「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【過去問RTA 法務③】日本三大国語の試験? / 会社の機関と設立・再編43マーク

覚える所がひたすら多いのに、覚えた所が全く出ないのが今日の「会社法」43マーク。そこで正解を選ぶのでなく、選択肢のどこが間違いかの【国語の試験】と割り切ります。

Q
そういえば診断士「2次」が国語の試験とされ、東大出や弁護士会計士が初年度ワンチャン高スコアであっさり合格するようになって久しい。その謎を解くヒントがまさかの、今日の「会社法」が国語の試験?
A

そうですね。ではよく「国語の試験」とされる難関国家資格の共通点を、国語が弱いベテふぞが理解できない程度に易しく説明します。

①文章理解能力の重視②応用力の要求③表現力の重要性
難関国家試験では、文章の意味や論理を理解し、適切な解答を導き出す能力が重視されます。文章理解能力が高くなければ、適切な解答を得ることが難しくなります。そのため、試験科目や問題形式にかかわらず、文章を正確に理解し、的確に対応する力が求められます。難関国家試験では単なる知識の暗記に加え、その知識を応用して問題に対処する能力が求められます。文脈や状況に応じて適切な判断を下し、解答を導き出すことが必要です。そのため、試験問題は過去問で覚えた答を書くよりも、応用力を試す複雑な問題が含まれるのです。最後に難関国家試験では、適切で明確な表現が求められます。解答を的確に伝えるためには、正確で適切な言葉の選択や文法の正確性が不可欠です。そしてキーワード詰め込みで論理が破綻した答案より、簡潔明瞭でわかりやすい答案に加点されます。

【過去問RTA 法務①】「経営法務」は国語の試験 / 会社の機関と設立・再編43マーク

普段はツンとお澄まし顔なのに、ことふぞろいの罪状を囁くと急に雄弁になる生成AI。同業D社が長年バトンしてきたノウハウ&キーワード戦法を全面的に否定して草。

Q
そういえば「国語の試験」の噂が流れる度に、間抜けなノウハウ&キーワードを振りかざして全面的に否定してきた同業D社。その弱点が、「企業経営理論」「経営法務」「2次」に共通して、国語が苦手と聞きました。
A

そうですね。少なくとも平均的な日本人程度の国語力があれば、あそこまでキーワードの数を崇めることはないでしょう。そして私は、この3科目が「国語の試験」である根拠と対策を説明できます。

①企業経営理論②経営法務③2次
根拠:この科目では、選択肢がわかりにくく、表面的な知識だけでは正確な解答を導き出せません。文章の意味を深く理解し、適切な選択肢を選び出す能力が求められるため、国語の試験とされます。この科目では、過去問と異なる論点や形式で出題されるため、選択肢の中から誤りを見つけ出す能力が必要です。文章の微妙な違いから、誤答選択肢を落としていく国語の試験になります。与件文から主題を的確に抽出し、端的かつ適切な回答を作成する能力が求められます。与件文を効率的に読み解き、要点を把握して100字以内にまとめる点で、国語の試験とされます。
(対策)基礎知識の重視:概念や定義などの基礎知識の理解を深め、選択肢を見極めるための基盤を築きます。
理論の裏付け:それぞれの理論の本質を把握し、適切な選択肢を見つけるための視点を養います。
最新情報のキャッチアップ:改正法や関連情報を常に最新のものに保ちます。
選択肢の比較:選択肢をじっくりと比較し、微妙な違いや誤りを見逃さないように注意深く解答します。
読解力の向上:与件文を迅速かつ正確に理解するための読解力「1次」でを鍛えます。
タイムマネジメント:解答時間の制約上、満点やキーワードの詰め込み狙いを避け、時間内で妥当な答を目指します。

そして論点だけは多いのに出題マーク数が少ない「会社法」は、覚えた所が試験に出ない。そこで誤答を見つけて消去法にするセンスは、そのまま「2次」の国語力とイコールです。

①設立

「会社法」ではかつて機関(株主総会・取締役会)が何マークも出題されたが、今は設立→機関の順に学ぶことにチェンジ。直近の就職人気の大企業離れと、起業・ベンチャーブームを思えば納得です。

株式

会話問題

②機関設計(株式会社)

大企業であれ中小であれ、勤務先が株式会社なら知っておくべき最低常識。それが株主総会&取締役会と、監査役の位置づけです。

株主総会

取締役・取締役会

会話問題

③組織再編(株式会社)

昔のような古き良き大家族主義の企業は少数になり、部門の切り売りや、事業承継のためのM&Aは日常茶飯事に。安く買いたい、高く売りたい双方に必須の知識です。

会話問題

④持分会社

あえて株式会社を避けるメリットがある。ほとんどの方におそらく無縁ですが、知っておくと後で役立つ論点です。

⑤資本+倒産法制

ほぼ暗記になる論点ですが、「民法」で泣きを見るよりマシなので、時間の余裕を作って覚えておきます。

今日のまとめ

Q
次回、過去問RTA全6科目のラスボスとして登場する「民法」に比べ、「会社法」選択肢の国語はそこまで難しくない。そして「どこがまだ未出題?」を想定して探すセンスも、「2次」スト合格に直結?
A

おぉ、よくぞそこに気付いてくれた。【直近5年内の「1次」出題済知識】だけを使って「2次」を解答するのが上位5%であり、それがそのまま東大出や弁護士会計士のスト合格術とイコールです。