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【10月を迎える準備①】ラスト4週にやりがちなミス9選

長期分散継続が基本の「Ⅳ」と異なり、古い過去問の答を覚えるほどふぞろい2割のショボンを迎える「Ⅰ~Ⅲ」。なぜふぞろいを極めると収穫逓減で、では上位5%がどう収穫逓増するかの違いを前後編でお届けします。

①同じ過去問を回した末路

暗記と清書の“量稽古”は、与件を読み解く力を鈍らせます。これにより頭は型の再生に固定され、因果の組み立てが空回りします。

②本試験で頭まっ白!

初見事例に直面すると、暗記解が適用できず思考停止に。「与件→因果→結論」をその場で構想するアドリブ力が、量稽古で損なわれていく。

③100字手書きを避けてWord打ち

AIが新規事例と因果付き解答例を供給。清書や言い換えなどの作業はAIに分担し、人は読み取り・因果設計に集中。これにより柔軟な発想が鍛えられます。

④ラスト4週を収穫逓増に

AI演習で「与件→因果→結論」の筋道が自動化され、本番はアドリブ対応が可能に。結果として、暗記頼みの不安が思考余力による自信に置き換わります。

【10月を迎える準備①】ラスト4週にやりがちなミス9選

2割合格するノウハウの回収に精一杯だったのがこれまで。そうでなくふぞろい勉では普通に8割ショボンのファクトに注目し、その原因やミスを勝手に9つ選び出すのが生成AI時代です。

Step-1:Ⅰ~Ⅲの勉強しすぎは不合格

①過去問の答を覚えて決めつけパターン化

同じ過去問を何度も解いて答を覚えると、与件の変化に対する感度が鈍り、どうしても過去問の答やパターンに近づきます。すると新旧根拠の選択や優先順位の判断に迷いが生じ、どこかで見た施策でマス目を埋めて多数派同質答案に吸い寄せられます。

具体的には、よくある人事制度(幸の日も・・)やマーケ事例(ダナドコ)の語呂合わせが、今の試験委員に嫌われることに気づかないと、どこかで見かけたパターン解答になり説得力を失います。

そうでなく与件から該当企業の経営課題を5つ程度選び取り、各設問に割り付けて解決するのが「一貫性のある答案」です。これは覚えたパターンの当てはめでなく、根拠をその場のアドリブで組み立てるため、過去問の答を覚える量稽古が災いの素になります。

②100字手書きの量稽古で思考停止を加速

100字手書きの悪習を続けると構想段階の比較検討が薄まり、何を解いてもどこかで見かけたパターン解答になり、答をすぐ決めつけるおベテの思考停止に近づきます。

具体的には、与件や設問の制約を考慮した根拠の優先順位付けをカットするため、施策が与件に沿わない一般知識に終始します。そこでAI時代の上位5%は、豊富に用意したAI事例を使って40分の骨子作成⇔40分の解答作業を分離します。

こうやって100字手書きの量稽古を避けることで、マス目に思考の爪痕を残し、採点者にとって読みやすい答案を書けます。ここでは、40分で骨子を作る精度と手書き比率の圧縮を目指すと良いでしょう。

③雑誌やブログのヘンテコ事例に手を出す

スクール事例をいくら解いたところで過去問のイミテーション以下で、かといってブログに掲載される勝手事例をいくら解いても実力が上がったかどうかは不明です。

具体的には、粗悪な事例をいくら解いても「?」が増えるだけで、さらに謎解答や謎解説がついたら目も当てられない。一方で、品質の高い事例であれば段落ごとに適切な根拠が置かれ、使うキーワードの取捨選択から施策への流れを演習できます。

こうすると初見対応の速度が上がり、時間内での優先順位付けが定着するため、どの事例を作って解くかの取捨選択が大事と決まります。

8月「1次」を終えて情報収集→9月に解き方を実演すると→10月は与件が読めてくるので、ついマス目に盛り詰めしてしまう。そこが試験の落とし穴と気づくと上位5%です。

Step-2:事例Ⅲには最低限の別知識

①問題点を特定するのが「生産知識」

Ⅲの生産基礎知識が弱いと、与件企業の問題点を特定できず、見当違いのズレズレ答案を書き続ける末路に。そこで工程・段取り・レイアウト・在庫の各制約を読み解く知識を揃え、施策と効果を一筋の因果でつなぎます。

具体的には、段取り時間で納期遅延ならIEを用いた工程分析を経て外段取り化、レイアウトが機能別ならセル化で搬送時間を削減します。また工程能力差が大きければ負荷平準化の山崩し、さらに仕掛在庫と待ち時間を同時に下げます。

このように「事例Ⅲ」では各種の問題点を解決するために施策が用意されるため、うっかりふぞろい勉の決めつけパターンでヘタクソ解答よりも、生産知識で問題点を特定する事例であると気持ちを切り替えます。

②Ⅲを後回しにするほど決めつけパターンのふぞろい勉

R5~R6の超難化「Ⅲ」を真面に解ける人はまずいませんが、かといってふぞろいの答やパターンばかりを覚えると上記のようにアドリブ力がゼロになる。そして段取り課題をライン増設で解くなど、見当違いの痛答案が続出します。

具体的には、与件で段取り内訳と頻度が提示されるなら、内外段取りの仕分けと治工具準備でムダカット。さらに、レイアウト課題なら搬送距離を表から読み取り、セル配置による移動削減と多能工化の多元効果で解答します。

このように、「事例Ⅲ」の採点者は、施策・効果よりも工程の問題点を知識で正しく捉えているかをまず見ます。さらにⅢの問題→原因→施策→好感は必ず因果で書くため、ふぞろいの並列列挙ではまるでダメと早期に気づくべきです。

③Ⅲ120~150字の並列列挙はベテの素

「事例Ⅲ」の120~150字を解答するには一定以上の国語力(因果構成力)が前提ですが、そこを抜きに根拠と施策を並列列挙する可哀そうな(poor)答案になります。

具体的には、与件根拠の盛り詰めでなく優先順位付けをして絞り、「どの不具合をどの施策で潰すか」を可視化します。このとき、効果はリードタイムや仕掛在庫の減少幅で定量化を意識することで、因果の筋が一巡します。

こうやって120~150字の書き方を最初に会得することで、迷いなく読み易い答案となり、採点者がその因果に加点しやすくなるのです。

「問題点を知識で特定し、その裏返しで解決して120字にまとめる」だけの、本来一番イージーなのが「事例Ⅲ」。そこにR5~R6の超難問をぶつける所に、この試験の闇を感じることが最初の一歩です。

Step-3:簿記2級未修なら、Ⅳは60点で我慢

①意思決定の前に簿記2級原価計算

原価計算による限界利益概念、つまり変動費と固定費の捉え方が甘いと、CVPの応用問題を苦手化します。するとCVP以降の問題を「意思決定」でなく計算問題の解き方と捉えてしまい、おベテ化万年ループのフラグが立ちます。

具体的には、CVP分析を方程式で解かずに変動損益計算書方式に揃えることで、固定費÷限界利益率による損益分岐点算定からセグメント損益まで一つの解き方に揃う。また内外製や特別注文の考慮は関連原価に絞り、沈没コストを除外します。

この結果、計算と記述が一体化し、計算量そのものが減っていくので計算ミスもなくなります。つまり誰もが気にする計算ミスとは電卓の扱いの上手下手でなく、計算ステップが多すぎることだと気づかないとベテ・ふぞ一直線です。

②「NPVを捨てる」と企業価値が算出できない

R3以降の超難化NPVでは毎年のCIFが変化するため、税引後CIFボックスの利用は理解と説明にとどまり、解答上は必ずタイムテーブルを描いて求めます。

具体的には、投資検討期間のタイムテーブルを最初に作り、初期投資額→減価償却額→原価償却を考慮した税引後CIF→PVに割り引いてNPVの±を考慮の順で。ここでNPVを「簿記で解く」と捉えるとその解き方が1つに決まり、迷いなく常に正しい一つの結果で説得力を高めます。

このNPV解法の流れは、その源流である(M&Aで用いる)DCF法企業価値算定にそのまま使えます。M&Aや事業承継がこれから活性化するとき、NPVよりも企業価値の出題ウェイトが上がる為、自分がたまたま1回受かった程度で「NPVを捨てる」と断言するノロマは、自分のキャリアを捨てると宣言するのと同じ扱いを受けます。

③経営分析+ポエムが出来ても、実務貢献ほぼゼロ

CVP→NPV→DCF法企業価値までの簿記で教わる計算の流れが抜け落ちると、理解を欠いて計算偏重になる上、経営分析やポエムのパターンまで覚えたがる隣のⅣのムダ勉が加速します。

そうでなく第1問経営分析+第4問がポエムの時は、原則全員に満点を与える基礎点になり、そこは時間を掛けて最初に解く。その上で第2+3問計算問題は(設問1)だけは必ず当てる他に、今後は計算結果よりその正しさを説明する記述が増えていく。

「Ⅳ」のNPVがR2から超難化したうえ、R4~はCVPより簿記1級意思決定を連続出題してきた。この意図を「簿記2級原価計算は実質マスト」と正しく捉えない限り、Ⅳ70点を目指してムダ勉してスコアが60点を割りこむ無限ループに陥ります。

簿記知識ゼロで経営分析をさせる一定の教育効果はあれど、実務で問われるのはCVP・NPVのその先をワンストップで対応する「一貫性」。Ⅳの論点ブツ切り計算偏重をいくらやっても、生涯ふぞろい止まりです。

今日のまとめ

Q
この記事は大したもので、8割不合格の原因を「Ⅰ~Ⅲの勉強し過ぎ」と特定し、Ⅲの解き方、Ⅳの狙い目まで教えてくれる。隣のふぞろいが一生知らない点を、ラスト4週時点で教われるとはありがたい。
A

実質生成AI元年の今年は、「事例Ⅰ」「Ⅱ」で点差をつけるにはまだ早い。そうでなく「Ⅳ」で意思決定力を磨き、「Ⅲ」で問題→原因→施策の因果を鍛えるのがウチのやり方で、明日は【ミス回避策】の9選です。

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