★To-Be目指す答案

【初学優遇】60点から始まる事例対策(後) / 1施策複数効果で多元解答

「2次」の100字マス目は、1文3センテンスの3要素で答える「多面解答」がド鉄板。そして隣のふぞに差をつけるなら、1施策で複数効果の「多元解答」です。

①ふぞろいをやればやるほど60点

根拠だらけの与件に直面し、表面的にキーワードを転記するほどふぞろい答案に近づく悩みが深まる。

②ふぞろいがまだ知らない多元答案

「多面」とは複数視点で、「多元」とは複数効果を見越して答案を構成すること。単一の解釈に依存せず、複合的な施策・影響を考慮することで答案のレベルPUPを図る。

③経営課題を大きく捉えて再構成

第1~5問の表面上の問いかけだけに応えると本当にふぞ答案になってしまう。そこで事例A社の経営課題を大きく捉え、1問で2つの課題を捉える「多元」を狙う。

④1施策複数効果で多元性

1つの施策が複数の効果(売上向上・業務効率化・ブランド強化など)をもたらす構成にすることで、より説得力のある多元的な答案が完成する。

【初学優遇】60点から始まる事例対策(後) / 1施策複数効果で多元解答

上位5%の試験戦略:経営課題で再構成+100字構文
ここで挙げた4施策のうち、③経営課題で再構成が業界初である一方、④100字構文の考え方は前年を踏襲します。報告書後半では、従来全くない新しいアプローチで、多数派同質化する2割コロコロ答案から頭一つ抜けることを目指します。

Step-3:経営課題で再構成する多面多元答案

多面答案multi-surfaceとは多元答案multi-purposeとは
1つの設問に対し、複数の視点・切り口(市場・組織・財務など)を列挙して答える方式です。「抜けなく視点を並べる」安全運転型で減点は防げますが、得点の伸びは限定的です。1つの施策が複数の成果(売上・コスト・ブランドなど)に同時波及する因果ストーリーを描く方式です。「1施策・複数効果」を示し、波及構造を描くことで加点を積み増す攻めの型です。
①業界初:多元解答とは?

多元解答とは、従来の「多面的解答(複数の切り口で考察)」をさらに発展させ、1つの施策提案で複数の成果(効果)を示す解答のことです。設問への回答には複数の要素や切り口を含めることが求められており、100字の設問なら2~3要素程度の言及が期待されます。

さらに進んだ多元解答では、例えば「SNS活用によるブランド構築」という1つの施策で(1)売上向上、(2)コスト削減、(3)顧客接点強化など複数の成果を同時に達成するストーリーを描きます。コンサルタントとしての助言には、提案の具体的対策だけでなく、その実施によって期待できる効果まで示すことが鉄則です。つまり「1つの施策・複数効果」は安定してA答案を得るための構造的な条件と言えます。

②経営課題で再構成とは?

表面に見えない+αで多元解答

設問文の中には、直接示されていない真の経営課題が隠されていることが多くあります。診断士試験では、企業のあるべき姿と現状とのギャップを埋め、成長へ導くストーリーが求められるため、与件・設問からそのストーリー(経営課題)を特定する能力が重要です。

例えば、あるB社の設問で「SNS活用によるブランド強化」が問われているとき、背後には「若年層への認知不足」や「既存顧客との接点弱化」といった隠れた課題があるかもしれません。こうした経営課題を再構成することで、真の狙いを見極められます。

訊かれたことに答える+αで攻めの答案

また、企業課題には三層連関があります。最上位に経営戦略上の課題(戦略的課題)があり、次に組織構造・人事など組織的課題、最下位に日々の業務プロセスに関する業務的課題が位置づけられます。戦略課題→組織課題→業務課題へと施策を落とし込むことで、解答全体の一貫性が保たれます。

実際、答案には必ず「分析・企業の方向性(あるべき姿)・経営課題・施策と効果」という要素が含まれている必要があります。解答プロセスでは、まず設問を戦略的観点で再解釈し、企業の大きな課題を捉え直した上で施策を考えることで、組織・業務両面の成果を同時にアピールできるのです。

③因果の強化で多元解答

A社長が喜びやすい一石三鳥施策

多元解答を実現するには、一つの施策が波及的に複数の成果を生む因果構造を設計します。例えば「SNS活用」による効果を考えると、宣伝露出増加→売上拡大、顧客情報収集によるマーケティング精度向上→コスト効率化、顧客との双方向コミュニケーション強化→顧客満足度・ブランド向上、といった成果が横展開できます。

こうした多元multi-purposeを意識することで、単一の施策でも「売上+コスト+ブランド」など複合的な加点要素を獲得できます。

技術的には現時点の最難関

限られた100字内に2~3効果を盛り込むには通常より巧みな因果関係が必要です。因果を示す接続詞や「~により~」「~を通じて~」「これに加え~」といった構文を活用し、1文に複数の要素を含めます。たとえば、「SNS活用によりブランド認知を強化できる。これに加え業務効率化や顧客接点強化にも貢献する。」のように記述することで、コンパクトに多元的効果を表現できます。

④経営課題を意識した答案構成

B社の事例(SNS活用によるブランド構築)を例に、再構成から答案作成までの流れを説明します。

  • ①設問の再解釈: 「SNS活用でブランド構築」という問いを、B社の経営課題に結びつけて考え直します。たとえば、「若年層への認知不足」や「直接的な顧客接点の弱さ」が潜在課題かもしれません。このように設問を戦略課題として再定義します。
  • ②経営課題で統合: 与件情報を踏まえ、(仮に)「マーケティング強化による売上回復」と「顧客コミュニケーション強化」という二つの経営課題を設定します。この段階で課題同士の関連性を整理し、一体的な解決ストーリーを構築します。
  • ③施策選定: 上記課題に対して「SNSを活用した情報発信・顧客コミュニケーション強化」を施策として決定します。この施策が売上増加だけでなく業務効率向上や顧客満足度向上ももたらす点に着目します。
  • ④波及効果の確認: 選定した施策がもたらす具体的効果を洗い出します。たとえば、宣伝費用対効果の向上(コスト効率)やSNS上の顧客接点拡大(関係強化)など、複数の成果を明確にします。
  • ⑤100字に圧縮: 上記を反映し、構文を用いて100字以内にまとめます。例:「SNS活用によりブランド認知を強化できる。これに加え新規顧客開拓や情報共有の効率化にも貢献し、売上拡大と業務効率化を同時に実現する。」このように、構文を使って因果関係を明示しつつ、多元効果をコンパクトに記述します。

これらの手順で設問を経営課題ベースに再構築し、選んだ施策の波及効果を描くことで、答案全体の論理構造が強固になり、安定してA水準の得点獲得が可能となります

この多面多元は、言うは易く行うは難し。過去問でこの練習に偏ると高い確率で本番ドボンするので、試験よりも実務で多元を叶える力を鍛えるべきです。

Step-4:構文で100字に悩む時間のムダカット

①読み易いベストの100字を集めた構文集

答案作成では書きながら言葉を選んだり構成を考え込む時間がネックになります。そこで「構文」(定型表現)を用いて書くことで、思考と記述を切り離し、書き始めに迷う時間をゼロにします。構文は単なる「型」ではなく、思考したロジックを素早くアウトプットするフォーマットです。予め「~により~」「~を通じて~」といった句を用意しておけば、答案執筆時に「どう書くか…」と悩むことなく、思考した内容をスムーズに当てはめられます。

また、構文には読点位置や接続詞の使い方で因果関係を明示する効果もあります。採点者は因果や効果が明快に示されている答案を高く評価します。例えば「AによりBが実現し、さらにCにも寄与する」という構文を使うと、A→B→Cの因果連鎖が一目で分かり、意図が伝わりやすくなります。採点者目線で最適化された構文を使うことで、解答の分かりやすさと説得力が向上し、評価を得やすくなります。

③思考と記述の各40分を完全分離

実際の試験では、最初の40分を思考フェーズ、残り40分を記述フェーズと完全に分離します。思考フェーズでは上述のレイヤー分析や経営課題の再構成に集中し、答案の骨子をノートにメモします。施策とその波及効果を明確化するまで徹底的に考え抜き、この段階で内容が固まっていれば安心です。

その後の記述フェーズでは、考えた内容を先に説明した構文のフォーマットに当てはめるだけで100字以内の答案が完成します。構文をあらかじめ準備しておけば、文章構成を考えるストレスがなくなるため、40分間をフル活用できます。思考と記述を分けることで精神的な負荷が軽減され、答案の再現性が高まります。さらに、構文を使うことでタイムマネジメントが容易になり、40分間を効率的に使い切れるメリットもあります。

  • 思考(40分): 設問文・与件文を分析し、経営課題のレイヤー分解と再構成を行う。
  • 記述(40分): 用意した構文に沿って文章化するだけで答案完成。
  • メリット: 書き始めの迷いがなくなる・精神的負荷低減・答案品質の再現性向上・時間配分が安定。
②基本は1文3センテンス。2文にするなら接続詞

ここではよく使われる基本構文例と、使い分けのポイントを紹介します。

  • 構文A: 「~により~、これに加え~」(因果+加点)
    例)「SNS活用によりブランド認知度を向上できる。これに加え新規顧客獲得やコスト削減にも寄与し、売上増加に貢献する。」
    (因果関係を示しつつ、複数効果を列挙する際に有効)
  • 構文B: 「~であり~、~することで~」(二重主語・手段)
    例)「人材育成であり組織活性化することで生産性向上を図る。」
    (二つの事柄を対比・並列的に述べる時や、~であり~、~することで~といった切り返しに用いる)
  • 構文C: 「~を通じて~を図り、~につなげる」(目的連結型)
    例)「社内研修を通じて技能向上を図り、顧客満足度の向上につなげる。
    (目的や目標から手段へと論理をつなぐ表現で、長期的視点を示したい時に有効)

解答パターンに応じてこれらの構文を使い分けます。たとえば、原因と結果を明確に伝えたい場合は構文A、施策と期待効果を対比させる時は構文B、長期的な目的を示したい場合は構文Cを使うといった形です。構文を戦略的に活用することで、答案全体の読みやすさと論理整合性が向上します。

④120字の2文分割で有効

例えば、「B社がSNS活用でブランド構築を図る」という設問に対し、以下のように構文を使い分けると効果的です。

  • Before(構文なし):
    「B社はSNSを利用して情報発信を強化し、ブランド認知度向上を目指す。」
  • After(構文活用):
    「SNS活用によりB社のブランド認知度を向上。これに加え顧客接点の強化や業務効率化にも貢献し、売上増加とコスト削減を同時に実現する。」

構文活用後の解答例では、「〜により…これに加え〜」というパターンを用いて、ブランド認知向上に加えて顧客接点強化・業務効率化という複数効果を明示できています。このように構文を使うことで、単一施策でも多元的な効果を漏れなく盛り込めます。

実際に模擬試験や本試験で構文を使って答案を書く受験生からは、「時間配分が安定し、例年安定して高得点を取れるようになった」「書き慣れたパターンに当てはめるだけなので本番でも焦らず書けた」といった報告があります。構文によって構造化された文章を書く習慣をつければ、どの事例・設問でも安定したA答案が量産できるようになります。

これと一見似たものに、①②③④と根拠乱打し、「以上により○○」と強引に因果にするのがふぞろい構文。一目で異臭に気づくため、「事例Ⅲ」120字を2文にする時に、「これにより○○」「これに加え××」の構文が定着しました。

後編まとめ

Q
隣の同友館のムダノウハウを12週で回収すると、今回のStep-2レイヤー×解答要求とStep-4構文100字に十分届く。Step-2&4についてD社のパクリを認めた上で、Step-1機転、Step-3多元を模倣困難にする、ここのサイトの当確ぶりに感心しました。
A

ふぞろいが・出来る程度は・60点。「その場の機転」「一石三鳥の多面多元」ともに、普段から意識しないと実現できない所が隣のD社に対する参入障壁です。

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