デジタルなAI時代に入り、新入社員の労働意識が猫の目のように毎年変わり、今の若手もすぐにオジ。メンド臭いオジやわかってないオバ扱いを避けるには、毎年変わる試験を当確します。

近年の事例はますます複雑化し、「従来のやり方」では対応できない予想外の課題が出題されます。
これは、従来の縦割り組織の限界を超えないと、激しい環境変化の中で企業が成長軌道に乗らないためです。
組織を「タテからフラットへ」変革し、階層を減らし、さらに部署を超えて「ネットワーク化」する。
この活発なコミュニケーションで情報とアイデアを共有するのが、全員参加型経営の第一歩です。
織の進むべき道を示すMVV(Mission, Vision, Value)を、全員で策定し共有します。
これにより、フラットな組織でもメンバーが共通の目標に向かい自律的に行動でき、アイデア創出が加速します。
MVVに基づき、フラットな組織でメンバーが主役となって動く「全員参加型経営」が実現すれば、変化への対応力が向上します。
これが診断士事例で求められる「成長企業の成功パターン」であり、合格答案につながります。
診断士受験者の多くが務めるJTCな大企業がサラリーマン社長&組織で回すのと異なり、事例に出てくる中堅&同族企業は一から十まで社長に頼りがち。そこで「少しは自分のオツムで考えやがれ」と、A社長が突然言い始めるのが【MVV】です。

企業には共通の価値観が存在しています。こうした共通の価値観を現すフレームワークの一つがミッション、ビジョン、バリューです。
このモデルの利点は、共通の価値観をより具体的な階層構造に表現できるとともに、ビジョンとバリューを環境変化に応じて見直すことができることです。
出典:HR大学
| 出題企業は成長ライフサイクル | 全員参加経営を促すMVV | 事例の進化にトライアル |
|---|---|---|
| メガベンチャーや中堅規模など成熟→再成長を求める企業では、これまでの改善にとどまらず、大企業並みの革新的な改革が求められます。 問題設定では、経営や事業の進化を反映した課題が出題されるため、最新の経営改革に注目し、柔軟かつ高度なアプローチを準備しましょう。過去問にとらわれず、少なくとも大企業並みの新しい視点が必要です。 | 経営改革を実行する際、複雑にしないことが鍵です。改革を全員参加型で進める必要があり、経営陣だけでなく従業員全体が協力する体制を考えるため、近年はMVVが重宝されます。 2次答案でも、計画や施策が全員を巻き込む形で実行される流れで書きます。 | 事例Ⅰ~Ⅲの作問と採点は進化しており、過去問をただ繰り返すだけでは通用しません。 新たなアプローチや実践的な解決策が求められています。試験では、これまでのパターンにとらわれず、試験委員の好みを通じて問題解決の本質を捉え、柔軟な解答を心がけることが合格ボーダーラインを一歩抜け出すコツです。 |
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事例Ⅰ:自動車素材A社が自社暗黙知を強みに、職能→役割等級変更で年功脱却
A社は、設立50周年を迎えた非上場の中小企業である。従業員数は120名(正社員80名、契約社員・パート40名)、資本金は5,000万円。本社と開発拠点を兼ねた工場は地方都市の工業団地に立地し、主要事業として、大手自動車H 社グループを中心に、「高機能シール材」と「工業用精密ガスケット」を製造販売している。
これらの製品は、自動車や産業機械のエンジン、ギアボックス、油圧装置などの重要部品に使用され、液体や気体の漏れを防ぐ役割を果たす。特に、耐熱性、耐圧性、耐薬品性に優れるフッ素ゴムや特殊樹脂を原料とするカ
スタム製品に強みを持ち、A 社のカスタム製品の売上比率は約6割を占める。
A社は、非上場の中小企業でありながら、極限環境下でのカスタム製品に強みを持ち、長年の取引で顧客からの信頼も厚い企業である。しかし、事業環境の急激な変化(原材料費の高騰、競合の低価格攻勢、資源確保の懸念)に直面し、高付加価値提案型のソリューションプロバイダーへの転換を目指している。この変革を成功させるためには、長年の経験に基づく暗黙知の形式知化によらない継承と、営業部門の体質改善、そしてそれを促す人事評価制度の刷新が最優先課題とされている。
本事例は、特に営業部門における組織と人事制度の課題に焦点を当てている。具体的には、部門間の連携不全、既存の評価制度が変革の方向性に沿った行動を促せていない点、そしてその結果として生じる若手優秀層の流出と変革への抵抗といった問題を抱えている。
受験者には、A社の技術的強みと組織的弱みを正確に把握し、新ビジョン実現に向けた戦略的な組織変革、人事制度の改定、およびトップマネジメントの行動について、一貫性と論理性を持ちながら具体的に助言する能力が求められる。特に、暗黙知を活かしつつ技術継承と部門間連携を強化する組織デザインと、新しい付加価値創造を適切に評価しインセンティブを与える人事評価制度の設計に関する知識と応用力が問われる。
| 経営課題 | 根拠となる与件文要素 |
|---|---|
| 高付加価値提案力の強化と営業部門の意識変革 | 営業担当者が自社製品の原価構造や顧客への付加価値を正しく理解できていない。潜在的課題の発見と技術的優位性のアピール能力に個人差がある。 |
| 部門間の連携不全と社内リソースの活用不足 | 営業部門と開発部門が物理的に離れており、社内交渉力によりリソース活用に差が出る。優秀層の解決事例が蓄積されても、中高年営業担当者のスキル不足で活用が不十分。 |
| 役割等級制度への移行と評価制度の戦略的整合性の確保 | 年功序列要素が残る職能資格制度。営業評価が売上・受注件数中心で、粗利益率・価格転嫁率・新規付加価値提案件数が採用されない。「安くして受注を増やす」インセンティブを生み、カスタム製品の提案を嫌う傾向がある。 |
| 技術継承とイノベーションへの取り組み | 熟練技術者(マイスター)の暗黙知に依存した模倣困難な技術が強みだが、暗黙知を形式知にしないまま若手への円滑な継承が最優先課題。製造仕様書などのAI代替で若手の下積み機会が減少。 |
| 組織変革への抵抗と優秀な若手人材の流出阻止 | 古参の営業担当者や製造部門のベテラン層から変化への抵抗がある。「処遇や成長性に惹かれた」若手優秀層が大手製造業にスカウトされ流出している。 |
| 受験した方の感想 | 次の改善意見 |
|---|---|
| 安易にマニュアル化しない暗黙知の強み 暗黙知を活かしたまま形式知化によらずに若手に流すという新たな視点や、CRM(顧客関係管理)が新解釈で出題された点など、新傾向知識を鍛えるにはAI作問を使うのが良い。 | 設問と配点のバランス 設問の難易度と配点のバランスについて、AI事例はマス目に引用する強い根拠が足りない傾向がある。本試験レベルにするには、難問になりすぎないよう、ヒトが手で根拠を足す手間が必要。 |
| 経営トップの視点がわかる 経営トップの言動や、新ビジョン 、MVV(Mission, Vision, Values)検討チーム の設置など、事例に描かれた具体的な企業の成長戦略など、「社長の役目が強く問われる」時流がわかった。 | 部門間連携に関する根拠の優先度 部門間のコミュニケーション問題について、物理的な距離やデジタルスキル、社内交渉力の違いなど、複数の要因が挙げられており、このままでは答案がバラけやすい。 |
| 設問の難易度と分量への感想: 設問がかなり難しいが、解答マス目は時間内に書き切れる量だった 。特に第1問と第3問は対照的な内容かつダミー根拠が散りばめられており、決めつけパターンのノウハウ勉回避に役立った。 | 採点基準と評価指標 AI事例の正解は自分でAIで作るとして非公開であるが、営業担当者の評価指標 や、御用聞きからコンサルタント営業への進化といった新傾向問題については、模範解答・解説があると良い。 |
クソなおじオバが社内でふんぞり変える年功制を打開するのは、成果主義より昇降給を伴う役割等級制。そして変化の激しい顧客・市場ニーズを捉えて再成長する中小企業には、権限移譲を促すMVVが有効です。
事例Ⅱ:医療検査サービスB社の再成長に向けた、地域健康増進B2C事業
B社は、首都圏近郊に所在する医療検査サービス会社である。従業員は臨床検査技師65名、営業10名、事務職25名、情報管理担当10名の計110名。年商は21億円である。1987 年に大学病院出身の臨床検査技師が創業し、地域の病院や診療所から検体を受託して検査を行う外注ラボとして成⾧してきた。
創業当初は、地元の中核病院の外注先として、正確かつ迅速な検査報告を強みに取引を拡大した。現在は血液、尿、病理、遺伝子などの臨床検査を行い、地域内外の約200件の医療機関と取引している。
B社は、地域の中核病院やクリニックを主要顧客とするBtoBの医療検査サービス会社として、創業以来の「正確・迅速・誠実」な姿勢と高い検査精度で信頼を築いてきた。しかし、外部環境の変化(検査の集中化、機器の小型・低価格化、競争激化による単価下落)により、成長が鈍化している。これに対し、B社はBtoCセルフ検査サービスを新規事業として立ち上げ、「医療を支える検査会社から、生活者の健康を支える企業へ」の進化を目指している。
本事例は、既存BtoB事業の維持・強化と新規BtoC事業の確立という二つの事業ドメインをいかに両立させ、相乗効果(シナジー)を生み出すかというマーケティング戦略と組織体制の課題に焦点を当てている。BtoC事業は「結果の見方が難しい」「改善行動につながらない」といった課題からリピート率が低調で、一般生活者へのブランド認知も低い。
受験者には、BtoBとBtoCそれぞれの顧客特性、強み、課題を整理した上で、両事業を連携させるBtoBtoCモデルの構築と、デジタルと地域を連携させたプロモーション戦略、さらにビッグデータプラットフォーム構想への参画を見据えたデータ活用戦略とチャネル戦略について、生活者の健康という新しい価値提供の視点から具体的かつ統合的に助言する能力が求められる。特に、医療という信頼性が重要となる領域でのブランド構築とデータ活用に関する応用力が問われる。
| 経営課題 | 根拠となる与件文要素 |
|---|---|
| B2C事業のブランド認知向上とリピート率改善 | Web広告のクリック率・購入率が低調で、サイト訪問者の途中離脱が多い。一般生活者へのブランド認知が低く、「結果の見方が難しい」「改善行動につながらない」との回答が多く、リピート率が20%にとどまる |
| B2B2Cモデルによる付加価値提案の強化 | クリニックから「検査結果に基づく生活指導資料の提供」や「患者向け説明用コンテンツの支援」といった、検査を超えた付加価値ニーズが増えている。B社はこれをチャンスとしてB2B2Cモデルを検討中。 |
| B2B営業活動の属人性の解消と顧客情報の共有 | 医療機関向け営業活動が属人的で、顧客情報の共有が不十分なため、担当交代時の引継ぎが不十分なケースがある。 |
| B2B/B2C両事業のリソース配分の最適化と生産性管理 | ラボ設備や人員を両事業で共用しており、受注バランスが崩れるとB2B納期の精度に影響が出る恐れがある。現場からは繁忙期が重なると検査遅延リスクの懸念。 |
| ヘルスデータプラットフォーム構想への参画とデータ活用戦略 | 大手医療データ企業からヘルスデータプラットフォーム構想への打診があるが、営業部長が「匿名性の確保」「医療機関の理解」に懸念を示し反対している。 |
| 受験した方の感想 | 次の改善意見 |
|---|---|
| 事業展開のテーマが新鮮 医療検査という専門的な業界を扱いながら、B2BからB2Cに事業展開する近時のトレンド問題で、テーマとして現実味があり、理解しやすかった。 | 設問の簡潔化と題意の妥当性: 設問をもう少し簡略にしてほしい。特に、複数の切り口を要求する設問や、複数課題の同時施策は盛り込みすぎで、試験委員がふぞ答案を嫌がる気持ちがわかった。 |
| 戦略的な論点が多く、学習になる B2BとB2Cのフロー、プロモーション、デジタル、地域密着など、リアリティのある論点が盛り込まれ、これからの事例Ⅱの作問進化を読み当てる良問でした。 | 専門用語の表記と統一性 「BtoB」や「BtoC」の表記について、途中で「B2B」「B2C」といった大文字・数字の混在が見られ、統一してほしかった。また、「ヘルスデータプラットフォーム構想」など、専門的な内容には補足説明が欲しい。 |
| 設問の構造と課題解決への意欲 多角的に複数の事項を検討する要素があり、バランス感覚を求められるなど難しかったものの具体的な経営課題に結びついており、本試験に向けて意欲が湧いた。 | 設問要求の制限と多次元解答の回避: 解答のバラツキを避けるべく、設問文のヒントと与件根拠配置の工夫がほしい。具体的には、4つの経営課題を同時解決するような、多次元的な要求を120字に集約するのは負担が大きい。 |
クラウド技術でITコストが下がり、デジマが誰でも容易になって、そこそこ製造業や専門業者でも地域貢献B2Cに乗り出す時流の先端事例。ただ「改善意見」のように突き抜け与件で難しすぎるので、100字手書きを避けてAIに解かせて眺める程度に。
事例Ⅲ:製麺業C社がラーメンスープも作る多角化IE事例は、B2Cに乗り出す新規事業も
C社は、関東地方に本社および工場を構える、資本金3,000万円、従業員85名の製麺業者である。1970年の創業以来、一貫して業務用の中華麺の製造・販売を手がけてきた。現社⾧は創業者の⾧男である2代目で、10年前に事業を承継した。
C社の主な事業内容は、地域のラーメン専門店、中華料理店、ホテルなどを顧客とするBtoB 向けの生中華麺の製造とルート配送である。その品質は顧客から高く評価されており、特に顧客の要望に応じて麺の太さ、加水率、原材料の配合などを微調整する「特注麺」の製造を得意としている。
C社は、業務用中華麺の製造販売を手掛ける製麺業者であり、特に顧客の要望に応じた「特注麺」の製造を得意とし、これが売上の約6割を占める競争力の源泉となっている。しかし、長年の経験と勘に依存するベテラン職人中心の生産体制が、品質精度の低下、部門間の連携不全、生産性の低下と現場の疲弊という深刻な問題を引き起こしている。受注情報伝達の非効率性や、製造工程における暗黙知依存が、品質のばらつきやクレーム増加の根本原因となっている。
現社長は、これらの現状を打破し、B2C新規事業(高品質な生麺とスープのセット販売)への進出を構想しているが、そのためには生産管理体制の抜本的改革と、標準化・効率化された生産プロセスの確立が不可欠であると認識している。
本事例は、多品種少量生産を支える技術力の維持と、品質安定化、生産性向上という製造業の根幹に関わる課題に焦点を当てている。受験者には、IEの視点から生産工程のムダを指摘し、属人的な技能に依存した体制から脱却するための技術継承の仕組みを構築し、さらに新規B2C事業を成功に導くための生産管理面での具体的な改革について、論理的かつ実践的に助言する能力が求められる。
| 経営課題 | 根拠となる与件文要素 |
|---|---|
| 品質の不安定化とクレーム増加への対応 | 特定の常連顧客から「麺の硬さや食感にロットでばらつき」「スープの味が時々薄い」といった品質クレームが前年比約3割増加。真因特定と恒久対策に至らない。 |
| 生産管理体制の脆弱性と生産計画の不安定化 | 受注情報が手書き伝票や口頭で伝達され、急な差し込み案件や試作依頼で週次生産計画が日常的に変更される。計画変更のたびに口頭で指示変更。結果、段取り替え頻発で設備非稼働時間増大。 |
| 技術の属人化と技能伝承の遅れ | ミキシング、圧延、煮込み時間などの調整が、長年担当するベテラン職人の経験と勘に大きく依存。作業手順の標準化が進んでおらず、技術指導がOJT中心で断片的。 |
| 部門間の連携不全と全社最適視点の欠如 | 週次生産会議が情報共有と責任の押し付け合いの場と化し、建設的な議論に発展しない。各部署が自部門の都合を優先し、生産管理部が無理な計画修正、製造現場がその皺寄せを受ける構図が繰り返されている。 |
| BtoC新規事業に向けた生産体制の抜本的改革 | BtoC事業成功には、品質の絶対的な安定、多品種少量生産への柔軟な対応、短いリードタイムが不可欠だが、現在の場当たり的な生産管理体制では不可能と社長は分析。 |
| 受験した方の感想 | 次の改善意見 |
|---|---|
| IE分析の具体性と実務への応用 IE視点を用いた工程分析の設問が具体的で良かった。図表を読み解き、問題点と改善策を考察する機会を与えられたことで、理論と実務の橋渡しになる良い練習になった。 | 図表の表記と情報の明確化 工程分析図において、与件に登場しない「店長」が突然使われたり、表の文字が小さすぎるなどの問題があり、図表の整合性や表記は改善の余地あり。 |
| IE分析の具体性と実務への応用 IE視点を用いた工程分析の設問が具体的で良かった。図表を読み解き、問題点と改善策を考察する機会を与えられたことで、理論と実務の橋渡しになる良い練習になった。 | 知識解答と制約条件のバランス改善 知識解答を求める設問は「診断士として解答せよ」などの目印があると良い。同時にふぞろいの様な一般知識解答は避けたいので、解答の方向性をより絞り込んで欲しい。 |
| 設問の重複と時間的制約 時間がギリギリになるほど、設問の切り分けに悩み、反省につながった。また、AIで作ったの製造仕様書に関する問題などのトレンド出題への練習にもなった。 | 問題点の伝達と構造の明確化: 問題点や課題が与件文にふんだんにある分、根拠の絞り込みと優先順位付けで苦労した。会議室と現場の間の情報伝達が手書きや口頭で行われる構造 など、ダミーでない根拠をもう少しハイライトして欲しい。 |
週末に家族で楽しむ、街道筋の新興ラーメンチェーン。麺はもともと外注ですが、豚骨から作る自家製スープに負けない味は、こうして作られます。IE工程図を出題すべくチョイスしました。
今日のまとめ
中小製造業でもB2C視点のマーケが大事と気づく時代の試験は、事例クロスオーバーの複合問題に。ここで大事なのは「MVVの知識解答」より、「なぜMVVを決め」「全員参加経営をどう実現するか」を解像度の高い100字で書き切る国語力です。