先行3,000人を一気に捲る爽快感。
20%たまストに、50%計画たまスト。「2次」筆記の醍醐味とは、
試験直前および本番中にトンデモない急坂が用意され、
馬群の前後差が急に縮まり、一発逆転が起きること。
それホント? いえ本当。例えばこの時期のブログや助言は全員似たり寄ったり。
- それ悪いことでなく、皆が口を揃えるコトが「試験の本質」。
- 全員共通「本質」を踏まえ、頭一つ抜ける「仮説」の勝負へ。
では初学スト生が3,000人を一気に捲る「仮説」を、2つ紹介します。
1⃣答案の再現性
・①本番2週前10/8⇔②10/22実施では、合格者の半数が入れ替わる。 ・②10/22⇔③翌週10/29実施では、合格者の半数が入れ替わる。 |
するとそれを知る実力十分経験者の本番直前2週間とは、
A:従来経験の延長線上ラストスパートで逃げ切ろう、より、
B:一旦リセットし、ラスト2週で人事を尽くすピーキング。
Bタイプが今狙っているのは、
再現答案ではなく、答案の再現性が大事。
つまり当試験の安定品質+短納期競争に臨むとき、
A:現場でいちいち考え込むのでなく、
B:想定手順通りに、想定した答案をいちいち考えずに書く。
いちいち考えないメリット ・考える時間の短縮。 ・考えて回答がブレることを回避。 ・考える脳の疲労を回避。 ・びっくり初見問題を考える余裕の捻出。 |
出題側が繰り出す変化球でさえ、「事前の現場対応力ドリル」で躱すイマドキ。1日何事例解いても疲れないし、再現答案を作るなら当日中。
初学スト生が実力十分受験生に学べることは、まだまだ沢山。そして古い受験ノウハウが塗り替わる瞬間に立ち会うことは、いつもワクワク。もっとも「当日中の再現答案」は昨年から着手済と教わり、無知を恥じるばかりですけれど。
2⃣合格べからず~これやったらOUT集
3年も前に書かれた記事を、「よくまとめてある」と未だに引用いただけるのは大変ありがたいこと。
- 思い込み (相手の話を聞いてない)
- 思いつき (自分の成功体験(過去の好解答や実務経験)を語ってしまう)
- 経営課題に答えていない(課題を無視した解決策。ここで診断士失格)
- 聞かれたことに答えない(原因聞かれたのに解決策。解答階層ズレ)
- 聞いてないことが書いてある (ピンボケか苦し紛れ)
- 考えすぎ解答 (使う根拠は正しいが、余計な意見や表現が混入)
- 事例Ⅰでマーケ・生産解答 (強い根拠に惑い、解答要求から外れる)
優先順位違反 (小さな根拠に飛びつき、重要根拠を使い残し) - 突然知らない業界用語 (与件根拠からつい連想)
- やたら模範解答っぽい (期待を上回る出来過ぎ答案)
参考:可哀想な答案 =期待を下回るBランク答案 - 上から目線の助言 (リストラ・配置転換・IT/新規設備導入・・)
- 中小企業の制約違反 (原則ニッチで差別化。追随・同質化はNG)
- 経営資源の制約違反 (大企業目線)
- その他制約条件違反
正解と採点基準が用意されている以上、採点者が期待する答えを想像し、それを書くのが筋。だがそれ以前に「診断士たる常識」の無言の制約を守らないと、「適性ナシ」判定で不合格でも文句は言えない。
- 休憩中に参考書 (⇔自作ファイナルペーパー)
- 試験中の途中退席 (⇔80分間フル活用)
- 320分(80分×4)考え続ける (⇔考えるのは40分まで。書きながら考えない。後半40分は手だけ動かし頭を休める。)
- いきなり電卓を叩く(試行錯誤法) (⇔全体像を把握してから作業開始)
- 社長の思い・経営課題・診断士への相談を無視
- 非現実的な空想や妄想
- 当り前AB問題を外す
- 金型縛り (解答フレームにこだわり過ぎ)
- やたら高得点狙い(根拠の対応付けがズレた精緻な答案)
- 強い根拠・不自然表現の見逃し、使い残し
- 強い根拠に注目させ、その陰に本当の根拠
- 事例Ⅰ→組織・人事以外の切り口で解答
- 事例Ⅱ→事例根拠の見逃し、勝手なアイデア解答
- 事例Ⅲ→QCDを無視した解答 (品質・納期を遵守。ブレ・遅れNG)
- 事例Ⅳ→聞いたこともないような指標で経営分析
- 前日寝付けない。やたら緊張 (ピーキングの失敗)
- 昼食が外食 (余計な変動要素を増やさない)
- 休憩中の答え合わせ (前事例でミス→高得点狙い→ミスを重ねて自滅)
- 前事例の感想が聞こえてくる (周囲の噂話、友人に話しかけられる)
- 前事例の手応えが、次の事例の得点心理になにか影響
- 全問で満点狙い (80分で解ける量でなく、満点を取る試験でもない)
- 問1→問5の順に解く (得点期待値順、つまり易問→難問の順に解く)
- 難問で予定外の時間ロス (夢中になり、時計を見ると予定時間超過)
- 根拠の対応付けで時間ロス
- 思ったより簡単 (予定時間が余ってもすぐ書かず、可能性を解釈)
- 事例Ⅳ計算ミス (もう1問解くより検算優先)
- 考えすぎ解答 (高得点を狙うクセがつき、人並み解答で我慢できない)
- 事例Ⅱ・Ⅲで考えすぎ (事例Ⅰと異なり、Ⅱ・Ⅲの解答要求は素直)
- パズルのピースの如くピタリ全問完答 (本試験ではまずあり得ない)
- 欲と色 (これ書くと周囲よりプラス5点取れる気がする)
- 今日の俺は冴えている
- いつもと違う解答手順
- 探している根拠が見つからない (問題リード文中の表現も根拠に使う)
- 与件の根拠が総じて薄い、足りない (当り前基本知識で最小限補う)
- 重要根拠が2問で使える (モレなくダブリあり。高得点より安定点)
- 2点挙げる問題で解答候補が3つ (1つ落とすか、混ぜるかの危機判断)
- 一段落丸ごと使途不明 (要判断。無理に使うと他根拠を落として失点)
- 知ってるはずの知識をど忘れ
- やたら短いマス目で高配点 (必ず正解あり。ここは必ず取る)
- やたら長いマス目で中配点 (答えはブレる。適当に埋め時間ロス回避)
- 事例Ⅰ難問で頭が真っ白 (与件根拠を使い、何か人事組織で指摘)
- 事例Ⅱ根拠探しで忙しい (表を使って情報整理)
- 事例Ⅲが苦手 (蕎麦打ち理論に戻る。材料揃える、段取り、作る)
- 事例Ⅲ問題点が指摘できない (工程中のボトルネックを探して使う)
- 事例Ⅲ製造現場のイメージがわかない (業務フローを書く)
- 事例Ⅲ140~180字で頭が真っ白。 (字数を30で割り文章数を決める)
- 事例Ⅳでパニック (周囲もどうせ解けないなら、取れる所だけ取る)
- 論理的な文章が浮かばない (30字短文を原因→対策→効果で並べる)
- 予定40分で解答骨子が未完成 (易問のマス目をまず埋める)
今日のまとめ
人並みの答案を当り前に書けば合格
+目をつむっても書ける再現性の勝負
- 人並み答案を当り前に。合格を狙うより不合格リスクを下げる。
- 再現答案作りに熱心になるより、再現性のある答案を書く。