待ち焦がれていた21世紀も第1コーナー1/4の折り返しを迎え、あなたの今年と来年はどんな年? ピリッと辛めの試験評論を業とする私の2025年は、試験の主役が2次→1次に移る画期的な年でした。

膨大な既存情報や2次データの解析は、もはやAI(ナビゲーター)の独壇場です。人間には不可能な速度で最適解を瞬時に導き出します。
この強力な演算能力を「武器」として装備することで、診断士は従来の分析作業から解放され、より本質的な思考リソースを確保できるのです。
AIが触れられない現場(フィールド)に飛び込み、五感で生の「1次データ」を収集することこそ、プレイヤーである人間の真骨頂です。
泥臭い対話で得た一次情報という「素材」があってこそ、AIの処理能力は最大化され、他にはない高いパフォーマンスを発揮します。
1次試験7科目の知識習得は、単なる暗記ではありません。脳内のシナプス結合を多角的に強化し、思考回路を覚醒させる修練なのです。
異なる領域の知識が繋がることで思考の「限界突破(オーバーライド)」が起き、AIへの的確な指示出しに必要な概念化能力が育ちます。
鍛え上げた脳は「思考加速(アクセル・ワールド)」を発動させ、正解のない2次試験という難関ダンジョンも高速で攻略が可能になります。
AI活用と自身の脳の回転を同期させることで、新時代の診断士像を体現しながら、試験合格という「エンディング」を確実に掴み取ります。
【2025年試験の反省③】7色の脳トレ~診断士試験は「1次」が主戦場
輝かしい2025年をアニヲタ・ワールドで締めるのはどうかとの意見もあるが、思いがけないビッグワードをぶっこんで来るのもAI時代の強みの一つ。そこで今年最後の記事は、「1次」7科目でどう脳トレするかを具体化します。
Step-1:「経営」「財務」は周囲に説明できるレベルで理解
ポーターやVRIOといった用語を丸暗記するのではなく、なぜその戦略が必要なのかという因果関係を自分の言葉で説明する訓練が、事例Iや事例IIで求められる記述力の源泉となります。
専門用語を使わずに小学生へ教えるような「言い換え」を繰り返すと、知識が脳に定着して使える論理となり、本番の記述において採点者を納得させる説得力のある解答が書けるようになります。
在庫回転率の公式を覚えるだけでなく、BSやPLの数字の背景にある企業の健康状態を読み解くことで、事例IVで求められるコンサルタントとしての課題発見と提案の能力が磨かれます。
計算機を叩く前に式の意味を言語化して数値を予測するプロセスを経れば、単なる計算作業が経営課題を発見する根拠に変わり、数字に基づいた説得力のあるプレゼンが可能になります。
テキストを黙読するだけでは記憶が定着しないため、エア授業で架空の生徒に説明してアウトプットすることで、脳のシナプスを刺激して理解を深め、知識を長期記憶へと移行させられます。
常に「なぜ?」と自問自答して論理の穴を埋める想起練習を繰り返すと、2次試験の難解な初見問題にも動じない思考の粘り強さが脳に構築され、合格に必要な対応力が身につきます。
「経営」「財務」の2科目を周囲に説明できるレベルで「理解」すると、AIへの指示・プロンプトが自由自在に。この時点で今の「2次」なら当確と気づくあなたは、来年勝ち確です。
Step-2:「運営」基本用語・「経済」解法パターンで暗記を強化
運営管理ではQCDやSLPといった用語を聞いた瞬間に、工場のラインや店舗の棚割りが脳内で映像として再生されるまで解像度を高めることが、事例IIIの現場対応力に直結します。
単語カードを見て0.5秒以内に画像が浮かぶまで反応速度を早めれば、現場の状況を瞬時に把握する直観力が養われ、与件文から問題点が即座に見えるようになります。
経済学はIS-LM分析のようなパターンのある問題なので、理屈で悩まずにグラフの動きを視覚的な型として記憶するほうが、80分の試験時間を有効に使うための戦略として効率的です。
A問題のような定型問題をパターン認識で即座に解いて時間を節約できれば、浮いた時間を難問の計算に投入する余裕が生まれ、全体としての得点能力が飛躍的に安定します。
用語の検索やグラフの処理といった定型作業を、大脳基底核を使って無意識にできるレベルまで自動化すると、脳のワーキングメモリに思考のための空きスペースが生まれます。
この空いた脳のリソースを論理的思考や応用問題に集中させる戦略をとれば、極限状態の試験中でもプロのように落ち着いて高度な判断が下せるようになり、合格が近づきます。
「運営」はこれまで知らない初歩の用語をひたすら覚え、「経済」は難しい論理をパズル化して覚えてしまう。この2科目が暗記のベースと気が付くあなたなら、残り3科目の暗記は欠伸しながら楽勝です。
Step-3:「情報」「法務」「中小」はそれぞれ違った暗記法
SaaSやAPIといったアルファベットの羅列をただ覚えるのではなく、経営にとっての機能やメリットとセットで記憶することで、未知の技術をビジネスの解決策に結びつけられます。
技術的な詳細よりもITを活用してどう利益を出すかという文脈で捉えれば、2次試験で業務効率化を提案する際に具体的な解決策が自然と浮かび、加点される答案が作れます。
会社法の条文を覚える際は、社外取締役の設置義務やガバナンスの強化といったルールの背景にある「誰を守るための法か」という趣旨を理解することが、法務の得点力向上に不可欠です。
法律の意図を汲み取って法的思考を養いながら学習を進めると、企業が抱えるリスクを察知する感性が育ち、経営者に対して適切なコンプライアンス助言ができるようになります。
中小企業白書の統計データや事業承継の施策名といった理屈のない情報を丸暗記することは、脳の海馬に限界まで負荷をかけて記憶の容量を物理的に広げる訓練になります。
この厳しい暗記を通じて短期記憶の容量を拡張しておけば、2次試験の膨大な与件文を頭の中に保持したまま、外部環境に即した具体的な改善提案を組み立てられるようになります。
イマドキよほどの間抜けか情弱でない限り、「1次」7色の脳トレは、「経営・財務」→「運営・経済」→「情報・法務・中小」の順に暗記するはず。重要科目ほど早く覚えて長期記憶化させる「1次」で、頭の回転の速さ・良さを上位5%に仕上げると、残す「2次」も欠伸しながら当確です。
今日のまとめ
AIが何でも探すから暗記不要と思いがちなのが世間で、AI並みに頭を働かせるべく「1次」7色の脳トレで思考を鍛えるのが試験。1次⇔2次データの扱いの差を知り、来年は「1次」全振りが吉と説く、今年最後のプレゼントを用意しました。
