Q
当試験では「留意点は?」としょっちゅう聞かれる。その答え方は、利点(メリット)・欠点(デメリット)を同数挙げ、前者の最大化・後者の最小化をするとA答案?
A
浮かれポン吉系=視野の狭い自慢体験では、ボクが使った○○こそ正!と後進におっつけたがる間抜けが続出。違うぞ、メリデメを挙げる時は原則同じ数にする、それが試験が求める公正さな。
【1次合格体験記】
1⃣診断士に挑戦した理由・きっかけ、年齢(任意)
- 漠然とした現状業務への不安を解消したいという欲求
知識を対外に対して示しやすい資格が欲しい
何となく副業のネタが欲しい - これら3つの欲求を掛け合わせて得た答え。それが中小企業診断士の取得でした。
2⃣学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
- 学習開始前の知識等
応用情報技術者、Project Management Professional、危険物取扱者甲種 - 得意科目
特になし - 不得意科目
「中小」 - 「1次」スコア
経済 | 財務 | 経営 | 運営 | 法務 | 情報 | 中小 | 計(7科目換算) |
76 | 72 | 73 | 64 | 68 | 63 | 485 |
3⃣学習スタイルとそのメリット・デメリット
- 完全独学
- 使った参考書
みんなが欲しかった中小企業診断士教科書(上下)
スピード問題集(受験科目すべて)
スピードテキスト*(中小企業経営・政策のみ)
過去問マスター*(受験科目すべて) - *過去マスは解答解説の間違えもよくあるので、購入後に定期的に公式サイト見に行って訂正を確認する方がベターです。
- メリット
初期投資ミニマムで済むこと。 - デメリット
自分との闘いになりさぼらないようにする必要があること。
(模試を受けなかったので)自分の立ち位置がわからなかったこと。
4⃣1次合格までの受験回数、学習時間とその作り方
- 受験回数:1回
- 学習時間:約700h
作り方:ベースは下記、試験前はそれぞれ+1時間程度。
平日:業務開始前の朝勉2時間、業務後に1時間確保。
土日:昼までに4時間確保。
5⃣1次合格までの学習法
- 2020/12~2021/1 :教科書をざっと読み始める
- 2021/2~2021/4:スピ問ひたすら回す(3周くらい)
- 2021/5~2022/7:過去問マスターをひたすら回す(3周くらい)
↑間違えた論点などは付箋&まとめ作成(後述の6-②) - 2022/8:間違えた論点を重点復習
6⃣私の思う当落分岐点 ~試験合格への転機を感じた、あの瞬間~
- アウトプット重視を心がける。
勉強開始時は右も左もわからないので教科書をひたすら読んでいた。ただし、問題には太刀打ちできないことが分かった。このため、スピ問・過去問マスターを解く方向に変更し、不正解の選択肢がなぜだめなのか?を深堀して読むことを心がけた結果解く力が身についた。 - スマホで隙間時間に勉強する。
間違えた単元に関してできるだけ触れることができるようにスマホでまとめていた。単語帳アプリではなく、LineのNote機能を使って科目ごとに苦手な論点をまとめ、参考になるサイトやブログを張り付け通勤時間や隙間時間、さらには試験前にも見るようにした。 - 全科目同時に受ける。
科目ごとに難易度の波があるといわれている本試験で、複数年計画を立てることは逆に難しいのかと思う。全科目を満遍なく合格点に持ち込む方がむしろ楽ではないかと思います。
7⃣学習時・試験当日のエピソード
- 試験時間の半分で一度解き終える。
過去問を年度ごとに試験時間内に解き終える練習を忘れていました(普通に練習した方がいいと思います)。
少し脇道にそれますが一次試験は、①4割は簡単な問題、②2割は悩む問題、③残り2割は難問・没問のような気がします。このため、本番ではとりあえず解き終えることを目指し試験時間の半分の段階で一度解き終える方針にしました。最初の1周で①それぞれの問題が前述の3つのどれにあたるのか?を仕分け、②簡単な問題を秒殺することにしました。その結果試験時間の後半に余裕を持つことができ全科目合格点届いたのではないかと思います。 - 科目免除者は待機場所の確保を急ぐ。
私が受験したのは早稲田の履行キャンパスだったのですが、科目免除者の待機場所が少なかったです。1日目の段階で待機場所を係員に確認し、免除する「情報」の前の科目終了後すぐ席を確保しに行ったので問題なかったですが待機場所はすぐに埋まりました。科目免除者の待機場所は少ない場合もあるので確認した方がいいと思います。
8⃣これから合格を目指す方へのアドバイス
- 勉強した気になる時間を減らすことが重要でした。
個人的反省ですが、教科書や問題集を読むことに時間を割いたのにあまり成果はなかったです。問題を解くことがより深い知識を得るための近道だったのかなと今では思います。 - もちろん単純な「あっていた」・「間違っていた」で終わらせるのではなく、「なぜ正解なのか?」・「なぜ間違いなのか」まで考えることが重要です。
あまりに手軽に受かるので、主催側の想定を超えて高まる過去マス使用率。もちろん過去マス使用は個人の自由ですが、過去問の答えを覚えると落とす2次対策上は、メリよりデメの方が多い点に留意が必要です。