この試験の勝ち方は一つじゃない。
そもそも合格実力者をわざと落として喜ぶ「2次」試験で、誰かに教わる必勝法なんて、ある訳がない。すると先週末のTAC模試で思ったより結果が今イチ。そんな方にもチャンスが到来なのです。
- 「1次」の難しさ
- →覚える量がハンパない。暗記する学習努力がマスト
- 「2次」の難しさ
- →競争の倍率がハンパない。抜け目ない工夫がマスト
この時期スクール、サークルに相談すると、全員が今年の「1次」7科目通過をオススメ。もちろん「1次」合格ならそれで良いけど、その後の「2次」で多年度ループするリスクは、全員が口裏を合わせて教えてくれない。
さらに2020年は「1次」スケジュールが変わり、スト合格増加が必至に。そこで、2019年のうっかり420点合格はWで損だな。今日はそう読み解いた方のために、計画的な1.5年合格に切り替える、狙い目科目の紹介です。
科目合格の狙い目とリスケジュール
狙い目科目
- 1位:中小
- 泣く子も黙る丸暗記科目で、覚えた分だけスコアが伸びます。YouTubeはじめ無料の試験対策が充実し、何の不安もありません。
- 2位:法務
- 本来は難科目ですが、昨年+8点調整のヘマをして謹慎中なので、今後2~3年は超易化が濃厚です。産業財産権の暗記をまず固めれば、70点を狙えます。
- 3位:情報
- H28得点調整のヘマ以降、2年連続易化です。そろそろ難化が怖いので、テキスト前半の基礎知識の暗記を固めて備えます。
- 4位:運営
- 「Ⅲ」で使う高度な知識に注目しがちですが、基本用語の暗記科目です。JIS定義などを深追いしないよう、ポケテキレベルの暗記が○。
今年は捨て・後回し科目
- 5位:経営
- 「戦略論」には注力し、「マーケ」は一般常識で。「組織論」は真面目にやっても鉛筆コロコロでも、スコアはそう変わりません。
- 6位:経済
- 公務員試験のような記述でなく4択マークなので、ブログで書かれる通り、グラフと知識の暗記でスコアが伸びます。そこに気づくまで時間がかかるので今年は後回し。
- 7位:財務
- 知識不足で下手に受かると「Ⅳ」で余計に苦労します。逆に1年基礎を固めると、相乗効果で「Ⅳ」が伸びます。
ふぅん。中小→法務→情報の順で狙うのね。でもそんなドヤらなくても、誰でも知ってるよ。
いえ、誰でも知っている時は、数字の裏付けで差が付きます。
- 科目合格狙いなら、難易度より標準偏差(バラつき)に目をつける。
- ①バラつきが大きい「法務」「情報」は早めの合格を。
②「経営」「経済」はスコアが安定するまで時間がかかる。
③来年は「経済」「財務」「経営」が残り、1日目が重たい。
④そこで11月簿記2級(or3級)を取り、「財務」を鉄板化。
今日のまとめ
そうか、総学習量は増えても、中途半端に「1次」を受かるより、「経営」「財務」をもう一年鍛えて鉄板化する手はアリだな。
もちろん科目合格狙いをオススメするものではないけれど。7月の学習努力で十分間に合う、暗記メインの「法務」「情報」「中小」はやはり今年でパスしておきたい。
そのメリットとして、2020年試験でこれら暗記系を免除できるので、「2次」に直結する「経営」他の理解に専念しやすい。「1次」知識が不足すると多年度ループ化しやすい現状で、ここは見逃せないのです。