これまでのアナログを、これからのデジタルに。試験のイノベーションが加速します。

【経済:⑧グラフ(傾き・消費者行動)】デキる奴は国語を読まない

ダシ効果でうま味がUP

例題:H27第13問 スルツキー分解 Bランク

さて、「1次」でこんな「難問」に出会ったら、どうすればいいでしょう?

そりゃ、長い与件文は読まずに、想定して「探せ」。きゃっしい様にそう教わったろ?

スルツキー分解は、代替(ダ)→所得(シ)の順の暗記で解く
近年では、企業の業績が上向いてきたことなどもあり賃金が上昇傾向にあるが、賃金上昇が労働者に与える影響を経済モデルで考えてみたい。
いま、ある消費財の消費量をC、その価格をlとする。個人は、賃金率wでLという時間だけ労働してwLという所得を稼ぎ、当該の消費財を消費することができる。1日24時間のうち労働以外の時間を余暇Rとすると、労働時間はL=24―Rと表すことができる。こうした仮定のもとにある個人は、C=w(24―R)という制約の中で、CとRを組み合わせることになる。ただし、労働に投じることができる時間は、最大で12時間(L≦12)であるものとする。下図は、上記の仮定を踏まえて、賃金率wの場合と賃金率w′の場合(w<w′)とに分けて、個人が直面する制約が右下がりの直線として描かれている。また、この制約線と無差別曲線Ui(i=1,2)との接点として、それぞれの場合における最適なCとRの組み合わせが与えられている。この図で、賃金率がwからw′へ上昇したものと想定した場合の記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
選択肢と解説
×ア この図では、賃金率の上昇に伴って生じる所得効果と代替効果を合計した効果(全効果)は、余暇時間を減少させる。
〇イ この図では、賃金率の上昇に伴って生じる所得効果と代替効果を合計した効果(全効果)は、労働時間を減少させる。
×ウ この図では、賃金率の上昇に伴って生じる所得効果は、労働時間を増加させる。
×エ この図では、賃金率の上昇に伴って生じる代替効果は、余暇時間を増加させる。

当問は一見難問ですが、過去問慣れをすると「代替→所得効果」にピンときて、補助線をスッと入れてサッと解きます。アは×減少→〇増加、ウは×労働時間→〇余暇時間、エは×増加→〇減少です。

こんな長い問題文の国語は読まない。スルツキー分解の定番知識を浮かべて、サッと解きます。

この「想定早読み力」を、「2次」の長文与件でフル活用
それが260点まとめ派が涼しい顔で「2次」を勝てるコツ。そこで「経済」「法務」の過去問は、答えを一通り覚えたら一気に論点タテ解きします。

そうは言っても初学者には少々ハードルが高い。そこで今年は「1次」免除のあなたこそ、タテ解き効果を実感するチャンスです。

デキる奴は国語を読まない【経済:⑧グラフ(傾き・消費者行動)】

傾き3⃣:需要関数

H27第12問 需要関数 Bランク
常に一定の固定比率で一緒に消費されるような財を完全補完財という。完全補完財であるような2財の無差別曲線を示す図として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 図A
○イ 図B
×ウ 図C
×エ 図D

答えを先に書くと、図A=代替財、図C=完全代替財、図B=完全補完財、の暗記で解ける。解説を知りたい方は、こちらの記事を。

そうか、「経済」は暗記でOK? そう勘違いしたボクは、次のR1第12問を見て、震え上がります。

R1第12問 需要関数 Cランク
Aさんは、夕食時にビールと焼酎を飲むことにしている。Aさんの効用水準を一定とした場合、ビールを1 杯余分に飲むことと引き換えに減らしてもよいと考える焼酎の数量が、徐々に減ることを描いた無差別曲線として、最も適切なものはどれか。

答えは○イ一択やがな。

ところがTAC正答率はC? H27第12問の暗記に引っ張られ、イ以外を正解に選んだ方は、こじらせの前兆です。

この問題は簡単すぎる。きっとウラがあるんだよ。そう言いだす奴は多年度ループの刑な。

H29第12問 需要関数 Bランク
無差別曲線は、一般に、原点に対して凸型をした右下がりの曲線である。しかしながら、その形状は消費者の好みなどによって変わることがある。下図のような形状の無差別曲線に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア Aさんは、喫茶店でコーヒーを1杯飲むとき、必ず角砂糖を1個だけ入れる。このとき、X 財をコーヒー、Y 財を角砂糖とした場合の無差別曲線は図のようになる。
×イ Bさんは、発泡酒が大好きであるが、どのブランドでもよいと思っている。このとき、ある2つのブランドの発泡酒を X 財、Y 財とした場合の無差別曲線は図のようになる。
○ウ Cさんは、ゴルフに興味があり、野球には興味がない。このとき、X 財をゴルフの観戦チケット、Y 財を野球の観戦チケットとした場合の無差別曲線は図のようになる。
×エ Dさんは、その日の気分により、お昼におにぎりとパンのどちらかを選んで購入する。このとき、X 財をおにぎり、Y 財をパンとした場合の無差別曲線は図のようになる。

当問は、例題H27第12問のグラフで説明します。アは完全補完財=H27第12問の図B、イは代替財=図A、エは完全代替財=図Cです。

H29第15問 予算制約 Bランク
下図には、等費用線が描かれている。この等費用線に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 資本のレンタル価格が上昇する場合、横軸上の切片 B は不変のままで、縦軸上の切片 A が上方に移動する。
〇イ 縦軸上の切片 A は、資本の最大投入可能量を示している。
×ウ 賃金率が上昇する場合、横軸上の切片 B は不変のままで、縦軸上の切片 Aが下方に移動する。
×エ 費用が減少すると、等費用線は右方にシフトする。

中学数学の「切片」の知識で〇イ一択に。アは×上方→下方、ウは×賃金率→〇資本のレンタル価格、エは×右方→〇左方です。

H28第15問 予算制約 Bランク
ある個人が限られた所得を有しており、財 X1 と財 X2 を購入することができる。下図には、同一の所得にもとづいて、実線の予算制約線 A と破線の予算制約線 Bとが描かれている。また、予算制約線 A と点 E で接する無差別曲線と、予算制約線 B と点 F で接する無差別曲線も描かれている。下図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア 等しい所得の下で予算制約線が描かれているので、点 E と点 F から得られる効用水準は等しい
×イ 予算制約線 A と予算制約線 B を比較すると、予算制約線 B の方が、財 X2の価格が高いことを示している。
×ウ 予算制約線 A と予算制約線 B を比較すると、予算制約線 B の方が、実質所得が高いことを示している。
〇エ 予算制約線 A と予算制約線 B を比較すると、両財の相対価格が異なることが示されている。

当問はアイウに丁寧に×をつけ、消去法で〇エを選んで納得します。アは×等しい→〇X1の価格上昇により効用が下がる、イは×X2→〇X1、ウは×高い→〇低い。

H27第14問 予算制約 Cランク
いま、2つの財、財X1と財X2を消費可能な個人の効用最大化行動を考える。当該の個人は、所得80 を有し、財X1の価格は2、財X2 の価格は4という条件のもとで、効用が最大になるよう財X1の消費量x1と財X2の消費量x2とを組み合わせることができる。この個人の効用関数はU=x1x2 と与えられており、合理的な当該個人は、x1 =20、x2 =10という組み合わせを選択することが分かっている。下図では、縦軸の切片a と横軸の切片bとを結ぶ予算制約線と無差別曲線U の接点として、効用最大化の行動が図示されている。
この状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
×ア この個人は、所得80の使い道として、x1 暗20、x2暗10以外の組み合わせを選択することで効用を一層高める余地が残されている。
×イ 財X2の消費量がゼロならば、財X1を30 消費することで所得80を使い切ることができる。
×ウ 縦軸の切片a の値は、財X1 の価格に応じて変化する。
○エ 無差別曲線U上の財の組み合わせ»x1,x2¿では、いずれも効用水準が200で一定である。
H30第18問 予算制約 (1)Bランク (2)Cランク
生産においては、生産要素を効率的に投入することが重要である。下図では、等産出量曲線と等費用線を用いて、最適な生産要素の投入量を考える。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
(設問1 )
この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 点A と点B は、労働と資本の投入による費用は同じであるが、生産量が異なる。
×イ 点D では、労働と資本の投入による費用は点B より少ないが、生産量は多くなっている。
×ウ 点F では、点D よりも資本の投入が少なく、労働の投入が多いので、費用が少なくてすむ。
○エ 費用を一定とした場合、点A では、労働の投入を増加させ、資本の投入を減少させることによって、生産量が増加する余地がある。
(設問2 )
この図においては、点E で生産要素の最適投入が実現している。点E に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 点E では、点B と同じ量を生産する場合の要素費用最小化が実現している。
○イ 点E では、労働と資本について要素価格1 単位当たりの限界生産物が均等化している。
×ウ 点E においては、点A と技術的限界代替率が同じであるが、労働と資本の要素価格比率が異なっている。
×エ 点E における技術的限界代替率は、点D と比べると大きく、点F と比べると小さい。
R1第15問 予算制約 (1)Cランク (2)Bランク
下図は、産出と費用の関係を描いたものである。労働と資本の両方を可変的インプットとして、生産要素の投入と生産物の産出との関係を描いたものが等産出量曲線である。また、等費用線は、一定の費用のもとで労働と資本をどのくらい投入することが可能かを表している。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
(設問1 )
等費用線のシフトに関する記述として、最も適切なものはどれか。
○ア 資本のレンタル価格が上昇した場合、横軸の切片は不変のままで、縦軸の切片が下方に移動する。
×イ 賃金率が下落した場合、縦軸の切片は不変のままで、横軸の切片が左方に移動する。
×ウ 賃金率の上昇と同じ割合で資本のレンタル価格が下落すれば、等費用線の傾きは変わらない
×エ 費用が増加すると、等費用線が左方に平行移動する。

「労働」「資本」の言い回しで難しい印象を受けますが、テキストレベル知識。イは×左方→○右方、ウは×変わらない→○急になる。エは過去問解説参照で。

(設問2 )
等費用線が右方に平行移動した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 新しい等費用線における費用最小化は、点E と費用は同じであるが、賃金率と資本のレンタル価格がともに高い水準で達成される。
○イ 新しい等費用線における費用最小化は、点E よりも産出量が高い水準で達成される。
×ウ 新しい等費用線における費用最小化は、点E よりも産出量が低い水準で達成される。
×エ 新しい等費用線における費用最小化は、点E よりも労働と資本がともに少ない水準で達成される。

アは×同じ→○増える、ウエは×低い、少ない→○多いです。

需要関数は当てさせるための出題。2択で悩んだら、ウソつきにバツを付けるのが正解のコツな。

傾き4⃣スルツキー分解

H28第16問 スルツキー分解 Dランク ※難問
いま、ある合理的個人が、限られた所得の下で2つの財(X,Y)を需要する状況を考える。2つの財の需要量は、それぞれDXおよびDYと表記し、財Xの価格をPXと表記する。
下図は、予算制約線1と無差別曲線1が点Aで接する状況から、他の条件を一定としてPXのみが下落し、予算制約線2と無差別曲線2が点B で接する状況へと変化した様子を描いたものである。この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
○a 財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってDXを減少させた。上図では、代替効果よりも所得効果が大きいため、財Xはギッフェン財の性質を示している。
×b 財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってもDXを増加させた。上図では、代替効果と所得効果がともにDXを増加させていることから、財Xはギッフェン財の性質を示している。
×c 財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、DYが増加した。これは、財Yが財Xの粗代替財であることを示している。
○d 財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、DYが増加した。これは、財Yが財Xの粗補完財であることを示している。
×ア aとc
○イ aとd
×ウ bとc
×エ bとd

当問はいつものスルツキー(代替→所得)に加え、①ギッフェン財 ②代替・保管財の2つの知識を聞く難問です。
まずイは×ともにDXを増加→○所得効果はDXを減少、ウは×粗代替材→○粗補完財です。当問は深追いしなくて良いですが、テキストに戻って理解すると知識が増えます。

H29第16問 スルツキー分解 Dランク
近年、保育や介護の現場における人手不足が社会問題となっている。この問題に対処するための方策として、これらに関わる職種の賃金の引き上げが検討されることがある。そこで、賃金の引き上げと労働供給の関係を考察することにした。
下図を参考にしながら、次の文中の空欄A〜Dに当てはまる語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
人手不足を解消するためには、現在働いていない人に新規に就労してもらうか、あるいは現在パート勤務などの短時間労働の人に今までよりも長い時間働いてもらうことが必要である。
すでに働いている人が賃金の上昇によってもっと働くようになるかどうかは、代替効果と所得効果によって決まる。賃金の上昇は、 【A 】効果によって労働供給を増やし、【 B 】効果によって労働供給を減らす。両者の関係は、通常、低い賃金水準では 【C】 効果の方が大きく、高い賃金水準では 【D】効果の方が大きい。したがって、現在の賃金が低い水準であるならば、賃上げは、労働時間を増やして人手不足の解消に寄与する。逆に、もし現在の賃金が高い水準にあるとすれば、賃上げは労働時間を減らすことになる。
×ア A:所得 B:代替 C:所得 D:代替
×イ A:所得 B:代替 C:代替 D:所得
×ウ A:代替 B:所得 C:所得 D:代替
○エ A:代替 B:所得 C:代替 D:所得

当問の様に捻られると、理論で押さえた方以外は苦戦。でも実は代替→所得(ダ・シ)の順序を覚えるだけで〇エ一択に。

一連のスルツキー分解は、代替→所得(ダ→シ)の暗記知識で全て解ける。ふぞ先輩の様に小難しく考えないのがコツです。

傾き5⃣弾力性概念(難)

H28第13問 価格弾力性 Bランク
下図では、需要の価格弾力性が より小さい農産物の需要曲線 D が実線で描かれている。また、当該農産物の供給曲線は破線で描かれており、好天に恵まれるなどの外生的な理由によって、供給曲線が当初の S0 から S1 へシフトしたものとする。この図に関する説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
○ア 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加はあるものの、生産者の総収入を減少させる。
×イ 供給曲線の右へのシフトは、価格の低下による需要量の増加を通じて、生産者の総収入を増加させる
×ウ 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、需要量には影響を与えない
×エ 供給曲線の右へのシフトは、価格を低下させるものの、生産者の総収入には影響を与えない

「需要の価格弾力性が小さい」とは、「値下げしてもあまり売れない」。つまり豊作のキャベツがバカ安になる理由を説明する〇ア一択です。×イウエがダメなのは説明不要でしょう。

H30第12問 価格弾力性 Bランク
下図でDA とDB は、それぞれ商品Aと商品Bの需要曲線である。このとき、商品Aと商品Bの需要の価格弾力性に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
×a 価格がP0 から下がると、商品Aの需要の価格弾力性は大きくなる。
○b 価格がP0 から上がると、商品Bの需要の価格弾力性は大きくなる。
×c 点E では、商品Aの需要の価格弾力性は商品Bの需要の価格弾力性よりも大きい
○d 点E では、商品Aの需要の価格弾力性は商品Bの需要の価格弾力性よりも小さい。
×ア aとc
×イ aとd
×ウ bとc
○エ bとd

当問を使い、テキストに戻って覚えるルールが2つ。
①傾きが緩い→弾力性が大きい
②同じ需要曲線上→左上ほど弾力性が大きい。
詳しく知りたい方は、まずバツをマルにしてからテキストへ。a、cはいずれも×大きい→○小さいです。

H30第17問 所得弾力性 Bランク ※参考問題
下図には、所得と財の需要量の関係を表すエンゲル曲線が描かれている。これらの図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〇ア 下級財に関するエンゲル曲線は右図である。
×イ コメなどの食料品は、一般的に生活必需品であるので、右図のようなエンゲル曲線を描くことができる。
×ウ 左図のエンゲル曲線は、需要の増加の程度が、所得の増加の程度より小さくなることを示している。
×エ 左図は、需要の所得弾力性が 1 より小さい場合のエンゲル曲線である。

エンゲル曲線はスピテキ収録外なので、覚えなくてOK。×を付けるなら、ウは×小さく→〇大きく、エは×左図→〇右図、イは×右図の様な→〇横に並行に。

弾力性を正確に考えるには数学知識がマスト。出ても1~2マークだから、深追いせず鉛筆コロコロでやめとけ。

傾き6⃣45度線分析(マクロ)

H28第8問 消費関数~乗数効果 (1)Cランク (2)Bランク
  財市場における総需要Aが以下のように定式化されている。
A=C+I+G
【C:消費、I:投資、G:政府支出】
ここで、消費Cを以下のように定式化する。
C=C0+cY
【Y:所得、C0:独立消費、c:限界消費性向(0<c<1)】
このとき、総需要はA=C0+cY+I+Gと書き改めることができ、総需要線として下図の実線AAのように描くことができる。
下図の45度線(Y=A)は、財市場で需要と供給が一致する均衡条件を示しており、実線AAとの交点Eによって均衡所得が与えられる。なお、簡便化のために、限界消費性向cは0.8であると仮定する。
このような状況をもとに、下記の設問に答えよ。
 
(設問2)
いま、他の条件を一定として、I+Gの値が外生的に5増加し、図中の実線AAが破線BBへシフトし、点Fで均衡するものとする。このとき、均衡所得の変化量として、最も適切なものはどれか。
×ア 4
×イ 10
○ウ 25
×エ 40

解き方としては、政府支出乗数=1/(1-c)を覚えていれば0.8を代入し、乗数=5、正解○ウで一択。でも45度線分析や乗数効果は、毎年出題されそのたびに式やグラフで丁寧に説明されるので、過去問タテ解きしておくと必ず得意化=正解できる問題です。

H29第4問 消費関数~乗数効果 (1)Cランク (2)Dランク
GDP は、国の経済の大きさを測る際に利用される代表的な尺度のひとつである。GDP を需要サイドから捉えたものは総需要と呼ばれる。以下の設問に答えよ。
(設問1)
総需要は、民間消費、民間投資、政府支出、純輸出から構成される。下図は、2000 年度以降の日本の総需要の構成割合を表している。
図中のa〜cに該当するものの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
abc
×ア純輸出政府支出民間投資
×イ政府支出純輸出民間投資
○ウ政府支出民間投資純輸出
×エ民間投資純輸出政府支出
×オ民間投資政府支出純輸出
(設問2)
総需要の大きさは、均衡 GDP の決定にとって重要である。総需要と均衡 GDPの関係は、下図のような 45 度線図によって表すことができる。下図で、YF は完全雇用 GDP、YE は現実の GDP、AD は総需要である。総需要線が AD0 からAD1 に上方シフトすることで完全雇用 GDP を実現できる。
このとき、乗数の大きさを表すものとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
画像:当サイト作成

当問の正解は〇エですが、この答えを覚えることに意味はなく、実は試験委員渾身の「理解お助け問題」です。つまりスピテキにそのまま載せて良い位の良問ですが、以下に示す図解で「自分なりの理解」をすると、試験委員から免許皆伝です。

着目点として、当問のグラフ(AD線)はわざと緩く描かれますが、例えば方眼紙を使って傾き0.8で描く。すると今日の過去問の出題趣旨が全て一つにつながります。

H30第7問 消費関数~乗数効果 (1)(2)Aランク
下図は 45 度線図である。総需要は AD = C + I(ただし、AD は総需要、C は消費、I は投資)、消費は C = C0 + cY(ただし、C0 は基礎消費、c は限界消費性向、Y は GDP)によって表されるものとする。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
(設問 1 )
この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア GDP が Y1 であるとき、生産物市場には GH だけの超過需要が生じている。
〇イ 均衡 GDP の大きさは Y0 であり、このときの総需要の大きさは OH である。
×ウ 図中で基礎消費の大きさは OG で表され、これは総需要の増加とともに大きくなる
×エ 図中で限界消費性向の大きさは EF/FG で表され、これは総需要の増加とともに小さくなる

正解は〇イ一択で、ウは×大きくなる→〇一定、エは×小さくなる→〇一定。アもテキスト解説通りで完全にOUT。

(設問 2 )
均衡 GDP の変化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
〇ア 限界消費性向が大きくなると、均衡 GDP も大きくなる。
×イ 限界貯蓄性向が大きくなると、均衡 GDP も大きくなる。
×ウ 貯蓄意欲が高まると、均衡 GDP も大きくなる。
×エ 独立投資が増加すると、均衡 GDP は小さくなる。

アイどちらかが正解の筈で、超基本知識の〇ア一択です。ウは×大きく→〇小さく、エは×小さく→〇大きく。

R1第5問 消費関数~乗数効果 (1)Cランク (2)Aランク ※新傾向
下図は、開放経済における生産物市場の均衡を表す45 度線図である。直線ADは総需要線であり、総需要AD は以下によって表される。
(設問1 )
総需要線がAD0 からAD1 にシフトするときの乗数効果はEB/EAによって表される。乗数効果を小さくするものとして、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
×a 限界消費性向の上昇
○b 限界消費性向の低下
○c 限界輸入性向の上昇
×d 限界輸入性向の低下
×ア aとc
×イ aとd
○ウ bとc
×エ bとd

(設問1)はH29第4問(1)の続編になる良問で、ADの傾きとシフトそれぞれの、乗数効果への影響を聞いています。結論として、「傾きが緩く」「シフト幅が小さい」ほど乗数効果が小さくなりますが、苦手の方はあきらめて捨ててOKです。

(設問2 )
均衡GDP は45 度線と総需要線の交点によって与えられる。均衡GDP の変化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
×ア 減税は、総需要線の傾きを急にすることを通じて、均衡GDP を増やす。
○イ 政府支出の拡大は、総需要線の上方への平行移動を通じて、均衡GDP を増やす。
×ウ 輸出の減少は、総需要線の傾きを緩やかにすることを通じて、均衡GDP を減らす。
×エ 利子率の上昇は、総需要線の上方への平行移動を通じて、均衡GDP を増やす

施策のGDPの影響を、数式を使って教える良問です。正解○イを選んで満足してはダメ。アは×傾きを急→○上方に平行移動、ウは×傾きを緩やか→○下方に平行移動、エは×上方、増やす→下方、減らすで正解に。

45度線分析は、毎年少しずつ進化しながら年2マーク必ず出題。過去問タテ解きすると100%当たる、超サービス論点です。

今日のまとめ

ねぇ、「1次」のタテ解きは、なぜ有効?
①同じ論点が繰り返し問われる。
②年度別よりGT(グループテクノロジー)が効く。
③前年の誤答選択肢の中から、今年の正解が出る。
④芋づる式に、知識が点→線→面につながる。
その効果は、同友館過去問マスターの数段上
だから酸っぱい葡萄のふぞ先輩には内緒。そこで「1次」免除のあなたこそ、テキストレベルの易問揃いな「経済」のタテ解きで、国語+ロジカル力をUPです。

過去問を覚えるほど知識+スコア↑。それが収穫逓増の「1次」な。

過去問を覚えるほど不正解のバツに誘導。それが収穫逓減の「2次」です。

そう、多年度ベテの国語読みとは、単に過去のボクの経験則と紐付けているだけ。実際デキる方の奴らが事例で読むのは、×クッソ長い与件文でなく、○知識セオリーというギョーカンだったりするのです。

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たまたま受かったあの合格自慢は要らない子。これまでのやり方では努力するほど8割落ちると当確した試験で、最低5割で勝ち上がるこれからのスタイルとは何か。
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