで言うなら、今年はアリかも。
「Ⅳ70点を取る正しい解き方」週イチzoomの無料見学は本日8/6(水)21:00~。こちらのフォーム記入で参加できます。
Ⅳを作業化して安定70点とし、さらにⅠ~Ⅲの既存ふぞろいレベルはAIに解かせて、自分はその先の思考に専念。ふとした目の付け所でその効果が2倍3倍になるのがAI時代です。