J事例Ⅲ

【事例Ⅲの転機】難易度がバラつく事例~学んだ知識の使い道は?

AIが仕事を代替しむしろブルーカラーが就職人気の米国と違い、日本では金融とITがまだまだ高給。そこで易化のR7でもし点差をつけないと、猫も見向きもしなくなる生産知識が、ビジネスの何に役立つかを検証します。

①採点基準次第で差がつくⅢ

Ⅲが易化し差がつかないとのネット予想を見ながら、試験委員が静かにほほ笑む。

これは表面上は易化に見せかけ、受験者の思考パターンを揺さぶる“静かな挑発”。
R7は問題設定を易しくしつつ、制約条件を数多く設けているため、試験委員の機嫌一つで点差がバラつく。

②難化R5~R6とは異なる展開

AI推定70%の確率で“ベテ優遇説”が囁かれているのは、受験者の多くが不慣れなⅢは時間をかけてOff-JTするとある程度型通りの答が書けるため。

特に第2問のコスト課題は使う根拠が明確、かつほぼフリー記述に近いので積年のおベテなら満点を取ってもおかしくない。

③過去問おバカをからかう伏線節も

こちらはR7易化が「過去問偏重・テンプレ依存」カットの最終段階にあると示唆。

「今年は甘く見せて過去問バカのふぞを一年泳がせ、 構成と採点軸を来年一気に変えて一掃」―― 当試験ではごく当たり前な翌年トラップの伏線とする声も。

④上のさらに上を行くまさかのベテ除け?

R7が「ふぞろい構文」や「ベテスクール定型解法」への逆張り設計とする説。

つまりR5~R6難化を受けて万年ベテスクールがR7大ボーナスに賭けると試験委員が事前に情報キャッチし、あえて点差をつけないことにした?

【これからの事例Ⅲ】難易度がバラつく事例~学んだ生産知識をどう使う?

このように誰でも国際スパイになれるAI時代は、陰謀説にさらに別の陰謀説が重なり、結局元に戻ってゼロリセットに。万年ベテの余計な勘ぐりで人生までロスしないよう、学んだ知識の役立て方を考えます。

Step-1:事例Ⅲ R3→R7の進化を定量化

年度業種段階AI対応解答技術 選抜目的 試験委員の意図推定
R3皮革製品製造業(バッグ等)第1期
強みと新事業
★★★★★★★★★「基本知識の確認と型の習熟」
定番論点と既存の5問構成で、診断士として必須の生産管理知識と論述の基本型が適用できるかを評価。
R4金属プレス加工製品製造業(アルミ製品)★★★★★★★★「知識の応用と標準的な対応力」
R3の傾向を継続しつつ、少し難易度を上げ、知識の単純暗記ではなく、標準的な応用力と論理的記述力を確認。
R5食品製造業(惣菜等)第2期
傾向激変
★★★★★★★★★★★★★★★「AI・型破りの本質選抜」
超絶難化の始点。既存の「型」を無効化し、極度に複雑な制約や論点を導入。AIやテクニックでは対応できない「地頭」と「本質理解」を力で選抜する明確な意図。
R6産業機械製造業(自動搬送装置)★★★★★★★★★★★★★「困難な状況下での対応力再検証」
超絶難化を継続。多角的な工程(製缶、機械加工、組立)と複雑な生産管理体制を提示し、多大な情報から本質的な問題点を見抜く、実務家としての総合力の有無を徹底的に選抜。
R7紙器・紙製品製造業第3期
一見易化
★★★★★★★★「オーソドックス化と巧妙な罠」
形式は基本構成に戻すが、「制約条件トラップ」を強化。一見簡単な問題の中に、実務で致命傷となり得る微細な条件の見落としを仕掛け、試験委員の機嫌次第でどのようにも点差を付けられる。
R7問3で「経営者は経営上のリスクに鑑み、製品在庫をもたず納期に対応できる工程管理の改善を進めることとした」という、受験者が真っ先に思いつくであろう「見込み生産による在庫保有」という解決策を、経営者の意思によって封じる、高度な読解力と制約条件遵守を試す形式を導入しています。これは、実務において経営者の意向を尊重し、制約内で最適な助言を導き出す能力を重視する意図を示しています。

具体的にはR7Ⅲ第3問で半製品マスカスタマイゼーションを書き殴ってくるのがおベテ。よく見ると半製品は可⇔不可どちらにも取れるので普通にマルを予想しますが、どうせ同じ点ならリスクの高い答を避けて初めて上位5%です。

Step-2:分析軸の設定(難易度→選抜意図→求める人材像)

①難易度は並並→難難→易で推移

R3〜R4はSWOTや新規事業助言など定番手法で解きやすかったが、R5で急難化し従来の枠組みが通用しなくなった。

R6も同傾向を継続したが、R7では再びオーソドックスに戻り易化。ただし設問数を減らして制約を複雑化させ、単なる暗記や定型解答では対応しにくい設計となった。

②キーワード加点から制約違反減点へ?

R7は形式上の易化ではなく、制約条件による思考試験化を狙った構成である。設問の増加で加減点幅を広げ、柔軟な思考や独自視点を評価できる仕組みを導入。

従来型の型依存解答から脱却させ、実際の経営課題に応じて状況を読み替え、論理的に対応できる応用力を測定する意図がある。

③求める人材像

R7型の出題は実務での対応力を鍛え、限られた条件下で最適解を探る訓練となる。加減点方式により自らの強弱点を把握でき、自己評価力や改善意識が高まる。

結果として、合格者は現場で課題を柔軟に捉え、責任感と自己管理力を備えた問題解決型の人材として活躍が期待される。

R5~R6があれだけ難化したから今年は点差が! そう読んだ受験側の常に裏をかく様に変幻自在に作問し、さらに採点時の点差の付け方は試験委員の専権事項と宣言し、受験産業を末路に追い込みます。

Step-3:ブレブレ難度の試験から何を学ぶ?

①日々改善でホワイトカラーの生産性向上

製造業で培った「ムダ取り」「標準化」「見える化」の発想を、ホワイトカラーの業務改善に転用すべきです。

報連相や会議運営、資料作成といった日常業務にもPDCAを適用し、思考と作業を分離して効率を高める。日々の小さな改善を積み重ねることが、知的労働の生産性を最も着実に押し上げます。

②紙や伝統を排し、DXとAIに走り出す

これからの生産知識は、紙文化や経験則に縛られず、クラウド・AI・データ分析と結び付けて再定義する段階にあります。

IoTやBIツールを活用し、リアルタイムに現場を可視化して改善を加速させる。従来の「手作業+勘と経験」から脱し、デジタルを使いこなす生産マネジメントの旗手となることが求められます。

③環境変化のブレに克つ視野を広く持つ

試験のように難度や出題傾向が年ごとに変わるように、実務の環境変化も想定外のブレを伴います。だからこそ、経営・人事・IT・財務といった周辺領域を横断的に理解し、どんな局面でも最適解を導ける“視野の幅”を持つことが重要です。

部分最適に偏らず、全体を俯瞰して変化を吸収できる診断士が、これからの現場を導く存在となります。

R6Ⅳの大ボーナスの追い風で、R7はⅢ難化&点差がつくとしたこのサイトの予想は大ハズレ。そこで隣のふぞろいのように目先でなく、中期3年程度のブレを予想して次のR8に備えます。

今日のまとめ

Q
これからのⅢを考える上で今年興味深いのは、解きやすかった(根拠を使った因果を書く)⇔どう答えるか迷った(正解を当てに行こうとする)で、難易度の受け止め方が二極化したこと。つまり今の試験委員は答案だけでなく、試験を終えた感想までバラけさせる凄腕だ。
A

今年R7Ⅲが超絶難化R5~R6と全く異なる出題をした狙いは、解答品質Qをバラけさせること。そのために年毎の難易度までバラける試験で勝つには、日頃から生産知識を使って解答のブレを回避します。

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