「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【過去問RTA 生産管理④】品質Q・設備M・環境E 26マーク / その他工場あるある3兄弟

製造業を知るためにムダな動画を漁るなら、ヤマザキパンのバイトに行けば済む。そこで口先だけはコンサルで行動力はチキンなあなたのために、今日は工場あるあるの紹介です。

Q
生産工場バイトの経験者によると、正社員は朝から晩まで会議だそう。で、そんなに会議ばかりできるネタは何なの?
A

前回の日程・調達・工数の会議ならまだマシですが、わが国では付加価値ゼロの法規制がやたら増えるので、真面目で不器用な会社ほど会議が増える。そこでどんな会議か紹介しましょう。

とにかく法規制や報告書類が多いので、工場内の会議はダラダラ増える。裏事情を知ってクスっとします。

①品質会議Q

国内製造業は製品の品質を重視するため、品質会議が頻繁に開かれます。品質にはQCとQAの2つがあり、QC(品質管理)は不良品の対策や生産プロセスの改善に焦点を当て、QA(品質保証)は品質基準を管理し、品質を確保するのです。

②設備会議M

生産工場では機械や設備の適切な運用が不可欠です。設備部門と生産部門が協力して、設備の状態や保守計画を議論し、生産の効率性を最大化するために、頻度は少ないですがこれも大切な会議です。

③環境会議E

本社や経営者がやれSDGsだESGと言い出す他に、地球環境保護やら持続的経営と行政が余計な法律を増やす度に、真面目な生産工場ほど右に左に振り回されます。工場の環境影響を評価し、改善策を設定する大切な会議ですが、環境保護が目的化して工場の生産性を落とすことのないよう、ほどほどの取り組みが望まれます。

【過去問RTA 生産管理④】品質Q・設備M・環境E マーク / その他工場あるある3兄弟

縁の下の力持ちと持ち上げられつつ、工場内で会議をやたら増やす迷惑おじさん3兄弟。設備おじさんだけ周囲の役に立って感謝される所が救いです。

品質(QCDのQ)

QC7つ道具、新QC7つ道具のどちらかが出るので、語呂合わせで暗記を。

設備(SMEのM)

TPMと聞くと海外発祥と思いがちですが、純粋な和製。試験では設備総合効率が問われ、計算問題にもなります。

TPM(効率×保全)

設備保全

環境(SMEのE)

生産工場で、一番煙たがられるのが環境おじさん。好きでやっている訳ではないと、この論点で納得します。

生産技術/ VA・VE

品質・設備・環境のおじさんトリオが事務所に居るのに対し、生産技術は現場にあります。

今日のまとめ

Q
事例4つの中でも地味な「Ⅲ」で、事務所の奥に押し込められてさらに地味なのが、今日の品質Q・設備M・環境Eのおじさん3兄弟(兼任のケースあり)。でも確実に年1マーク出題されるあたり、やはり縁の下の力持ち?
A

どうせ迷惑オジサンだからと馬鹿にせず、工場内にはそれぞれ役割がある。生産工場とは一つのチームであり、誰が欠けても動きません。