Ⅳは会計学ではないから、NPVの答えさえ当たればOK。だから確実60点には攻略本を使えば安心です。でもどっこい。
営業キャッシュ・フロー | 税引後キャッシュ・フロー |
→CF計算書 →足し算+引き算だけ | →NPV →税率掛け算+PVに割り算。 |
2論点に分ければ簡単なのに、CF計算書⇔NPVをわざわざ混ぜてもじもじ? それはH20以前の「Ⅳ」過去問では言い回しにブレがあり、「営業CF」をNPVに割り引かせる出題があったためです。
その誤りは良問H28第2問で修正されたのに。古い過去問での成功体験に縛られたスクール・出版社は、いまだに「営業CF」を割り引かせてもじもじ。そう、これが【経験が邪魔をする】でしたっけ?
ではH28第2問で、営業CF⇔税引後CFの使い分けのおさらいです。
【有料】苦手解消、良問H28第2問で「Ⅳ」がスッキリ
H28第2問(1) CF計算書 「営業キャッシュフロー」
CF計算書の「営業キャッシュフロー」算定に使うのは、足し算+引き算だけ。改めてそう教えてくれる、イージー良問です。
H28第2問(設問2) NPV 「税引後キャッシュフロー」
NPVでは「税引後キャッシュフロー」が登場し、税率掛け算と現在価値への割り算。さらに(CVP分析同様の)感度分析で方程式の割り算までさせ、点差が開く良問です。
今日のまとめ
CF計算書 ( 営業CF )→足し算+割り算だけ。
NPV ( 税引後CF )→タイムテーブルを使い、掛け算、割り算。
少し驚くかもですが、CF計算書⇔NPVは使う用語が少し似てるが、赤の他人の別論点。そう「割り切って」おくと、「Ⅳ」の全体像までスッキリします。
ところが、CVPやNPVの苦手を早めに解消すると、「第4問ランダム出題」に備える余裕ができ、70点さえ視野に入る。そんな欲張りな方にもぴったりです。