「2次」受験は7地区から「好きに」選べる。
受験申込はなるべく遅くしなさい。最近のスクールはそう指導するそうですが、そもそも「東京地区は避け、仙台か広島で受けよう」と囁かれる。それが「2年目上級生」「多年度生」の世界です。
へぇ、そんな噂はどこから来るの?
H29東京地区合格率16.9%事件
へぇ、受験科目や年度で受かりやすさが違う試験なのは知っていたけど、受験地区でも違いがあるの?
いえいえ、さらに申し込むタイミングによっても有意な違いが(←!)。
H29東京地区受験番号帯別合格率
当試験の受験番号は一般に申込順とされ、「1次」「2次」とも早めに申し込む「早期着手群」の合格率が高いとされていました。ところが昨年の「2次」に限ると逆の傾向が鮮明に。これを、
立教大の狭い机は「2次」受験に不向き、とするのがオモテの噂。
「早期着手群」が受かりにくい採点基準に変えた、とするのが都市伝説。
具体的には、「記述式国家試験の採点基準」とは、予め決まりがあるのでなく、本試験後のサンプル採点を踏まえて試験委員が後出しで決めるもの。複数の証言からこの仮定を正とした場合、
東京地区の若番はサンプル採点の対象になりやすく、
その群の答案が試験委員に嫌われ、低得点になるリスク。
すると冒頭の「受験申込は遅くしなさい」のスクール指導に納得です。しかし、東京地区3会場への割り振りは試験実施側の専権事項。今年も立教大=若番である保証はなく、「遅く申し込んだのに立教大」。
そこも考えると、「受験地区を好きに選べる」なら、合格率の高い仙台か広島。「限られた経営資源を最大活用する」中小企業診断士の選抜試験である以上、与えられたルールの中で、自分に有利な選択をする工夫は認められます。
検証都市伝説まとめ
試験会場のキャパもあり、東京地区→仙台・広島に大挙して押しかけるのは好ましくない。
実際に「出張受験」を選ぶ方は稀で、「申込順を遅らせる」程度が妥当でしょう。しかしH29東京地区合格率16.9%事件のリスク。この受け止め方により対策の個人差があるのは当然で、「出張受験」も受験サイドに認められた権利です。
法務の+8点加点位で驚くなかれ。受験地区や申込時期により採点基準を使い分ける位は辞さないのが当試験。
そうか、この試験の合否判定基準はまともじゃないや。それなら、こちらも合法的な手段で対抗です。