第1部でおベテを蹴落とし、第2部で2年目ガリ勉を禁じたこの特集。第3部「こう書けば普通に合格」で紹介するマジカルワードが、ズバリ「利他主義」です。

マイ合格や自校のメソッドだけを優先し、できるだけ多数のベテを集めて2割が受かれば良いとする、他者を犠牲にする受験産業の拝金主義は試験委員に嫌われます。
このような自分本位な姿勢は信頼を損なうため、実際のビジネス現場では全く通用せず、今後の採点基準でも強く否定されます。
フレームワークを用いて課題と解決策を論理的に整理し、モレなくダブりなく構成された「普通の」解答は今後どう扱われるでしょう。
合格基準には達しますが、誰にでも書けるマニュアル通りの内容であり、試験委員の心を動かす熱意には欠けています。
そこで自社の利益やマイ合格だけでなく、取引先、顧客、そして未来の社会全体の幸福まで視野に入れた「利他」の姿勢を考えます。
テクニックを超えたこの「愛ある提言」こそが、試験委員を感動させ、プロとして大きく評価される決定打となります。
【2026年再始動・第3部】こう書けば普通に合格~過去問の常識は世間の非常識
ベテ予備軍と呼ばれる多数派受験生が知識を持っていても落ち続けるのは、自分の合格というエゴを優先し、社長の本当の悩みに向き合っていないことが原因です。
合格のために知識を披露するのではなく、常に「利他主義」を意識して疲弊した社長を救う誠実な対話を心がけることで、結果として採点者に響く合格答案が出来上がります。
おなじみ同友館ノウハウを叫び散らかす隣を見ても、「アレに一年早く合格を譲ってあげた」「三方よしを日々心掛ければ次は確実合格」とおっきく構える「利他主義」。その違いが「試験合格後のアクション」の差に表れるのは、ここで説明するまでもありません。
Step-1:合格答案の変化~「利他主義」シフトの流れを先読み
採点官を単なる審査員ではなく、共に社長を救う仲間だと定義して向き合うことで、試験会場での解答が、点数稼ぎの作業からプロの診断実務へと変わります。
答案用紙の先に経営者の顔を具体的にイメージすれば、自分勝手なエゴが消え、実務家として社長に向き合う深い説得力が言葉に宿るようになります。
「VRIO分析」などの専門用語をそのまま使うのは、社長にとって不親切な暴力となるため、明日の朝礼で従業員へ語れる血の通った言葉に翻訳すべきです。
難しい理論を具体的な行動へ変換して提示する知的生産性こそが、相手の理解に配慮する、診断士としての利他主義を体現する具体的な実践となります。
80分という時間を自分の試験時間ではなく、社長が確保してくれた貴重な対話の時間だと捉えることで、集中力が現場感覚へと鋭く研ぎ澄まされます。
制約条件を自分を苦しめる壁ではなく、社長を導くための重要な材料として歓迎するマインドを持てば、限られた情報からでも最善の助言を導き出せます。
倍率5倍の競争試験である「2次」が、周囲の幸せを願う「利他主義」に加点するはずがない! そうやって試験に何度も落とされコリッコリの疑心暗鬼で凝り固まるおベテのハートを解きほぐすのが、生成AIが作るモデル文です。
Step-2:ABC社長に共感する答案を好感する試験委員
試験上の対応として、第1問SWOTで企業のこれまでの努力を褒めることで相手の心理的な壁を取り除き、その後に改善点を伝えることで、提案を前向きに受け入れてもらえます。
最後に明るい未来の展望を提示して希望を与える構成を意識すれば、答案は単なる批判ではなく、社長と共に歩むための大切な指針へと変わります。
SWOT分析を行う際も数値の分類に留まらず、弱みの裏にある経営者の葛藤を汲み取ることで、企業の現実に即した正しい判断が可能になります。
創業からの歴史や強みに深い敬意を払い、社長の痛みに共感しながら助言を構成すれば、信頼されるプロとしての品格が自然と文面に滲み出ます。
第4~5問の助言で抽象的な超絶知識をぶっこく癖を改め、「在庫をタブレットで即時共有する」などの具体的な施策を提案することが、多忙な経営者の大きな助けになります。
翌朝から5人の従業員がすぐに実行できるスモールスタートにこだわる姿勢が、リソースの乏しい中小企業を、着実に変えていくための原動力となります。
EBA100字訓練が見事滅亡の末路を辿ったのは、「与件を読まない知識解答は断じて認めない」試験委員の強い意志の表れ。そしてR8A評価60点を取る最初の鍵は、【与件を読んでABC社に共感できるか】です。
Step-3:「利他主義」の三方良しが巡り巡って合格
社長に伝えたいという切実な欲求を持って記述することで、文章から余計な飾りが削ぎ落とされ、採点官が加点しやすいシンプルな答案になります。
読み手への礼儀として主語と述語の関係を明確にした短い文を繋げれば、複雑な経営課題が整理され、誰が読んでも納得できる結論が導き出されます。
社長の笑顔という最終ゴールを明確に定めてすべての設問を解くことで、設問ごとの矛盾が消え、事例全体に一貫したストーリーが自動的に生まれます。
利己的な判断を捨てて企業の持続的な成長を軸に据えて考えるメカニズムが、組織全体を動かす、診断士としての高いリーダーシップを証明します。
試験委員が一緒に仕事をしたいと思えるほど誠実な助言を書くことが、プロとして認められ、合格という招待状を手にするための確実な近道です。
合格をゴールではなく社会貢献の始まりと捉えて利他を貫く姿勢があれば、プロとしての覚悟が伝わり、望んでいた結果も自然とついてくるはずです。
作問採点が毎年変わる試験の過去問を追いかけ、毎年落とされ続けると心が荒む。そうでなくAIを使って試験委員が示す方向を先読みし、最小限の学習努力で自分のクジが当たる順番を待つ「三方良し」。それがこれからのあるべき診断士像です。
付録:仮想事例で利他主義合格

A社は、後継者に社長の想いを伝える伝承の場を設ける助言を行うことで、創業者の不安を解消し、全社一丸となった円滑な事業承継を実現します。
経営陣が腹を割って対話する時間を確保する施策を盛り込めば、世代間のギャップが埋まり、従業員が誇りを持って働ける組織へと成長します。
B社は、長年培った技術の物語性をWebで発信する施策を提案することで、伝統を肯定しながら、新しい若年層のファンを確実に獲得できます。
既存の飲食店ルートを活用して一般家庭向けの配送を始めるような助言を行えば、低コストで販路が広がり、売上増大という目に見える結果に繋がります。
C社は、ホワイトボードで進捗を共有するような具体的な改善を明日から実施することで、現場の混乱を鎮め、顧客との約束である納期を遵守させます。
最新システムを急ぐのではなく、まず現場の負担を減らすスモールスタートを優先すれば、従業員の士気が高まり、工場全体の生産効率が改善されます。
D社は、在庫管理で現金を確保し金融機関へ誠実な説明を行う計画を立てることで、夜も眠れない資金繰りの不安を除き、社長が経営に専念できる環境を整えます。
利益率の高さを活かして安全性を高める具体的な助言を行えば、企業の財務体質が強化され、将来の成長に向けた積極的な投資が可能になります。
昨日までの常識が一瞬で非常識になる変化が続く中、「ボク達がたまたま受かった合格ノウハウ!」を夢中で叫んだ所で相手にされない。そうでなく「アレに合格を一年先に譲った」「試験委員に毛嫌いされる同友館と蹴とばし、試験委員に好感される」答案を書こう。それが今問われている「利他主義」です。
今日のまとめ
知っての通り合格1,600名バブル時代は隣のふぞの裸踊りが長く続いたが、R7採点変化で見事一掃。隣の一匹二匹が最後まで「ノウハウを叫んであがく」かもでも、「こう書けば普通に合格」の時代はすぐにやってきます。
