普通のビジネスセンスを持つ方が数ある合格体験記を読み進むと、【150h合格が最もバランス良い】と一目でわかる。その理由は、「うっかり250h以上2次勉すると答が似通い」「試験委員がそこを嫌って減点」するため。

学習時間の記録は合格への距離を数値で可視化して客観的に進捗管理するためであり、学習のペースメーカーとして機能し直前期の不安を和らげます。
そして時間は投入コストであって成果と比例しないため、長く机に向かいすぎることで「事例の罠」に引き込まれ、隣のふぞろいのような決めつけパターンの「思考停止」回避に役立ちます。
過去問の正解暗記ではなく診断士としての作法を掴むのに最適な分量であり、余計な知識に頼らず素直に与件文に向き合える理想的な状態です。
ノウハウ偏重にならず現場対応力と地頭で考えるプロセスが維持できており、我々が最も評価したい素直で論理的な助言が書ける段階と言えます。
不安を埋めるために量をこなしメソッドや過去問の答えを暗記し始め、やったつもりで自己満足して肝心の思考が停止しかけている状態のことです。
知識や枠組みで武装しすぎて与件文の行間や空気を見落としてしまい、勉強した感が邪魔をして変化球に対応できず玉砕する典型的なパターンです。
事例Ⅳで確実に稼げる自信が精神的な余裕となり事例ⅠからⅢへ力まず自然体で挑めるため、R7の採点基準に合致した柔軟な答案が書ける戦略です。
知識や型に固執しない現場対応力が評価される近年の傾向においては、最低限の準備で臨むことがむしろ高評価に繋がる逆説的な成功例と言えます。
【2次の理想は150h】150/250/50h合格の特徴で掴む「ムダ勉回避」
例えば、「250h合格」の方の再現答案を見ると「ベテふぞ答案になる一歩手前」のギリギリ寸止めで、「150h合格」の答案にはそのノウハウ・メソッド臭が見られない。そこで今年うっかり250h以上2次勉=負け確と知り、万年ふぞろいループを回避します。
Step-1:「2次」150hがスイートスポット
1次試験で暗記した知識は正解が固定されていますが、2次試験では企業の文脈に応じた柔軟な判断が求められるため、学習初期は知識を積み上げるのではなく既存の固定観念を捨てる「アンラーニング」に徹する必要があります。
250時間を超える過度な反復学習を行うと、脳がエネルギー節約のために過去問のパターン認識を優先させてしまい、本番で未知の問題に対応できなくなる「ピークアウト」のリスクが高まるため、学習量は意図的に制限すべきです。
予備校の講義を全て消化しようとすると、講師独自の「解法メソッド」に思考が染まりきってしまい、試験本番で目の前の事例企業に合わせた柔軟な現場対応ができなくなるため、講義は必要な部分だけをつまみ食いするのが正解です。
机に向かって書く学習は時間がかかりすぎるため、「通勤時間」や入浴中などの隙間時間に設問文だけを読み込み、出題者である社長の意図を脳内でシミュレーションする「設問解釈」の訓練を繰り返すほうが、思考の瞬発力は劇的に向上します。
前半の6週間は、「ふぞろいな合格答案」を使ってよいので自分の思考と採点基準のズレを認識し、知識を増やすことではなく「論理の型」を身体に覚えさせるフォーム形成に集中することで、無駄な迷いを排除した土台を作ります。
後半の6週間は、ふぞろいキーワードを数えて加点と勘違いせず「解答に至るプロセス」の言語化に注力し、試験直前には「事例Ⅰ~Ⅲ」の学習量を週6時間以下に落とす「テーパリング」を行うことで、脳の疲労を完全に抜いた状態で本番のピークを迎えます。
ネットや動画ネタが氾濫する中、150hを超えて250hに近づくほど「ベテ・ふぞ答案」に磁石の様に吸い寄せられる。【150hを超すほどおベテ】と心に念じ、いかに少ない時間で本番を迎えるかが勝負です。
Step-2:250h勉は「思考停止」の招待状
同じような過去問を週20時間以上解き続けると、脳が「H24年の事例と同じだ」という安易なバイアスを形成してしまい、今年度の問題特有の細かな変化や制約条件を無視して解答する「過学習」の状態に陥ってしまいます。
多くの受験生は学習時間の半分以上をマーカー引きや「まとめノート」作成などの作業に費やしていますが、これらは手を動かして安心感を得ているだけで脳は働いていないため、思考を伴わない作業時間は学習時間から除外して考えるべきです。
有名講師のメソッドを盲信して型にはまった解答を作成すると、どの答案も同じような切り口の「金太郎飴答案」になってしまい、出題者が与件文に込めた「社長の想い」や独自の制約条件を無視していると判断され、採点評価が著しく下がります。
予習と復習のサイクルに追われて週20時間が埋まってしまうと、なぜ自分の解答が間違っていたのかを深く内省する「思考の余白」がなくなってしまい、結果として誤った思考のクセが修正されないまま本番を迎えることになります。
知識量と勉強時間が増えるほど、与件文を読む際に全知全ノウフィルターを通して解釈してしまい、事例企業が本当に訴えている悩みや現状の制約が耳に入らず、独りよがりな専門家気取りの答案になっていきます。
模試でA判定を取る人は過去問の傾向に過剰適応している可能性が高く、本番で出題傾向が少しでも変わると対応できずにパニックに陥るため、知識で武装するよりも「素直に読む力」を維持している150時間層の方が合格に近いのです。
2次勉250hを超すとなぜ急速に合格しづらくなるか、ここで即答しないとR8試験は負け確。①150h→250hを超えて勉強すると過去問のノウハウ・パターンに引きずられ、②金太郎飴なベテふぞ答案化が進み、③待ち構えた試験委員が尻尾を振って減点するため。
Step-3:速攻50hが示す「事例Ⅰ~Ⅲ」ムダ勉化
勉強時間が50時間しかない受験生は使える知識を持たないため、解答の根拠を「与件文」から探してそのまま書き写すしか術がなく、結果として試験委員が最も重視する論理的整合性の高い、素直で欠点のない答案が出来上がります。
彼らは事例Ⅰ~Ⅲでの加点を諦めて国語力だけで乗り切り、明確な正解が存在する「事例IV」に学習リソースの8割を集中投下することで、全体として合格ラインを確保するという極めて合理的な資源配分戦略をとっています。
生半可な知識を持つ受験生は、与件文の事実よりも自分が覚えた「SWOT分析」などのフレームワークを優先して無理やり当てはめようとするため、企業の現状と乖離したチグハグな助言を行ってしまい、これが最大の減点要因となります。
相対評価であるこの試験では、余計な知識を書いて論理矛盾を起こすよりも、書けることが少なくても「与件文」にある事実だけを使ってシンプルにまとめる方が、失点を防いで相対的な順位を上げることに繋がります。
事例I~IIIに関しては、新しい知識を詰め込む勉強は一切行わず、過去問の与件文を読んで設問の要求に合わせて骨子を組み立てる「トレーニング」だけに徹することで、知識に頼らず与件文に寄り添う姿勢を徹底的に身につけます。
学習時間の配分は、計算ミスが命取りになる「事例IV」に100時間を割いてCVP分析などの頻出論点を完璧にし、残りの50時間は事例I~IIIの「読む・書く」訓練のみに充てることで、最短距離での合格を確実に手繰り寄せます。
50h合格答案は良くも悪くも「試験に染まっていない」ので、ビジネス力が高い方ならこのアプローチで十分受かる。ただ凡人にそこまで削る勇気はないので、使えそうな所だけを探して参考にする。
今日のまとめ
R7で採点基準&合格層がガラリ一変したことで、R8「2次」対策も当然これまでと非連続な斬新なものになる。考え方が古すぎるスクール・出版社による「古典ノウハウ・パターン」を持つほど不利になり、2次の理想は150hです。
