昨年より手応えの良い再現答案を抱え、年明け当選発表で8割のハズレを引いた、試験の再挑戦組。最新合格体験記の開示が始まり、「え、それで受かるの?」と驚く日々が続きます。

知識量と得点が反比例する現象は、診断の目的が「顧客の課題解決」から「保有知識の披露」へと無自覚にすり替わることで生じます。
完璧な論理構成に見える答案も、目の前の社長の想いや固有の制約条件を無視した一般論のパッチワークであれば、実務では無価値です。
過去問やスクールの解法メソッドへの過剰適応は、思考の柔軟性を奪い、年々変化する事例企業の状況への対応力を著しく低下させます。
我々試験委員が見ているのは、既存の「型」をなぞる事務処理能力ではなく、未知の課題に対しその場で最適解を導く現場対応力です。
難解な理論でマウントを取り合う勉強会は、単純な本質を見失わせる「エコーチェンバー」となり、誤った解釈を固定化する要因となります。
他者の答案への微細な粗探しに終始せず、自分が経営者ならどう意思決定するかという「当事者意識」を持った建設的な議論が必要です。
前年の合格基準や模範解答に合わせた対策は常に周回遅れとなるため、参考書を閉じ、生きたビジネスの現場に身を置くことが急務です。
実際の企業経営に触れ、複雑な利害関係の中で現実的な解をひねり出す泥臭い経験こそが、小手先のテクニックを超える真の診断力を養います。
【2026年再始動・第1部】正解のない2次試験~過去問勉するほどスコアが下がる
ベテ専勉強会にうっかり足を踏み入れると、チャットアプリDiscordが良く使われる。そこに危険なベテ臭を感じたら即discard(破棄)せよとは、イマの生成AIはなかなかやります。
Step-1:過去問で勉強するほどスコアが下がる謎試験
初学者は過去問勉で覚えてしまった答のストックが少ないことで与件文の情報をそのまま受け取れるため、試験委員が文章に込めたヒントを丁寧に見つけ出し、企業の抱える本質的な課題を正確に抽出できます。
この「素直な目」は思い込みによる情報の取捨選択を防ぐ役割を果たすため、特別なテクニックを持たずとも、社長の悩みに対する妥当な助言を導き出す結果に繋がります。
多年度生は過去の成功パターンや理論を脳内で検索して目の前の事例に当てはめようとするため、事例企業が抱える独自の制約条件を見落とし、診断の精度を下げてしまうリスクがあります。
特定の理論を優先して企業の個性を消し去ることは経営診断の失敗に直結するため、まず「後継候補の息子ばかりに仕事が集中」や「資金上の懸念で在庫は持たない」といったその年特有の制約条件を重視する姿勢を持たねばなりません。
ノウハウ本知識本で学んだふぞろいフレーズを解答欄に詰め込むことが目的化すると文章の因果関係が崩れるため、キーワードは並んでいるのに説得力がゼロ以下のパッチワークのようなふぞろい答案が爆誕します。
試験委員は知識の量ではなく知識を道具として使いこなす能力を評価しているため、前年までのキーワードやフレーズ集に頼らず「原因から結果を導く」という論理の繋がりを丁寧に記述する必要があります。
知られた通り、R7「2次」は前年65点答案を書こうとすると、ほぼ一律55点に下げられた。ここで悩まず、「スクール・ふぞろいノウハウが試験委員に嫌われ一律減点」。そう捉える方が素早く正しい意思決定です。
Step-2:失敗低スコア答案に学ぶ翌年の成功要素
不合格への恐怖から特定の解法や解答手順に固執しすぎると柔軟な思考が妨げられるため、設問形式が例年と異なる事例4のような変化に直面した際に激しいパニックを招きます。
経営環境の変化に適応できない診断士は実務で通用しないと判断されるため、固定された手順に依存するのではなく、与件文の変化に即応できる柔軟な思考体力を養うべきです。
複数の予備校が教える異なるメソッドを中途半端に使い分けると解答の基準が自分の中でブレるため、学習の軸が定まらずに効率が低下し、合格圏内から遠ざかる原因となります。
各校の採点基準には独自の考え方があることを理解し、信頼する一校の作法を徹底的に磨き上げることで、迷いを断ち切り一貫性のある答案を構築できるようになります。
情報を整理するためのSWOT分析などのツールを枠埋めの作業として捉えると、分析すること自体がゴールになり、本来の目的である具体的な改善策まで思考が及びません。
経営のヒントは分析ツールの枠外にある社長の想いや現場の熱意に隠れているため、道具を使うことではなく、その先にある「収益改善」という成果に焦点を当てる必要があります。
思考を避けショートカットするふぞ答案、知らない単語が突然飛び出すスクール答案はB評価、時間切れして白紙を残すとC答案。受験者の数が減らされ質が上がると、ダメ答案を落としやすい効果が。
Step-3:うっかり勉強会で陥る万年ベテループ
受験生同士の勉強会で難解な解釈を競い合うことは現場感覚を麻痺させるため、経営者が求めているシンプルで実行可能な助言を軽視する独りよがりな文化を生みます。
専門家同士の知的遊戯は自己満足に陥りやすく顧客不在の議論になりがちであるため、常に「年商2億円の社長」が明日から実行できる具体的な提案を模索し続ける姿勢が重要です。
他人の答案の不備を鋭く指摘する批判能力だけを磨いても自ら解決策を生み出す力は育たないため、実務で重要となるクライアントを勇気づけるコンサルティング能力が欠如します。
批判は信頼関係を損なうだけでなく自身の思考を後ろ向きに固定してしまうため、他人の答案から強みを見つけ出し、建設的な代替案を提示する前向きな相互研鑽を意識すべきです。
企業の財務状況や人員構成を無視して高度な理論を押しつける提案は実効性を欠くため、投資回収の目処が立たない絵に描いた餅のような答案として低く評価されます。
診断士に求められるのは限られた資源の中で成果を出す現実的な処方箋であるため、理論の正しさよりも、その会社が「人・モノ・カネ」の面で本当に動けるかを最優先で考えるべきです。
おベテが滞留する市中の「勉強会」の合格率がゼロまで下がるとされるのは、実装・自走・課題解決力ゼロの施策ばかり書き殴るから。リアル中小が求める「助言」がそれと全く異なるファクトを知れば、万年おベテは避けられます。
今日のまとめ
受験2年目に過去問勉するほどスコアが下がるのは、「わざとスコアを下げ」「過去問臭のしない答案に加点」するため。ここは「受験産業のダメさを評論」するサイトであり、試験の進化に常に一番乗りするのが強みです。
