合格枠1,000→1,600人に増のバブル期と違い、1,600→1,200→1,000人に削減される氷河期は、前年なら合格していた400人が翌年再試験に回るので合格しにくい。その分試験合格が目的化したふぞろいが排除され、実務補習で出会う同期が粒ぞろいになる利点があります。

R7合格枠は1,200名強へと激減し、実力ある多年度生が滞留することで、競争環境が極限まで激化する時代の始まりが告げられる。
これは単なる調整ではなく真の選別であり、生半可な覚悟では生き残れないサバイバルゲームがいよいよ幕を開けます。
過去の学習で固めた「結晶性知能」による予断を捨て、目の前の与件文だけを素直に読み解く姿勢へと、今すぐ切り替えましょう。
知識の披露ではなく、未知の状況に即興で対応できる「流動性知能」こそが、この難局を打破する唯一の武器となります。
採点者はキーワード探しを終え、専門用語の羅列だけでは決して評価されない「納得感」重視の試験へと完全に変貌しました。
相手の視点に立ち、難解な論理を平易な言葉で心に届く「助言」へと昇華させる、高度な編集力と人間性が試されます。
合格という狭き門はゴールではなく、士業の生き残りを賭けたより過酷な「次のバトルステージ」への強制転移を意味します。
選ばれし精鋭の皆さんに立ち止まる暇はありませんので、いい年こいて課金を続けヒヨコ食いされる暇があれば、次なる付加価値を生み出す診断士に向け、さっさとスタートしてください。
【合格減冬の時代こそチャンス】多数派の敗北~スクールで2次勉すると8割ショボン
予て言われた「2次の作問採点基準は毎年進化」。ここまで変わる試験で前年合格ノウハウではしゃぐノロマの道が閉ざされ、合格1,200名が次のバトルステージに強制転移させられた経緯を読み解きます。
Step-1:R8もスクールで2次勉するほど8割ショボン
R3の合格ピーク1,632名からR7の1,241名へと△400名近く合格枠が減らされると、これまでの甘い基準であれば合格していた実力者が強制的に不合格となり、優秀層が翌年の競争プールにそのまま残るという事態が発生します。
生成AIの台頭によりこれまでのルーティンな診断業務の価値がゼロ以下になると睨み、試験側は質の維持を大義名分として合格者をさらに絞り込む結果、ボーダーライン上の受験者は今後さらに過酷な生存競争を強いられます。
合格枠の減少によって優秀な不合格者が翌年の母集団に滞留するため、全体のレベルが底上げされて偏差値インフレが起き、昨年と同じ実力を維持しただけでは相対的な順位が大きく下がって不合格になる現象が避けられません。
多くの受験生はあと少しで合格できたという現状維持バイアスに囚われて同じ学習を繰り返しますが、相対評価の基準自体が厳しくなっていることに気づかないため、どれだけ努力を重ねても合格ラインに届かない悪循環に陥ります。
大手スクールが提供する過去問分析や模範解答は古い基準で作られており、SWOT分析などのフレームワークを機械的に当てはめるだけの画一的な答案では、現在の試験委員が求めている現場対応力を示せずに評価を落とします。
数千人の受験生が同じテキストを使って似たようなキーワードを詰め込むため、採点側からは差別化できないノイズとして処理されてしまい、自分の頭で考え抜いたプロセスを示さない限り合格点には届きません。
イマ盛んにネットで後講釈される通り、R8「1次」の難化は「2次」難化・採点変化の予告だった。そこに気づいてR7・R8のアタリを引く方はこの先の活躍が約束されたも同然です。
Step-2:結晶性知能(おベテ)⇔流動性知能(若手)の争い
DXやAI活用が前提となる現代の中小企業支援に適応するため、試験運営側は過去の成功体験に固執するベテラン層よりも新しい技術や環境へ柔軟に対応できる若手人材を求めており、意図的な受験者の若返り策を進めていると考えられます。
年齢とともに知識の蓄積である結晶性知能は高まりますが、環境変化への適応力である流動性知能は30代をピークに低下するため、変化の激しい現代においては過去の経験則が邪魔をして新しい解決策の発想を阻害するのです。
長年の学習で形成された結晶性知能が強固になりすぎると、与件文の事実よりも自分の知識パターンを優先してしまい、生産管理の事例なら段取り替え短縮といった定石を無理やり当てはめる知識汚染のメカニズムが働きます。
脳が過去の学習パターンに固定化されると目の前の企業独自の事情が見えなくなり、社長の想いや制約条件を無視した一般論しか書けなくなるため、知識はあるのに予断を持って解答してしまう多年度生特有の不合格を招きます。
合格に必要なのは蓄積した知識を一時的に捨てて目の前の情報に対応する流動性知能であり、自分の思考の癖を問い直すダブル・ループ学習を取り入れることで、硬直した脳の回路を解きほぐして柔軟な思考を取り戻せます。
80分という短い試験時間内で未知の事例に対応するためには、専門用語を使わずに小学生にもわかる言葉で要約する訓練を繰り返し、過去の知識に頼らず即座に本質を見抜く現場対応力を徹底的に鍛える必要があります。
試験委員はその作問採点を毎年変えつつ、「合格減・冬の時代」に入ったR7でおベテ除けの決定打を放つ。それが単なる「若返り」でなく、「結晶性知能の排除」と解像度を上げてくるのがAI時代です。
Step-3:2次はこれまでの「国語」に加え「コミュ力検定」
論理的な正しさだけで相手を追い詰めようとするロジックモンスターは、中小企業社長の感情やプライドを傷つけて信頼関係を損なうリスクが高いため、試験委員からはコンサルタントとしての対人影響力が欠けていると判断されます。
試験では論理の整合性だけでなく相手に寄り添う姿勢が厳しく見られており、AIにはない人間的な配慮や共感が答案の端々から感じられない限り、どれだけ正しい分析を行っても合格者として選ばれることはありません。
事例Ⅱ第1問SWOTやⅣ第1問経営分析といった診断行為はAIで代替可能になり、試験の評価基準は分析の正確さから実行可能な助言へとシフトしており、相手の痛みに共感して一歩を踏み出させる人間力が何よりも問われています。
従業員の抵抗感や資金繰りの苦悩といった人間的な要素への想像力がなければ絵に描いた餅の提案になり、AIと差別化できる感情的な価値を提供できない受験生は、これからのコンサルタント市場で生き残ることはできません。
答案にシナジー効果やバリューチェーンといった専門用語を多用するのは自己満足に過ぎず、中学生でもわかる平易な言葉で社長の納得感を引き出す翻訳力こそが、真のコンサルタントに求められる高度な編集能力です。
自分視点での知識アピールをやめて相手視点に立って言葉を選ぶコペルニクス的転回ができれば、試験委員にもその配慮が伝わって評価されますが、難解な論理パズルに終始しているうちは合格への道は開けません。
R7「Ⅰ~Ⅲ」を先行総括すると、ふぞろいのキーワード盛り詰め競争が一掃され、R8以降もキーワードを盛れば盛るほどそのスコアは55点以下に。試験の歴史が大きく動いた瞬間です。
今日のまとめ
こらこら、最後の1人になるまで戦い抜くバトルロイヤルと違い、診断士は上位2割がさらに次の2割に残るのを目指すSAO。R8は隣のおベテと多数派ふぞを奈落の底に蹴落とすことで、確実に合格できるチャンスの年です。