
ヘタクソ講師を礼賛するとベテ、マイ答案のキーワード数に夢中になるとふぞ。そうでなく売り手と買い手、AIの新規参入とスクール代替、業界内競争まで正しく捉えて当確です。

診断士試験の受験者は、実務家や会社員が中心であり、「スキルアップ」や「将来の独立・昇進」を目的とした受験動機が強いです。合格後の転職や社内評価向上を見据えた“自己投資”として学習を行っているため、教材に対しては「確実に成果が出ること」が重視されます。
このため、再現性のあるノウハウや合格体験談に強く惹かれる傾向があり、「ふぞろい」のような“合格者のリアル”を前面に出した教材に対しては高いニーズがあります。
試験委員や主管する中小企業庁側は、「実践で通用する診断士」を輩出するために、単なる暗記やテンプレート答案では測れない“考える力”を試そうとしています。
そのため、「ふぞろい構文の丸写し」や「前年再現答案の模倣」による多数派同質化に対しては強く警戒しており、設問や採点基準を毎年調整しながら、思考力や応用力を問う方向に進んでいると考えられます。
「ふぞろいな合格答案」シリーズは、もともと参考書であったにもかかわらず、受験者の中にはスクールよりもふぞろいを中心に学習する人が急増しています。
スクールが提供していた「答案例」「添削指導」「傾向分析」といった機能を、ふぞろいが出版物とSNS発信で代替し、独学者にも“合格ルート”を提供している形です。
これにより、スクール市場の一部を侵食する構造になっており、情報の非対称性が崩れた結果、「誰でも手に入る型」に依存する学習が蔓延しています。
2024年以降、ChatGPTをはじめとした生成AIが登場し、「与件の要約」「設問の解釈」「模範解答の作成」などが自動化可能になりました。
この影響で、従来は手作業で時間をかけていた再現答案作成や構文練習が、AIを使えば短時間で大量に行えるようになっています。
ふぞろい的な学習スタイルは、AIで模倣できる段階に入り、むしろ「AIでは代替できない問いへの思考」こそが差別化要因になりつつあります。
現在の2次試験市場では、ふぞろい、各受験校(TAC、MMC、AASなど)、個人発信者(note・YouTube)などが入り乱れ、教材の情報量と学習メソッドは過去にないほど飽和状態です。
その結果、どの教材を選ぶか、どの構文を信じるかといった「選択のコスト」が受験者に重くのしかかり、かえって「再現性の高い型」に逃げる学習傾向が強まっています。
この同質化の波を逆手に取り、近年は「差別化型の答案」や「構想力ベースの学習法」が台頭しはじめているとも言えます。
【AIらしく中立公明(前)】5フォースで2割ガチャ~業界で一番詳しいふぞろい批判
当業界でふぞが毎朝からかわれるのは、2割受かる事実があれど、8割落ちるファクトを隠すため。そして試験委員がどうやってふぞを公然と狙い撃つのか、生成AIを使った中立公明なふぞろい批判です。
本来中立公明な自称「受験生支援団体」が、なぜ雀の涙の原稿料に釣られて同友館ステマの末路? 生成AIはそのファクトを中立公明、クールに調べ、試験委員の目の前で晒します。
Step-1:ふぞろい勉が蔓延しスクール代替
中小企業診断士試験の二次試験では、公式の模範解答が一切公開されません。これにより、受験者は「正解が分からない」「どこがダメだったのかが分からない」という不安に直面します。合格しても何が評価されたか不明瞭で、不合格の場合は「なぜ落ちたのか」が不透明なままです。このような構造的な情報の非対称性が存在するため、模範解答に代わる“疑似的な正解”を求めるニーズが強く発生しました。
こうした背景から、2008年に『ふぞろいな合格答案』が登場します。これは、合格者・不合格者から集めた「再現答案」を分析し、どのような記述が点を取ったか、あるいは取れなかったかを検討するという画期的な方法をとっていました。単なる合格体験記ではなく、実際に使われた答案を可視化し、キーワードや構文の出現頻度から「高得点パターン」を抽出するという点が大きな特徴です。
この“ふぞろいメソッド”は、試験の不透明さに悩む多くの受験者にとって大きな支えとなりました。正解が分からない状況下でも「合格者がこう書いていた」という情報は具体的で信頼性が高く感じられたのです。
ふぞろいが提示する「合格に必要なキーワード一覧」や「設問別の頻出構文」は、初学者にとって非常に有効な学習補助ツールとなりました。設問をどう分解し、何をどう書けばよいかの“解答の型”が具体的に示されていたため、記述が苦手な人でも書き出しや構成の方向性を掴みやすかったのです。
ブログやSNS上では「ふぞろいを何周も読んで構文を覚えた」「キーワードの空欄補充練習を繰り返した」「自作のふぞろい的構文ノートを作った」といった投稿が多数確認できます。また、これらの構文を使って書いた答案をふぞろいに照らして自己採点する手法が一般化し、「ふぞろい構文の再現率=得点力」とみなされる傾向も広まりました。
このように、「書けない人でも書けるようになる」という安心感が、教材としてのふぞろいの価値を爆発的に高めていきました。SNSやブログでの合格報告とともに、ふぞろい学習の方法が詳細に公開されたことも、教材への信頼と依存を加速させる要因となりました。
ふぞろいが他の教材と異なるのは、執筆者がその年の合格者であるという点です。このスタイルは毎年の受験傾向を“生きた情報”として教材に反映できる一方で、合格者にとっては「自分の合格ノウハウを披露し、受験界に還元する場」として自己実現の機会となっていました。
また、合格者が使い終えた教材を後輩に無料で譲渡する「ふぞ贈り」という文化も一部で定着し、「合格=ふぞろいを使っていた」という成功体験が次の世代へと再生産されていく構図が見られました。
出版ビジネスとしても、再現答案を合格者から公募し、分析・編集を加え再販するという形式が確立され、年々シリーズ化していきます。この仕組みは、教材の“鮮度”を保ちながらも、コンテンツを受験者から受験者へと循環させる参加型モデルとして極めてユニークです。
こうしてふぞろいは、「合格答案の型」「信頼される教材」「コミュニティ文化」の三位一体として、試験対策界における強い影響力を築いていきました。
実売9,000部のふぞろいは、「試験に合格したいレイトマジョリティ」相手に商売。そして試験委員に嫌われた原因があの似顔絵・タメ口・口語調と気づくのは、早くて数年後です。
Step-2:ノウハウ流布し、「思考させない」ふぞろいビジネス
ふぞろい構文が受験者に「安心感」をもたらす一方で、次第に副作用も顕在化してきます。最大の問題は、受験者の思考が停止し、構文の模写に学習の重きが移っていったことです。つまり、「問いに答える」よりも「構文で埋める」ことが目的化したのです。
再現答案としてネット上に共有された答案の多くが、主語・述語・構成の順番・キーワードまで驚くほど一致しており、「もはや作業」「再現というより複写」という声も一部で出始めました。
このようにして思考のブレを省き、答案の再現性を高めることこそ合格ノウハウと騒ぎ立てることは、「再現答案の数こそ正義」と謳う同友館にとりごく都合の良い状況を作り出します。
構文の暗記と再現を重視する学習法では、設問文の背景や論点を読み解く力が養われにくくなります。たとえば、「助言せよ」という設問に対しても、パターン化された記述(例:「○○を行うことで△△が期待できる」)をそのまま当てはめ、設問の条件や業種特性を無視する答案が散見されました。
受験生が試験本番で「何を書いていいかわからない」と悩んだ結果、「ふぞろい構文のどれを使おうか」という選択肢に逃げ込んでしまう現象も見られました。このような“構文ベースで選ぶ答案構成”では、問題文に含まれる要求内容とズレた記述が増え、得点に結びつかない答案となる危険性が高まります。
SNSやブログ上では、「合格者と同じ構文で書いたのに落ちた」「ふぞろい通りに書いて減点された」といった投稿が徐々に目立つようになってきました。これは、再現性が高まる一方で、“問いに答える”という本来の試験の意義が薄れていったことの証左かもしれません。
また、試験委員側からも「何百枚も似たような答案が届く」「思考の跡が感じられない」といった違和感が報告されているという指摘が、複数の受験指導校からも示されています。ふぞろいが目指した“分析に基づく記述力の強化”は、いつしか“再現性による思考停止”へとすり替わってしまったとも言えそうです。
事前に覚えた答と知識を書かせ、「考えさせない」のがふぞろい商法。「考えさせたい」試験委員と利益相反しすぎて草。
Step-3:ふぞろいに対抗し、R4から作問採点を毎年変える試験委員
中小企業診断士2次試験の採点現場では、毎年数千枚単位の答案が処理されています。その中で、試験委員が近年とくに強く感じているのが「同じような答案が大量に届く」という違和感です。
受験者の表現が驚くほど似通い、主語・述語の配置、助言の構成、用いるキーワードまでが一様なものとなっているのです。これは、ある種の“雛形”が使い回されているとしか思えない状況であり、試験委員側では「これは本当にその人の思考なのか?」という疑念が生まれても不思議ではありません。
このような現象が顕著に見られるのは、やはり「ふぞろい構文」や「再現答案の模写」の影響が大きいと考えられます。ネット上でも「ふぞろい構文のテンプレを埋める練習をしていたら、本番もそのまま書けた」という声が見られ、受験者の側でも構文の再現が中心となっていることが分かります。
結果として、同質化した答案が9割を占め、残る1割の“思考の痕跡がある答案”に目が向きやすくなるという構造になっていると推察されます。
一部の受験指導者や受験者の間では、「ふぞろい構文で書いた答案は8割方落ちる」といった言説が流通しています。これはあくまでネット上の比喩的な表現ではありますが、背景には「構文を再現しただけでは通用しない」という実感があります。
たとえば、設問で求められているのが「新規施策を挙げた上で、その効果を説明せよ」という問いであるにもかかわらず、受験者は“前年合格者が書いていた構文”に合わせて「〇〇することで△△が期待される」といったパターンを繰り返し使ってしまう傾向にあります。
この場合、設問の要求に応じた因果構成になっておらず、妥当性のある助言や分析とは言いがたい答案になってしまいます。
さらに、こうした構文再現の拡散はSNSやYouTubeの影響も大きく、「この構文で合格した」という具体的な表現がテンプレート化し、それを無批判に模倣する学習行動が広がっています。
その結果、「思考せずに構文で埋める」答案が量産され、試験委員にとっては“受験者の個性が見えない”“助言の背景が読めない”という採点上の困難をもたらしています。
こうした状況を受けて、試験委員側では出題内容や採点観点にいくつかの対抗策を講じていると推測されます。とくに、以下の3つの傾向が過去5年で明確になってきました。
- 設問の読解難易度の上昇
設問文に複数の条件や視点が盛り込まれ、「構文のままでは書き切れない」ような内容になっています。たとえば「AとBを比較し、課題と効果を述べよ」など、単純な因果関係では済まされない設問が増えています。 - 与件文の情報構造の複雑化
与件に盛り込まれる事実が多層的になり、どこからどの情報を拾うべきか、論点の見極めが必要になっています。構文再現だけでは、根拠の引用や設問対応が不足するリスクが高まります。 - 採点観点の変化(出題の趣旨)
近年の「出題の趣旨」では、「妥当な助言」「因果関係の明確な記述」「与件に基づく分析」が重視されており、再現答案のような抽象的記述では評価されにくくなっています。
このように、試験委員側では明確に「テンプレート答案に頼らない思考力重視」へと出題意図をシフトさせています。再現性に依存した答案が不利になるのは、意図的な採点戦略の一環とも考えられます。
ふぞろいが「答案再現性」を叫ぶ時代が終わり、「その場の思考」を問う試験に。そのタイミングに生成AIが降臨し、同友館にとどめを刺すのは、偶然にしても出来すぎです。
前編まとめ
生成AIの答は期待不一致モデル(R1事例Ⅱ第3問(2))と呼ばれ、求めた水準の少しだけ上を返す。そして明日の後編も、読み手の期待を少しだけ上回る内容です。