「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【事例Ⅱ難化対策】 今年出る?1次知識 ~RFM分析、リフト値

「2次」で問われるのは、「1次」出題済の知識か。

昨年の「Ⅲ」に負けじと、H30「Ⅱ」は何かのサプライズ出題があるはず。そこでマーケが本業のHAKS氏に聞いてみました!

ふ:ねぇ、今年の「Ⅱ」はRFM分析が怪しくね?

H:いや、そこは出ないでしょ。でも情報提供ならできますよ。

むむ・・。そこで今週は特別サービス、HAKS先生3回目の登壇です。

【HAKS流】今年出る?1次知識~RFM分析、リフト値

今年は難化が予想される「事例Ⅱ」。嘘か、真かはこれまでの世の中の流れや診断士試験の流れに沿って考察するのが診断士という物。

そこでビッグデータや顧客の購買行動の分析を生業の一つにするHAKSの、主観たっぷりな「事例Ⅱ」の大胆提言を。

1⃣外部環境の分析

「ビッグデータが大事だ」なんて言われて数年。世の中はさらに進んで、そこから得られるデータ分析や統計学を駆使し、IoTやらAIまで進化している。

書店の本棚には「AIvs教科書が読めない子供たち」や「ライフシフト」なんて本が並んで、将来的には「シンギュラリティ」なんてのが起こって、熱心に仕事をしている優秀な有名企業の社員の仕事すら奪いかねないと説いている。
そう、診断士だって「コンサルタント」と名乗るからには、「口八丁手八丁」ではなく、顧客のあらゆるデータを分析して、経営戦略を提言するくらいでないと話にならない時代。
HAKSが診断士になり愕然としたのが、この「数字を取り扱えない診断士」が、すごく多いのなんのって、、、いまだに「月刊企業診断」にも特集すら出ない。つまりこの分野の重要性が認識できていない。

もう国の政策として動いていますので、この分野での補助金が強化されるなんて日も、時間の問題かもしれない(診断士は補助金好きなのに!?)

①ビジネスにおけるデータ活用の実際

さて、生産現場で使うデータ分析は専門領域が深く、事例Ⅲでトピックス的に出題することができても、それ以上は全員スタックするかもしれないほど難しい。

一方、マーケティング領域はみなさん得意の「誰に、何を、どのように」と言ういつもの奴に落とし込むため、「数字」を使う事はもはや当たり前だ。

(巷でやってる診断士が開講する「カスタマージャーニーマップ作り」のほとんどが「適当な勘」でやっているのを見ていて内心腹立たしいHAKSである)

その中で、コンピューターが自動的に最適な顧客獲得方法を組む手法として、マーケティングオートメーションという言葉が広く使われている。かくいう、HAKSのコンサル先もこれらのツールを使用していて、規模の大小に関わらず、浸透しているわけだが、、、

その中の顧客分析の手法に、診断士も得意な次の2つの理論がある。日頃のHAKSが企業のマーケター向けにやっているセミナーの一部を抜粋しよう。

②知識のおさらい~RFM分析とリフト値

①RFM分析
つまりは「誰に、何を、どのように」の「誰に」の中で重要顧客を特定して、ターゲットにする分析だ。

RFM分析

②バスケット分析(リフト値)
つまりは「誰に、何を、どのように」の「何を、どのように」の分析をして、適切な品ぞろえや顧客の好みに合わせたプロモーションを探るのに必要な方法だ。

バスケット分析
(信頼度リフト値)

これらの数字を見て、コンサルするのが流儀という物です。んま、こんなことはマーケを実務でやっている人間からすると「当たり前」かつひよこの初歩的理論で、ここ最近の2次試験は「古典的分野」の出題が続き、

世間の人に「まあ、診断士の言うマーケティングなんて、一昔前か本で聞きかじっただけの役に立たないやつだよね」と印象付けかねない「さぶ~い」話をしていて、このビッグデータ時代を生き残れない化石の様な産物だと認識してほしい。

2⃣内部環境の分析

では出題側はそんな世の中を全く無視しているのかと言えば、そんなことはない。出題側の先生方も「プロ」だ。本当にこれからの診断士に必要なマーケティングスキルとは何かを追いかけている。

①「2次」での出題実績

ところがH27以降は、これら「データ分析系」問題はトンと出ていない。ここは推測だが、相当、試験結果の素点が悪かったに違いないし、一定のクレームも入った事だろう。

ここまでは時代の最先端を行きかけた事例Ⅱの出題傾向も「拗ねてしまった」出題側が翌年の「駅前の布団屋」の「ターゲット+4P」で終始こねくり返す古典的な問題にしたのだろう。(内心、診断士受けるやつの頭って古いんだな~と思った事だろう)

では、こういった問題も2次で不意打ちを打たずに、1次試験から論点として、徐々に出すことで正当性を主張するはず。すると今回の「賭け」の狙いである、

「1次」出題済の知識から次のサプライズ出題がある、と読むこともできなくはない。

②「2次」出題予想に使える「1次」過去問

今日のまとめ

年々「加速して」この分野が出題されていることにお気づきだろうか?

※その一方、最大手の参考書には経営理論にも運営管理にもこの分野の記述はほとんどない、すなわちポンコツ旧式診断士が作っていると推測。

そう、出題側は「外部環境に合わせて、診断士のあるべき姿はデータ分析も駆使した、AIに負けないロジカルな考え方で中小企業をよくしてほしい」という思いで、「今年出してももう文句言わせないよ!!!」という下地を作っているのだ。

日々進化する出題側の意図や戦略についてどう感じるかがカギだ。

・・・ちなみに。

こんな偉そうなことを言っていて実はHAKSは「出ない」に賭けている。この執筆、実は「ふうじんさんとの賭け」で、「出る」に賭ける彼から、この分野に明るい私に声がかかったのだが、、、。

そもそも「古典マーケしか理解できない診断士にデータ分析なんて100年先の話だよ」と見立てていまして、、、出たらもう大変な難易度UPになって、出ないだろうと言う目論見。

とはいえ、過去問の傾向や世の中の流れではいつ出てもおかしくない分野。

信じるか信じないかはあなた次第!!!