診断士になったらマクロで強く。
おやおや、試験情報サイトのクセに、もう現役診断士としての実務の話? いえいえ、当サイトの読み手はあくまで現役受験者中心です。
でもね、将を射んとする者はまず馬を射よ。当サイトが一人で吠えるより、現役診断士の「マクロ」の使いこなし方を紹介する方が早いでしょう。今日の感想文は、「経済学」なら少々得意。なおくん様です。
中小企業診断士のための経済学入門~読後感想文 なおくん様
年末最終出勤日に早速本を手にして、正月休みを使って、読み通してみました。自身の経済学の学習の経験をお話ししますと、学生の時に教養科目で原論を履修しましたが、既に記憶は無く、10年ほど前に別の試験の勉強としてザっと学んだ記憶がある程度です。
今回、診断士1次試験を受験するにあたり、10年ぶりに学び直しました。元々以前も抵抗感はなく学んでいましたので、今回も、記憶を呼び戻す時間は長くは掛からなかったです。
現役診断士~前提知識があるので苦にせず読める
さて、読後感としてですが、まず、受験学習を行った者としてなので、所謂論点といわれるところを覚えなければならないという感覚(義務?)からは解放されていますから、気分の負担なく読み進められました。
また、私自身が流通小売りも長く、ミクロもマクロも消費行動には関心が高いほうなのかな?とは思っていますが、経済学となると、モデル図式は現状を読み解こうとする単純化された鍵である、というコトを意識できていました。
ですから、診断士に出題される経済学の知識を履修した後であれば、当該書籍の理解は一層納得感のあるものとして進むのではなかろうかと思います。
受験者向け~予習も良いけど復習に好適
一方で、診断士受験生が受験指南書として読むにおいておススメと思うのは、①まさに今「経済」科目のスタートに際して、イントロダクションと割り切って読み切って、授業を受ける、②養成答練完了後に、レビュー的に読んで経済学を身近なものと体感する、ことかと考えます。少なくとも②は効果あるでしょうね。
いわゆる大学教養教科書でもなく、世間の新書的な特定項目(論点)に絞ることなく、診断士受験に何らか関わる方々向けですので受容されやすいかと思います。
ただ、学習の途中で、わからない論点を解決するという目的だけに、この書籍を手にして調べ尽くそうとしても、期待に沿う解が得られないのではないでしょうか。そもそも、それ(だけ)を目的にして著述されたモノではなく、受験学習で得る知識を現場に活かしてほしいという意図がメインなのでしょうから。
示すモデルはシンプルで分かりやすいもの、あとは皆さん、演繹帰納して“武器”?にしてください、というところでしょうか。
最後に全体感
全体感として、『経営』『運営』『財務』だけでなく、『経済』を先頭に全7科目修めた事柄が、今後、業を行うにあたり活かすべきもの」。正月早々そう示唆された書籍でもありました。
**感想文ここまで**
現役診断士のスキル③:得た情報から自分の知見を広げる
そうか、現役診断士が使う知識とは、「2次」で問われる「経営」「運営」「財務」偏重ではないのか。そして「経済学」が得意ななおくん様、実はこんなコトを言ってます。
>受験学習で得る知識を現場に活かしてほしいという意図がメイン
今から10か月全力疾走な初学スト生には、なかなかそう振り返る余裕は少ないのですが。
- この試験は、学習した知識を現場に活かすことがテーマだな。
- すると「2次」も合格しやすいな。
- ビジネス現場にすぐ活かしやすいのは「マクロ」だな。
ふうん、「2次」には縁遠いと思われている「マクロ」。意外な所に活躍の場がありそうです。