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【はじめての企業経営理論③】事例A社の技術経営度は43点 / アーキ・イノベ・デファスタ・ベンチャー・海外進出

グローバルを股にかけるJTC勤めのホワイトカラーに取り、ここ5年の「事例ⅠA社」は蔵元→印刷業→農業法人→蕎麦屋→運送業者と正直パッとしない。そこでなぜ「Ⅰ」がこれだけローカルシフトしたかの謎に迫ります。

Q
近年の「事例Ⅰ」は組織・人事寄りの事例が多く、ヤル気ダダ下がりの従業員や組織間の仲の悪さを仲裁するような出題ばかり。ボクはもっと最先端の技術で海外に打って出たいです。
A

その心意気は買いますが、デジタル時代の海外市場は大企業のレッドオーシャンで、中小企業はむしろローカルで堅実に稼ぐべし。そこでR2~R6のA社の「技術経営度」を採点しました。

年度短評
R2蔵元伝統を背景にした事業再構築や多角化、営業方式の刷新といったイノベーションの試みが評価される一方で、全体としては伝統的な経営体制(家族主義や年功序列)や国内市場中心の展開にとどまっています。ベンチャー的挑戦や海外進出、さらには業界標準の形成という点では限定的であり、これらの点から、【R2】の技術経営度は41点と評価されます。
R3印刷業印刷・広告制作という従来型の業界で、技術革新(デジタル化や新たな部門設置)による事業転換が一定の成果を上げています。しかしながら、伝統的な家族経営の延長線上にあるため、組織構造や新規市場開拓においては保守的な側面が残り、業界内での標準形成や海外進出など、技術経営の先進的な要素は限定的と評価されます。
R4農業法人伝統的な農業から施設園芸、さらに加工・直営店展開への多角化や有機認証の取得、共同開発といったイノベーションの試みが見られます。一方で組織体制の整備や、事例全体としての業界標準化、さらには海外進出といった視点は不足しているため、総合点は44点と評価されます。
R5蕎麦屋従来の蕎麦店としての伝統を維持しながらも、現経営者による店舗改装やメニューの差別化、3部体制の導入などの改革が見られます。しかし、業界内での標準形成、ベンチャー的な大胆さ、さらには海外市場への展開といった先進的な技術経営の側面は十分に発揮されておらず、全体としては40点と評価されます。
R6運送業者物流事業において創業時の体制から大幅な組織再編や新規事業への挑戦が行われ、IT活用など革新的な施策も取り入れられています。しかし、旧態依然とした管理体質の残存、業界全体での標準形成や海外進出といった先進的な取り組みが不足しているため、総合点は47点と評価されます。
年度合計アーキテクチャイノベーションデファクトスタンダードベンチャー海外進出
R2蔵元41/1001413680
R3印刷業45/1001516860
R4農業法人44/1001215890
R5蕎麦屋40/1001413580
R6運送業者47/1001516880

【最小字数で正文化:経営③】事例A社の技術経営度は43点 / アーキ・イノベ・デファスタ・ベンチャー・海外進出

事例ⅠA社の「技術経営度」をAI試験委員に採点させると、【ビジネスモデルやイノベの点はそこそこながら】【市場支配には至らず他の課題が山積み】とわかる。そこで今日の「技術経営」31マークは、一旦「1次」専用知識と割り切ります。

「企業経営理論~技術経営」論点の骨子(生成AI作成)
企業はまず堅固な【アーキテクチャ】を構築し、【イノベーション】によって新たな価値を創出。市場で【デファクトスタンダード】を確立した後、【ベンチャー】精神を活かして事業拡大し、最終的に【海外進出】へとつなげる戦略的な流れを描くことが重要となります。

アーキテクチャ

製品やシステムの基本構造・枠組みを指し、各技術要素の配置や相互連携を体系的に設計する考え方です。これにより、効率的な開発や競争優位性の確立が可能となります。

Q
「経営」R6第10問 アーキテクチャ(モジュール) Aランク
製品アーキテクチャーとは、製品を構成する個々の部品や要素の間のつなぎ方や製品としてのまとめ方である。製品アーキテクチャーに関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

アーキテクチャはR5再試験第7問で追加知識の良問がありましたが、再び逆戻りし、ただのあべこべ問題です。

イノベーション

新しい技術、製品、またはプロセスの創出活動であり、既存の枠組みを変革する原動力です。企業は継続的な研究開発や試行錯誤を通じて、革新的な価値を市場に提供します。

Q
「経営」R6第9問 イノベーション Cランク
W.アバナシーとJ.アッターバックによって提唱された産業発展の段階とイノベーションのモデル(A-Uモデル)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

A-Uモデルを知らなくても、暗記しなくても、国語的に下線部を訂正すれば納得です。

デファクトスタンダード

公式な規格制定を経ずとも、ある技術や製品が市場で圧倒的な普及を示し、事実上の業界標準となる現象です。これにより、ネットワーク効果やスケールメリットが生まれ、企業の市場支配力が強化されます。

Q
「経営」R5第10問 デファクトスタンダード Bランク
プラットフォームを用いた戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

プラットフォームは参加側のメリットもありますが、ギャンブル同様常に親が勝つので、提供者が一番儲かります。

ベンチャー

高いリスクを伴いながらも革新的技術やビジネスモデルに挑戦する新興企業を指します。柔軟な組織と起業家精神により、急成長や市場革新の牽引役として機能します。

Q
「経営」R6第13問 ベンチャー(エフェクチュエーション) Cランク
熟達した起業家にみられる意思決定の様式とされるエフェクチュエーションに即した行動に関する記述として、最も不適切なものはどれか
A

市中やネットにある「エフェクチュエーション」の説明はどれもヘタクソ。「俺が教えてやろう」と意気込む試験委員の姿が目に浮かびます。誤答×エはどうみても変。

海外進出

国内市場での成功を基盤に、国外市場へ事業を展開する戦略です。現地の文化や規制に適応しながら、グローバルな成長とブランド価値の向上を目指します。

Q
「経営」R6第11問 海外 Cランク
ある企業では、国際化に際して、「自社の事業特性を考え、標準化を最小限に抑えながら、現地適応を最重要視する」という方針を立てた。この方針と合致する、I-Rフレームワークに基づいた経営スタイルに関する記述として、最も適切なものはどれか。
A

これもI-Rフレームワークを知らなくても、その場の国語アドリブで解けます。

ガバナンス

スリーサークル→4Cモデルで連続出題される同族経営は、そろそろ「事例Ⅰ」の本格出題がありそう。CSR等は一般常識です。

同族経営

ガバナンス・CSR

Q
「経営」R6第12問 社会責任CSR Cランク
企業の社会的責任やESG投資に関する記述として、最も不適切なものはどれか
A

社会的責任CSRやESG投資全てを通じ、経済的リターンとの両立を目指します。

今日のまとめ

Q
1次「経営」では成長戦略・競争戦略より技術経営の出題マーク数が多く、2年目にベテ専スクールに依存するほど技術経営知識に偏ったいびつなベテ勉になりがち。そうでなくR2~6の事例A社を生成AIに分析させると、技術経営知識はほぼ問われないとわかる
A

具体的にはアーキやイノベのいい所までは行くが、事例A社が業界標準を勝ち取る与件はまず出ない。実際にR2~R6A社の技術経営度=平均43点の赤点スレスレと知れば、おベテのいびつなムダ勉を回避可能になります。