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【事例Ⅰ経営・Ⅲ生産編】国語の試験はAIブーム(一問一答) / ラブひな・ネギま!

前回「Ⅱ」がA・Iが止まらないなら、次のアイキャッチはラブひな・ネギま!の2作品だろう。今日の一問一答は、そう的中させたあなたの合格センスに磨きを掛けます。

Q
熱血のジャンプ、優等生のサンデーと差別化し、ヤンキー漫画やスポ根一辺倒とされた少年マガジン。そこに美少女ラブコメなる、全国の萌え豚キラーコンテンツをぶちこむ赤松先生の貢献は偉大だ。
A

自分一人で何もできないくせに、目利きと知識は一人前な試験ヲタ、おっと違ったアニヲタを釣るには、絵柄&ストーリーで好感共感を得る必要がある。そこで絵柄の口元に注目し、不細工な似顔絵との違いを探します。

あの傲慢なふぞろい似顔絵が泣いてびっくり。相手に好感されたい時は、「口を開けて描く」。

①似顔絵はターゲットに応じて描き分け②口を開けると好感される③口を結ぶと尊大感に
ターゲット層によって情報処理能力と感情認識が異なるため、表情を通じて直感的に理解しやすい形で情報を提供する必要があります。口を開ける表情は開放性や友好性を象徴し、キャラクターへの親近感や信頼感を増す効果があります。口を固く結ぶ表情は感情を抑え込んでいるか、不満を抱えていると受け取られ、それによって親しみにくさや時に敵意さえ感じさせます。
子供はシンプルで明確な感情表現から感情を読み取りやすく、大人はより細かいニュアンスを感じ取るように描き分けます。笑顔は普遍的にポジティブな感情を表すため、キャラクターに好感を持たせるための強力なツールです。特に上から目線は傲慢さや支配を象徴するため、読み手や試験委員に敵対感を抱かせたい時に使うと便利です。

【事例Ⅰ経営・Ⅲ生産編】ラブひな・ネギま! / 国語の試験はAIブーム(一問一答)

相手や読み手に知性を訴えたい時は口を閉じ、好感共感を得るには口を開いて微笑みかける。秋の試験で最後に笑いを勝ち取るために、今日は「事例Ⅰ」「Ⅲ」の使いたい知識10選を一問一答します。

事例Ⅰ:戦略論・組織論から人事施策まで問う事例の王道

今年使える重要知識10選

Q
近年の「顧客主導」「マーケット・イン」全盛になる前は、戦略論から人事施策まで事例の王道(キング)とされた「事例Ⅰ」。ただ「Ⅱ」に主役を譲った今でも、その知識は「事例Ⅲ」にそのまま応用できるので、2事例足すと事例キングの座は譲らない?
A

R5「Ⅲ」が明確に生産知識を問わなくなったことで、「事例Ⅱマーケ」に花を持たせつつ、「Ⅰ+Ⅲ」の合計で王座は譲らない。このような上手な落し所におっきく好感するのが、ウチの試験委員です。

【生成AIが作った例文】
家族経営であるA社が新事業ドメインに進出しようとしたが、組織同士の軋轢コンフリクトを招いたため、組織の3要素のバランス改めて考慮し、リーダーシップ強化と組織文化変革を先行させることにした。5フォース分析ポーター基本戦略に基づいて自社優位性での差別化を選び、技術経営での持続可能な成長を実現すべく、企業間連携(M&A)の検討を開始した。

①ドメイン

企業の事業領域や市場領域を指し、戦略的な位置づけや成長戦略の基盤となります。

②5フォース

ポーターが提唱した競争の激しさを理解するためのフレームワークで、業界内競争、買い手の交渉力、売り手の交渉力、代替製品の脅威、新規参入の脅威の5つの要素を分析します。

③ポーター基本戦略

コストリーダーシップ、差別化、集中戦略の3つの基本的な戦略で、企業が競争上の優位性を獲得するためのアプローチを示します。

④技術経営

技術革新やイノベーションを通じて企業価値を向上させる経営手法や、技術戦略の立案・実行方法を指します。

⑤企業間連携(M&A、アライアンス)

企業が合併や買収(M&A)を通じて統合し、あるいはアライアンス(提携やパートナーシップ)を組んで協力し、競争力を向上させる手法です。

⑥組織の3要素

組織の構造、文化、プロセスの3つの要素が組織の機能や成果に影響を与えることを示します。

⑦軋轢コンフリクト

組織内外で生じる意見の不一致や摩擦を解決し、組織一体感を醸成して士気向上を図るための方法を考える必要があります。

⑧リーダーシップ

組織内での指導力や影響力を持つリーダーの役割やスタイルに関する理解が求められます。

⑨組織文化と変革

組織の文化が変革を促進または阻害する要因や、変革管理の手法についての知識が必要です。

⑩同族経営

家族経営企業の特徴や課題、持続可能な発展のための戦略について理解することが重要です。

生成AIを使って一問一答

Q
近年の「事例Ⅰ」では、どの根拠を使えば良いか迷わせるマシマシ化が進み、使う知識は単純なのにとにかく答がズレやすい。そこでヘタクソキーワードやフレーズ集をうっかり使わないよう、「1次」知識を自分の言葉で表現することが重要だ。
A

100字×5問の「事例Ⅰ」に対し、その字数以上に与件根拠があるため、その小さなオツムで10年フレーズ集を必死に覚える必要はゼロ。それより「1次」知識を自分の言葉で「やさしく」説明する方が大切です。

注意:EBA100字や全ノウ「与件を読まない想定問答」は、不必要なヘタクソ100字で文章のクセを悪化させるため、当サイトでは利用厳禁としています。

①企業が新しい事業領域に進出することを、ビジネス用語で何と言いますか?事業ドメインを拡大させる多角化と呼び、新規市場への参入や新製品の開発などを指します。
②企業が市場環境を分析する際に用いる、競争の要因を5つ挙げてください。競合他社の力、代替品の脅威、顧客の交渉力、供給業者の交渉力、新規参入の脅威で5フォース分析をします。
③コストリーダーシップ、差別化、集中戦略の3つの戦略を簡潔に説明してください。コストリーダーシップや規模の経済や学習曲線によるコスト低減、差別化戦略では独自性を強調、集中戦略は特定の市場に焦点を当てます。
④技術経営の主な目的は何ですか?技術経営は技術の活用を通じて企業の競争力を向上させ、持続可能な成長を促進することを目指します。
⑤企業が他社と連携する目的は何ですか?環境変化が激しい時代では必要以上の自社資源保有を避け、M&Aやアライアンスを通じ、市場や技術・リソースの拡大を図ることです。
⑥バーナードの組織の3要素とは何ですか?共通目標・貢献・コミュニケーションの3つで、試験と世間の両方で良く使われます。
⑦軋轢コンフリクトとは何ですか?組織内での意見の不一致や対立のことで、それが組織の機能やパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
⑧リーダーシップの重要性は何ですか?リーダーシップは組織を動かし、方向性を示す役割を果たし、組織の成功に大きく影響を与えます。
⑨組織文化と変革の関係性を説明してください。組織文化は変革の障害ともなり得ますが、適切に変革を推進することで組織文化を改善し、成果を上げることができます。
⑩同族経営企業の特徴を挙げてください。同族経営企業は経営者や従業員が家族同士であり、そのために経営に関する意思決定が家族の関係に影響を受ける可能性があります。

事例Ⅲ:「生産事例」でなく「生産企業の事例」~Ⅰ組織やⅡマーケからも幅広く

R5「Ⅲ」生産知識を問わない生産事例はやりすぎとして、近年の「事例Ⅲ」ではⅠ組織やⅡマーケの視点からも幅広く問う。ここは「事例Ⅰ」とセットで知識を理解な。

Q
「成長論」「競争論」「技術経営」と対応する論点・知識が明確な「事例Ⅰ」に対し、「Ⅲ」ではそもそも製造業に詳しくなることを求めず、その分スクールの教え方⇔実際の試験問題のギャップが大きい。その原因を調べ、対策するのが受験側全ての共通課題?
A

「受験側全て」と決めつけられても、同業D社との呉越同舟は死んでも避けたい人類がほとんど。そこで「事例Ⅲ」に使う知識10選は、レイヤーに沿って私が切り分けました。

【生成AIが作った例文】
C社は受注の多品種少量化が今後も進むと考え、現在の生産方式レイアウト日程調達工数計画の妥当性を一から再検討しました。その結果、製造品質製造コスト短納期対応いずれも大きな問題はなく、製造業のDX化により労働生産性を更に高める経営方針を全社に通達しました。

レイヤー1:生産方式・レイアウト

①受注生産と見込生産

顧客注文に基づき製品を作る方法のこと。見込生産は将来の需要を予測し、生産計画を立てる。この両方を適切に切り分けて解答することが重要。

②受注の多品種少量化

近年製品ライフライクルの短縮が進み、様々な種類の製品を少量生産するため、生産ラインや工程を柔軟に調整し、迅速な切り替えが求められる。

③工場レイアウト

生産工程や作業スペースを効率的に配置する計画。生産効率と作業環境の向上を図る重要な要素となる。

レイヤー2:生産計画plannning

④日程計画

製品のスケジュールや作り方を計画することで、製品の完成と納品がスムーズに行われるようにする。

⑤調達計画

生産に必要な材料や部品を適切な数量とタイミングで手配する計画。スムーズな生産に欠かせない。

⑥工数計画

生産にかかる労働力や時間を見積もり、適切な人員配置と効率的な作業を計画することで、生産効率を最適化する。

レイヤー3:生産統制とQCD

⑦製造品質C

製品が仕様に合致し、顧客が満足する品質であることを確保する。品質管理と検査プロセスが重要になる。

⑧製造コストC

製品の生産にかかる費用を管理し、コストを節約して利益を最大化することが求められる。

⑨短納期対応D

顧客の注文に速やかに対応し、製品の生産や納品を短時間で行うこと。顧客満足度向上にも繋がる。

⑩製造業のDX化

デジタル技術や革新的な手法を取り入れて、製造業の生産プロセスを改善し、競争力を高める取り組みが普及している。

生成AIを使って一問一答

Q
製造業DXの進化に注目しデジタルに3S(標準・単純・専門化)を進めたC社と、10年フレーズ集の技術承継に腐心し「若手にOJT」の一つ覚えな同業D社。今後の業績格差の予想が鮮明すぎて草。
A

C社⇔同業D社の差をここで持ち出すとはやりますね。では視野と度量が両方狭い同業D社が自分たちがからかわれたと気付かぬうちに、基本知識10選でおっきく差をつけます。

同じ知識を角度を変えて何度も尋ねる:初学者優遇のため超絶生産知識に加点しなくなった「事例Ⅲ」では、知識の使い道を一つに絞らず、いろんな角度で受け答えする練習が効果的に。

①生産方式とは何ですか?製品を作る方法やプロセスのことです。例えば、受注生産や見込生産などがあります。
②多品種少量生産とは何ですか?多様な製品を少量ずつ生産する方法です。これにより、顧客のニーズに柔軟に対応できます。
③生産レイアウトとは何ですか?工場内で機械や作業スペースを配置する方法や計画のことです。効率的な配置は生産効率に直結します。
④日程計画の重要性は何ですか?製品の生産や作業のスケジュールを立てることは、製品の完成や納品を予定通りに行うために不可欠です。スケジュールの管理が重要です。
⑤調達計画にはどのような要素が含まれますか?生産に必要な材料や部品の適切な数量とタイミングを計画することが含まれます。効率的な調達計画が重要です。
⑥工数計画の目的は何ですか?労働力や作業時間を適切に見積もり、適切な人員配置と効率的な作業を計画することを目的としています。
⑦製造品質の向上にはどのような取り組みが必要ですか?品質管理の強化や検査プロセスの改善などが必要です。品質を維持するための努力が必要です。
⑧製造コストの管理にはどのようなポイントがありますか?効率的な生産プロセスの確立や原材料の適切な調達、無駄の削減などが重要です。コスト削減のための努力が必要です。
⑨短納期に対応するためにはどのような取り組みが必要ですか?生産プロセスの効率化や作業の並行化、効率的なスケジュール管理などが必要です。迅速な対応が求められます。
⑩製造業のDX化によって何が変わると思いますか?生産プロセスの効率化や自動化が進み、競争力が向上します。また、新しいビジネスモデルやサービスの提供が可能になります。

今日のまとめ

Q
こうやって「事例Ⅱ」を先出しし、「ⅠとⅢ」知識を同時に並べると、近年の「Ⅲ」の戦略系設問が解きやすい。そして最後に気付いておくべきは、A・Iが止まらない(1994年)→ラブひな→ネギま!(~2012年)と進み、赤松先生の画風もおっきく進化したこと。
A

扉の萌え絵で口を開かせ、敵意がないと示して好感させる画法は変わらない。でもその解像度を年々高める作画の工夫を知ると、答案マス目の国語も見る見る上達するでしょう。