毎年変わる与件にラスト2週で対策するなら、既存Normal⇔最新Advancedの最大幅を知っておく。するとどんな新作事例も「想定の範囲」に収まり、当確A答案をアドリブする力が高まります。

昔の事例問題に挑み、「OEM依存や職人文化」の課題へと遡る。
外部環境は価格引き下げ要求だけで、対策も事業部制への移行と単線的。ここで受験者が「段落ごとに答えを拾えばよい」と安心してしまう。
ダミー段落の安全規定の成功例を読み、「これも使えるのかな?」と。
そこに試験委員が現れ、「それは背景説明だけで解答には使わない」とささやく。主人公は「あっ、これがふぞろい除けか」と気づきます。
次の問題ではBIM/CIMやジョブ型制度、人的資本経営など令和のキーワードが並び、終盤の段落に根拠が集まっています。
受験者は「DX推進にジョブ型? 話が一気に増えた!」と混乱。試験委員が「今は一施策で同時に多元解決だ」とニヤリ。
試験を明日に控え、古い再現答案のノートを閉じて、現代風問題の再構成に挑む決意を固める。
複雑な因果を整理しながら「解答には社会的課題と文化の視点も必要」と呟き、新しいノートに「統合と思考の深さ」と大きく書き込みます。
【ラスト2週】ふぞろいな古典→新作与件の変化とアクション(具体サンプル)
キーワードを数えることがお勉強と信じて疑わず、平成の過去問に遡るとふぞろい。それと上位5%が最新年に解き進むサンプル与件を作り、比べて表にします。
| 観点 | 古典:ふぞろい与件 | 新作:上位5%好み |
|---|---|---|
| ①題材・時代背景 | OEM依存、職人文化、成果主義の混乱など平成期の課題 | DX・BIM/CIM、ジョブ型人事、人的資本経営、D&Iなど令和期のテーマ |
| ②外部環境との結び付き | 価格引下げ要求など単一の外圧が組織改革を促す | デジタル化や海外競争など複数の外圧が内的課題と絡む |
| ③文体・語彙 | 叙述中心で制度・組織用語が多い | KPI・OKRや発言文、心理的安全性など実務的で抽象度が高い語彙 |
| ④根拠配置 | 各段落がそれぞれの設問に対応し、単線的 | 複数設問の根拠を終盤に集約し、横断的読み替えが必要 |
| ⑤ダミー段落の扱い | 安全規定など過去の成功事例を背景説明として挿入 | 前半に地域共存委員会やCSRなど解答に不要なノイズが挿入 |
| ⑥因果構造 | OEM依存などの単線的因果で、対応策も一対一 | 制度・文化・心理が相互作用し、複数課題を同時に解決する施策が必要 |
| ⑦設問構造 | 現状分析→改革の狙い→優先課題→助言と1問1論点 | 1問で2課題を解決する施策を求める横断型 |
| ⑧採点基準(予測) | 要素の拾い上げやキーワード一致が中心(従来) | 統合度・一貫性・施策の横断性を重視し、再構成答案が評価される |
Step-1:事例Ⅰのテーマがどう進化?
古典与件は、取引先のOEM依存や職人文化の弊害、成果主義の混乱など、平成期の経営課題を扱います。外部圧力は価格引下げ要求にほぼ限定され、内部改革も機能別組織から事業部制への移行といった一対一対応が中心です。
対して現代風与件ではBIM/CIM導入やDX推進室設置、ジョブ型人事制度、人的資本経営、D&I推進など令和期に注目されるテーマを併載し、外部環境と多様性の変化に対応する課題を強調する違いがあります。
古典与件は、OEM先からの価格引下げ要求が主要な外的要因として示され、機能別組織や営業慣行の問題と直接結びつきます。
対して現代風与件では、建設業界のデジタル化や海外競争激化に加え、人的資本経営やD&Iへの対応が同時に求められ、DX推進やジョブ型制度の導入が複数の摩擦を生み、制度・文化・人材施策が相互に影響する複雑な構造になっています。
語彙と文体の違いは、受験者の読解負荷とビジネスリテラシーへの要求の差となって表れます。古典与件の文章は叙述中心で、制度や構造を説明する言葉が多く使われ、歴史的な経営事例のような平板な読み味になっています。
現代風与件では、KPIやOKR、DX推進室、ジョブディスクリプションなど実務で用いられる略語や、心理的安全性・人的資本経営といった抽象概念が多数登場し、発言形式の記述も含まれて臨場感を生みます。
ふぞ勉ド定番で過去問をR6→R2に遡るから与件⇔時流がズレる一方で、哀れキーワードの写経にまっしぐら。そうでなく過去問を計画的にR2→R6に解き進むことで、違和感なく最新事例に対応するのが、上位5%です。
Step-2:与件根拠の配置も進化
古典与件では、解答の根拠が各段落に均等に分散しており、設問ごとに対応する段落を探すことで比較的簡単に答案を構成できます。
現代風与件では、DX推進やジョブ型導入、D&Iといった施策が最終段落付近に集約され、複数設問が同じ根拠を共有するよう意図的に配置されています。
古典与件には、かつて安全規定が成功した話など本筋と直接関係のない段落が挿入されています。これらは与件文の背景を補足する役割を持ちます。
現代風与件では、地域共存委員会やCSR活動の描写が前半に置かれますが、これは設問の解答に使わないノイズです。
古典与件は因果関係が単純です。OEM依存や機能別組織の弊害が収益悪化の原因となり、事業部制への移行や営業標準化委員会の設置が直接的な解決策として提示されます。
一方、現代風与件では、BIM/CIMの導入や海外競争激化といった外的要因に加え、暗黙知の属人化や年功序列が技術伝承を妨げる内部要因が存在し、DX推進室新設やジョブ型制度導入が文化摩擦や人材育成と複雑に絡み合います。
ふぞ勉SWOTマーカーを止めて設問別マーカーにすると、第2~5問に使う根拠の配置を視覚化できる。逆にAIで与件を作ると各段落に根拠を均等にバラ撒くことができるため(明日後述)、R7与件は例年をおっきく超える迷彩カオスに。
Step-3:作問採点技術と基準の進化
古典与件の設問は、現状分析・改革の狙い・優先課題・助言と段階的に進み、1問1論点で完結します。
現代風与件では、1問あたり2つの課題を同時に解決する施策の提案を求め、属人化と文化硬直やジョブ型制度の形骸化と次世代育成遅延などを組み合わせて論じなければなりません。
以前は、与件のキーワードを多く盛り込んだ答案が高く評価される傾向にありました。しかし最近の採点では、与件に基づく因果の説明や論理の一貫性が重視され、キーワードの羅列では得点が伸びません。
さらに別の報告では、解答に至る思考過程を柔軟に評価すべきだと指摘され、統合度や一貫性を評価する採点へとシフトしていることが読み取れます。
高得点を得るためには、与件全文そのままの再現ではなく、必要な根拠を選び出して再構成し、複数課題を束ねた施策を提案する力が不可欠です。
ダミー段落など不要な情報を切り捨て、制度改革と文化変革、人的資本経営とD&I推進を横断的に結び付ける視点が必要です。外部環境と内部課題の関係を多面的に捉え、因果を整理し、複数課題を一施策に統合することが重要です。
18年沁みついたキーワードを数える悪癖で、手当たり次第に根拠を盛るのがふぞろい流。全くそうでなく、不要なダミー根拠を蹴とばす眼力で、誰にも読みやすくわかりやすい因果の100字を書くのが上位5%です。
今日のまとめ
新旧を比べてわかる与件の進化とは、前年たまたま合格ちゃんが知らない程度に、与件が年々カオスになること。そこで明日の後編は、「生成AI時代の与件根拠はなぜカオス?」の闇に迫ります。