「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【知識から○○力へ(前)】一目でわかる~100字訓練が要らない理由

猫の目よりクルクル変わる作問採点のため、底辺合格者のボクはこれで合格ちまちた!につい乗っかりやすい当試験。そこで「知識解答がなぜ禁止?」の流れを年表にして、前年のうっかりパクリがどう危険か可視化します。

「事例Ⅰ」過去問の知識解答度推移~ChatGPTでプロンプトし、Notebook LMに過去問を読ませて作成

年度解答指示知識与件具体・助言短評
H25 (2013)答えよ、助言せよ332知識と与件のバランスが求められる。
H26 (2014)答えよ、考えられるか、助言せよ423知識や一般論による説明の余地がある。
H27 (2015)述べよ、考えられるか333知識と与件の状況分析が混在。
H28 (2016)述べよ、考えられるか、助言せよ333与件に基づく具体的な分析・助言の重要性が増す。
H29 (2017)答えよ、考えられるか、助言せよ243与件の詳細分析と具体的な助言が強く求められる。
H30 (2018)答えよ144与件ファーストへの強い転換。具体的助言が必須に。
R1 (2019)答えよ、考えられるか243与件の固有状況に根ざした具体的な分析が求められる。
R2 (2020)答えよ、考えられるか243与件の状況分析に加え、具体的な助言も一部問われる。
R3 (2021)述べよ、考えられるか144経営者の意図、事業変革の利点・欠点など具体的な分析と助言。
R4 (2022)分析せよ、助言せよ155具体的助言が複数問われ、実践的な提案が最高レベルで要求される。
R5 (2023)述べよ、答えよ、助言せよ155経営統合など具体的テーマで、実践的な助言が引き続き重視される。
R6 (2024)答えよ、助言せよ154組織・人事の具体的課題解決が中心だが、助言の直接要求はやや落ち着く
~H29 知識解答の時代

受験者が机で参考書を開き、理論を答案に100字書き写す。今から8年前に試験を遡ると知識暗記の再現が中心で、与件より理論知識を並べることが評価されていた。

H30~与件ファーストに転換

与件の根拠を使って自信を持ってペンを走らせる。与件ファーストで根拠を探し答案を組み立てる、設問要求が「知識」から「与件」に切り替わった転換点です。

R4~5 助言重視に大転換

仲間と議論しながら助言内容を確かめる。ここで、抽象的な分析や一般論を避け、経営者に役立つ具体的かつ実行可能な施策を提示することが求められる段階に入った。

R6~ 具体的で実行可能な助言へ

資料を手に次々と施策の提案が続く。与件根拠に基づき、現場で実行できる具体的助言を行う姿勢が求められ、過去問を古い年から解き進んで作問変化を把握することが合格への鍵になる。

【知識から○○力へ(前)】100字訓練の勃興から衰退までをAIサーチ

100字訓練をやるなとは言わないが、それは8年も昔のお勉強であり、今の「2次」が求めるスキルは全く別物。つい間違えて100字訓練を踏まないよう、その勃興から衰退までをサーチしました。

年度受験教材の動向事例Ⅰ作問傾向の変化合格時短と増加
H25(2013)過去問を回転し、知識とノウハウが主体。抽象設問や類推が多く、知識解答で得点できた。
H28(2016)要約練習や写経が直前期に流行する。
H30(2018)EBA設立。ベテ専用超絶知識で人気を博す。「考えよ」出題がなくなり、与件ファーストに転換
R1(2019)EBAが「100字訓練」を開始
試験SNSがFB→twitterに移行し、キラキラ女子多数合格
「1次」が易化し合格者数前年比137%
R2(2020)学習不足のFラン層がスクールに殺到
拝金主義のスクール指導が上位5%に嫌われる
コロナ禍の中で「1次」決行し合格率42%に急伸
経済諮問会議で新浪議員発言
R3(2021)各スクールが「与件ファースト」を明確に打ち出す
同友館『全ノウハウ』に与件ナシ想定問答を収録
「1次」合格が過去最高の5,839名に
「2次」1,600名のバブル合格
R4(2022)SNSでまさかの再現答案晒し祭り。EBA批判高まる助言が4問出題され、知識に基づく具体性を評価「2次」合格率18.6%で安定し、2割ガチャと呼ばれる
R6(2024)助言が1問に減り、戦略を聞く期待効果が3問に増加。

EBAに話を絞ると、設立当初は良かったが、SNS大はしゃぎの内輪受けで周囲の不興を買う。2018年に設立してその年作問転換し、2021年に全ノウハウが余計をやらかす→翌年助言4連発とは、偶然にするには出来すぎな。

~H29:知識解答の時代(100字訓練勃興期)

EBAが流布する「知識解答」の前にあったのが、TACメソッドに代表される、与件根拠を盛り詰めしつつ結論をあいまいにボカすベテ答案。これを一掃する画期的な解答メソッドとして、ほんの一時期超絶な人気を博します。

H30~:与件ファーストに転換(〃成熟期)

100字訓練は自社教材でよせば良かったものを、同友館「全ノウハウ」に横展開して市場支配を狙う所がまずかった。「公開された出版物」である市販書籍にしたことへの不満が積み上がり、与件ファーストの動きが確定します。
※6年前に流行った教材を2024年5月時点で吹聴するノロマなふぞにも驚き。

R4~5:助言重視に大転換(〃衰退期)

こうやって過去問はR1→R6へと解き進み、Notebook LMを使って複数年度を同時に分析すると、作問採点進化がよくわかる。そして時代の要請を受けて作問が年々複雑に難化する分、8年も昔の知識解答をしている場合ではないと気が付きます。

今日のまとめ

Q
最新の学習専用AI、Notebook LMを使うと、こうやって約4年ごとに「事例Ⅰ」の作問が大幅刷新されるとわかる。前回R4の助言問題4連発から今年で4年目なので、R7はその最終年か、または全く別の新規出題のどちらか?
A

今日の特集で、100字訓練のしすぎは有害と結論づけた。そのうえで「事例Ⅰ」は「Ⅰ~Ⅲ」の中で最初に時流を捉えて変化するため、私ならR7「Ⅰ」は全く別事例への進化に賭けます。