1,241名が見事念願の試験合格を果たしても、その8割が「借りてきた猫以下(ふぞろい)」「ヒヨコ(単なるボラれ好き)」「企業内ちゃん」として1年で夜露に消える、厳しい競争社会が士業の現実。ここで得た「時の運」を自分の力に変える正しい「合格メリット」を上から3つ紹介します。

知識習得やロジックの型を覚えることは、時間と努力さえ投じれば誰でも到達可能な、単なる「作業」に過ぎない。
しかしそれは、試験という名の理不尽なゲームに参加するための、最低限の装備と「入場チケット」を手に入れたに過ぎない。
昨年の「正解」が、今年は「不正解」になる。採点基準という名のボスは、市場環境のように気まぐれにその姿と弱点を変え、前年なら65点取れる答案に55点をつけて突き返す。
必死の努力で研ぎ澄ませた「去年の聖剣(回答パターン)」が、目の前で通用せず無力化される衝撃に、多くの受験生は絶望する。
「今の実力を維持すれば受かる」という思考が最大の罠=ベテループの原因。インフレで物価が上がると前年と同じ売上が実質減収になるように、止まっていることは、激動する現実から見れば後退と同じである。
変化する採点基準(環境)に適応できず、過去の成功体験にしがみつくプレイヤーを、「時の運」というシステムは容赦なく淘汰する。
予測不能な変化を「不運」と嘆くのではなく、それを前提に事前に備える者を求める。それがこの理不尽なラストステージが設定される狙いと正しく捉える。
「時の運」すらも乗り越えた先に待つ合格は、激動のビジネス界を生き抜くための、努力を超えた「真の環境適応能力」の証となる。
【試験合格は時の運】努力実力では得られない、あまりに大きな合格メリット
つまり猫すら踏まない前年合格ノウハウ・パターン自慢をいくらパクれど、翌年試験の合否は再び「時の運」。そこで「オツムの弱い合格自慢」「ヒヨコ目当てのプロコン塾」で貴重な1年をムダにしない、正しい方の合格メリットを上から3つ紹介します。
Step-1:士業認定~先生を務めるメリット
合格直後からプロとして扱われ、支払報酬に見合う成果をクライアントから求められるため、そのプレッシャーで受験生の合格気分は一気に消し飛びます。
試験委員は現場に出しても事故を起こさない人物かを見ているため、自らの助言が国家資格認定された専門家として倫理的にふさわしいかを常に自問自答する必要があります。
中行企業経営の実務には正解を教えてくれる上司はいないため、目の前の「事例企業の社長」に対して自分の責任で最適解を提案するというマインドへの転換が不可欠です。
施策を実行した「2週間後」や「半年後」の会社の姿をリアルに想像し、現場のキーマンである「工場長」の反対まで予測して対策を練ることで、提案の説得力は格段に増します。
記述した答案を「30万円」の請求書に見立て、社長がそのアドバイスに対して本当にお金を払ってくれるかを冷徹に判断することで、自己満足な回答を排除できます。
「ふぞろい」なキーワードを並べるだけの作業をやめ、因果関係を明確にした論理的なストーリーを構築することで、採点者を納得させる「稼げる答案」が完成します。
なお、例え弁護士・会計士であっても企業内は「先生」とは呼ばれない。一般には有償顧問契約をした先、最低ランクで受験産業の講師を務めて初めて「先生認定」です。
Step-2:士業連携~ヨコの士業と「仲間になれる」
税理士は「決算書」に基づいた過去の数字には強いですが、将来の成長戦略や「3,000万円」の設備投資といった攻めの判断には踏み込めないことが多くあります。
そこで診断士が数値を経営の言葉に翻訳し、各専門家と対等に議論できる共通言語を持つことで、クライアントに対して単独では成し得ない大きな価値を提供できるようになります。
士業ごとの最適化を目指すと「節税」と「融資」のように利害が対立し、専門特化型の士業だけでは企業の全体最適を実現できないというジレンマが発生します。
経営全般を俯瞰できる診断士が「ハブ」となって利害を調整し、すべてのリソースを「営業利益」の最大化という一点に集中させることで、他士業から最も頼られる存在になります。
会社法の学習を単なる暗記で終わらせるのではなく、弁護士に「事業承継スキーム」を依頼するための仕様書を書くつもりで学ぶことで、実務で即戦力となる知識が定着します。
財務会計においても計算ができるだけでなく、税理士に「棚卸資産」の評価損や「役員借入金」の処理について鋭い質問を投げかけられるレベルを目指し、プロの視点を養ってください。
税理士→税務、会計士→財務、社労士→労務が各士業の専門領域で、それら全ての2級レベル知識を横断したうえで、「戦略」「組織」「マーケ」を国家資格認定。診断士最大の強みはそこにあります。
Step-3:2次試験は時の運~先行者利益と生存戦略
R7のように採点基準が大きく変わる年が続くと、パターン暗記しかしていないベテラン・ふぞろい勢が総崩れするため、本質的な実力を磨いてきた層にとっては合格を独占する好機となります。
運の要素が強い記述式試験のリスクを回避するため、正解が明確な「事例IV」で安定して「70点」の安定確保を目安にし、トータルでの合格を確実なものにする戦略が有効です。
集めた市場調査1次データの2次情報処理を生成AIに任せることで、診断士は人間ならではの意思決定支援に集中でき、短時間で高品質なコンサルティングが可能になります。
「2025年版中小企業白書」でも推奨されるデータ活用や省力化投資を自ら実践し、ITを武器に提案できる診断士になることで、ベテラン勢を一気に追い抜くことができます。
過去問というバックミラーばかり見るのをやめ、「中小企業白書」を読み込んで「人手不足」や「価格転嫁」といった現在のトレンドを把握することで、試験の出題意図が見えてきます。
日々のニュースで「最低賃金」の引き上げを知ったら、即座に自分の顧問先への対策をシミュレーションする習慣をつけることで、初見の問題にも対応できる応用力が身につきます。
かつて「その統計は1年遅れ」「その発行はさらに1年遅れ」と大企業勤めリーマン層に相手にもされなかった「中小企業白書」。しかし大企業で進む当たり前が、中小で全く実行できない格差が開くと、「白書に書かれる当たり前」が2次の解答方向性になる。
今日のまとめ
R7合格1,241名の8割が猫(ふぞろい)・ヒヨコ(ボラれ好き)・企業内ちゃんとして1年で夜露に消える厳しい業界。試験合格の大はしゃぎで飲み会に声がかかるのは1年限定の、厳しい現実を知って次のステップに進みます。