体験記

インスピレーションの閃き試験【直観⇔直感の差】

【合格者の生の声】
事例が年々難化し、80分ではとても解けない。もうインスピレーション=閃き(直観)の勝負だなや。

画像:Nomark-Log

いやいや。240点ボーダー付近は確かにくじ引き・イカサマ・サイコロコロコロ運ゲーですが、250~260点前後の確実合格ゾーンになると、ちゃんとその違いが見えてきます。

直観(意識的、閃き)直感(無意識)
推理によらず、直接的・瞬間的に、物事の本質をとらえること。理性を働かすというより、感覚的にただちにとらえること。
後からなら論理的に説明できる※なんとなくそう。論理的には説明できない

そう。だから少なくとも合格自慢をしたいなら、「なぜ合格したのか分かりまちぇん!」では240点ボーダーのたまたまオマメ合格扱いに。

そこで80分では解けない試験に立ち向かう工夫を考えよう。受験同期コミュニティの3名に無理を言って座談会をお願いしました。

インスピレーションの閃き試験【直観⇔直感の差】

日時:2019年12月23日(月) 21:00~22:30
場所:Web会議
出席者:
H氏(受験3回目合格、今回何かに閃いた発起人)
S氏(初受験AABB不合格、新潟からの地方参戦)
O怒拳(オコ)様(受験4回目合格、H.N.からは想像できない柔らか系ムードメーカー)
司会:200%スタイル(試験評論歴10年のクソベテ)

1⃣閃きインスピレーション試験の振り返り
事例Ⅰについて
①事前にどう準備して臨んだか
②設問文、与件文を見た第一印象は
③実際にはどのように解いたか
④周囲の答案を比べた時の成功点・反省点
⑤「閃き問題」とは? 2020年受験者に向けたメッセージ

200:本日の座談会は、試験の合否が「閃きインスピレーション=直観勝負」ではとのH氏の指摘に基づき、得点開示前⇔開示後の2回に分け、その実態に迫る狙いで実施します。

H:診断士1名、合格者2名、来年再挑戦1名の計4名ですね。それぞれ知りたいこと、言いたいことを持ち寄るいい機会になりそうです。

200:では最初に「事例Ⅰ」につき、①試験の事前準備 ②設問文・与件文を見た第一印象を教えてください。

H:事前準備ではレイヤーを重視しました。
試験当日は、「Ⅰ」の与件文が極めて長くなり、これは整理が間に合わない、周囲は混乱するだろうと考え、さらに第1+5問の2つで「最大の理由」縛りに気が付き、冷静にならなければと考えました。また設問分析をすると未来問題や助言がなく全て現在形だと驚きました。第5問は「幸の日も」の知識解答をする気で満々でしたが、「これは機能別組織の知識問題だ」と、案外冷静に判断できました。

O:事前準備は同じくレイヤーを重視し、それに試験サイトで紹介されるような「設問分析」「抽象化ブロックシート」「出題の趣旨」などを活かし、本番直前は「チームで作ったベスト解答」「予め用意した解答パターン集」の読み込みを重視しました。
試験当日は「出題は必ず変化するはず」と考え、案外冷静にレイヤーを使った判断ができました。

S:事前準備は同じくレイヤー・これまでの解答例・フレームワーク(例:幸の日も)・抽象化ブロックシートです。
試験当日の印象は設問文の言い回しが難しいことで、判断に悩む設問は解答順を最後にしました。

200:試験サイトを活用した方の座談会とはいえ、上手なやり方を採用していくと、事前準備自体は似てくる様です。次に③実際はどう解いたか、④周囲と比べた出来不出来を教えてください。

H:第1問は通常のSWOTだ。第3問「成功の背景の要因」には首を捻りましたが、第2、4問は「だいたいこんなことを聞くだろう」と当たりを付け、第5問は前述の通り知識解答で対応しました。
80分ではとても解けない事例とされますが、逆にいつもより5分早く解き終えたので、自分の「直観」がどれだけプラスに働いたか、開示得点を早く知りたいです。

O:設問解釈では、「まとめシート流」2次対策の手順通りにまず知識を浮かべましたが、与件文が長すぎて、予定した2回ではなく1回のみの与件読みしかできませんでした。
自分の答案の書き方がキーワード盛り込み型であることに気づいていたので、盛り込み癖が出ない様に意識することで、「キレイな日本語」に近い答案に仕上がったと思います。ただ第4問は周囲と大きくズレた、事故答案だと反省しています。

S:同じく「まとめシート流」の通りに、設問解釈→与件読み→根拠抜き出し→骨子→編集の順で進めました。これは解答手順を予め標準化することで、根拠の多さに困惑して日本語破綻答案になることを避ける効果があると思います。

200:同じ「まとめシート流」で進めようとしても、与件文があのように長文化すると、受験者ごとの違いが広がるのですね。この辺りに「閃きインスピレーション」の謎がありそうです。

H:受験2年目、3年目の経験者になると、時間に追われることを想定しタイムマネジメントの備えをします。ところが今年の「Ⅰ」の与件文はその想定を上回る長さで、とても事前に準備をし切れない。その意味で、「閃きインスピレーション試験化」したのではと、問題提起をしました。

O:ハイスコア系の合格者は「使う知識は限定的だよ」と良く言いますが、平均的な受験者にはそれでもかなりの量の知識です。事前に準備した設問解釈で必ずしも出題者の意図が浮かぶとは限らないため、「閃きとインスピレーション」=当日現場対応と片付けてしまいがちですね。

S:初学者の印象として、事前準備なしにその場で解くには時間が足りません。そこで正解に近い根拠を選ぶには、「(判断を入れずに)作業する時間」⇔「考慮する時間」を分離するのが良いと聞きました。よって「閃きとインスピレーション」を当てる確度を高めるには、解釈や判断で悩まないよう、「1次」対策の内から知識の使い方を意識しておくべきでしょう。

200:ありがとうございます。試験合格が目的化すると「与件文の国語読み」「キーワード盛り込み」が横行しますが、今回の与件長文化+マス目圧縮でダメ出しが確定しました。またこの「閃きインスピレーション試験」とは、たまたま「当たる」=直感、意識的に「当てる」=直観の違いで説明できます。

2⃣2019年試験全体の振り返り
①「1次」易化=大量合格をどうとらえたか
②「2次」の変化や合格ラインをどう予想したか
③若手、地方、独学有利と言われる噂はどこまで本当か
④仮にそう狙ったとすると、出題側が何を仕掛けたか
※「Ⅰ~Ⅲ」が総じて難化、「Ⅳ」が易化
⑤その仕掛けによる合格者層の入れ替え度

200:次に、2020年試験に初挑戦、再挑戦の方のために、試験全体の振り返りをお願いします。

H::①「1次」の大量合格は、出題側の調整の失敗で、その結果「2次」の競争率が上がる激戦になると予想し、まず家族に見てもらい、「文字のキレイさ、読みやすさ」をチェックしました。

一同:笑い

H:一方で難問奇問の出題は続かないと考え、「Ⅲ」はさすがに易化すると予想しましたが、結果は「Ⅰ~Ⅲ」全てが難化しました。

O:「1次」の大量合格で、「2次」合格率が20%を切る覚悟を決めました。具体的には、特に「Ⅰ~Ⅲ」の配点が大きい問題では全滅しない様に、与件表現を言い換えないコピペを優先することにしました。

S:今年の「1次」は難化との噂があったので力を入れて臨んだ所、逆に簡単だったので拍子抜けし印象です。「2次」の難化対策としては、特定事例の得手不得手が起きない様に「Ⅰ~Ⅳ」をバランス良く対策したのですが、協会評価はAABBのB評価と、「Ⅳ」で一息足りない結果に終わりました。

200:公式統計の発表は今週水曜の12/25ですが、③若手、地方、独学有利とする噂についてどう考えますか?

H:私はMMC通学でした。もともと「Ⅰ」「Ⅳ」の強さに定があるスクールですが、金型や多面解答などは試験サークルが記事にしてコモディティ化してしまうため、スクール側は新しいやり方を試行錯誤している印象です。また「Ⅳ」については、ここ2年の出題が難問過ぎたので、今年のようなオーソドックスな論点+注意力次第で計算結果が異なるような作問の方が、試験としての公平性が高いと思います。

O:③地方有利について、税理士試験を受けた知人が、「地方枠」は公然の秘密だろうと言っていました。東京の合格率を下げるとは言いませんが、地方で合格人数が足りない時に、数人程度を救済する調整はあって良いと思います。「Ⅳ」についてはHさん同様、この程度の出題が妥当と考えます。

200:率直な印象をありがとうございます。出題難度を上げることで、解答が割れ、その結果出題側は自分が合格させたい書き方を選んで受からせることができる。採点基準こそ後出しジャンケンの恣意的でも、地域別に採点基準を変えるなどのルール違反はしていないと考えるべきでしょう。

3⃣知識セオリー vs. 受験ノウハウ
①事例Ⅰ、Ⅲについて言われる「受験ノウハウ」
②出題側のノウハウ封じと、ノウハウがまだ通用する点
③今日立てた仮説が、得点開示によりどう変化しそうか

200:では最後のパートは、出題側による「ノウハウ封じ」についてです。

H:レイヤーを「受験ノウハウ」と勘違いする方を見かけますが、レイヤーとは実際のビジネスや経営判断、中期経営計画で使われるフレームワークを指します。よって「事例Ⅰ」「Ⅲ」ともに、設問解釈時にレイヤーを使って要求される知識を浮かべるプロセスは間違いではないです。

O:与件文がこう長くなってくると、「まとめシート流」が説明するように、「読む」→「探す」にシフトする流れが加速します。ただこの動きは、「1次」知識をより確実に、「応用させる」力を養うので、これも間違いではありません。

S:今回の長文化で、出題側の意図が「与件の国語読み」を排除し、設問文ファーストにレイヤーを使って考えさせることにあると捉えると受け止めるべきでは。レイヤーで考える習慣がつくと、戦略の全体像を自然に浮かぶ効果があるので、一部のスクールが説くような「設問間の一貫性」を意識することなく、自然な答案を書くことが出来ます。

H:受験経験者の視点で言えば、出題⇔受験側が鎬を削ることで、「型外し」「ノウハウ封じ」の出題技術は年々レベルUPしている印象があります。自然にレイヤーを使えば代替できる「設問間の一貫性」はほどほどで良く、長期的には廃れていくと予想します。

O:「わかりやすいキレイな日本語」に加点される傾向であれば、「切り口・フレームワークの突然知識が降って来る答案」は悪い方向に目立ちます。「コピペ答案」と批判するスクールより、「与件表現をしっかり使えている」と指導するスクールの方が生き残るのでは。

200:ありがとうございます。では最後に「閃きインスピレーション」の発案者であるHさんに代表いただき、今日の座談会で立てた仮説が、今後の得点開示を受けてどう変化するかの予想をお願いします。

H:今日取り上げなかった「事例Ⅱ」については、「解答の組み立て方が正しければ、協業相手に関係なく加点」とされますが、本当にそうなのか、貸衣装以外の減点幅がどの程度か、開示得点で検証するニーズがありそうです。「Ⅳ」については今回は易化とされますが、60点⇔70点答案はどの論点で点差をつけてきたかを検証することで、あまりパッとしない診断士の「Ⅳ」対策を改善する期待がありそうです。

200:ありがとうございます。では今日の仮説の検証は、得点開示請求後の1月に再開しましょう。なお私が座談会を企画する時は、ふぞ先輩顔負けなほど発言内容を盛ってしまうクセがあるのですが、サイトの記事を楽しみにお待ちください。

一同:笑い

インスピレーションの閃き試験 座談会(前) まとめ

①80分では解けない文章量の試験では、設問解釈の第一印象での閃き(インスピレーション)がスコア差に直結しがち。この時、直感で解くのが20%たまたま、後付けなら説明できる直観を鍛えるのが合否半々50%の確実合格の差では。
②今回の長文化で、「まとめシート流」の優位性が確実に
③地方有利、独学有利になるのは、「スクール解答狙い撃ち」ではなく、本来あるべき「考える姿勢」を評価するように採点技術が進化したからでは。
④出題側は得点開示を上手に使い、望ましい方向の解答に誘導しているのでは。このとき「受験ノウハウ」と一括りではなく、どこがセオリーでどこがテクニックかを見分けるべく、「1次」知識を固めておくことが望ましい。

おい、なんだこのまとめ。俺らこんなコト言っていないぜ。

いいんだよ、ふぞ先輩が集める240枚の再現答案なんて、実際に書いてもいないクソな願望キーワードで山盛りっ。それに比べりゃ可愛いものだ。

ではお後がよろしい様で。当サイト+コミュニティの挑戦は、まだ始まったばかりなのです。

わかりやすさがマスト、具体的ならベスト
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