「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【経験が邪魔をする(Ⅰ)】過去問で見覚えのある問題に出遭ったら

過去問と同じ問題がピタリ出題される可能性はどれ位?

30歳台をピークに、40、50と坂を転がり落ちる様に合格率が下がることで知られる当試験。あぁ、

経験則が邪魔をするんだね?

はい、実務経験がモノを言う実際のビジネスと違い、「診断知識」の「適応力」を診たいのが「2次」筆記。過去6年分の「Ⅰ」出題知識を抽象化ブロックシートNo.で分類すると、キレイにローテーションされています。

「Ⅰ」出題者はレイヤー×フレームを自在に操り、
その掛け合わせで自由自在に作問できる。
よって「過去問ピタリ」の出題可能性はまず無い。

ところが、合格努力・実力の高い経験者ほど、過去問で見覚えのある答えに飛びつきドボンする「事故」。これは過去問を1つ解いた時の「脳の動き」は以下2タイプあり、個人の向き不向きがあるためです。

【+】足し算型記憶【×】掛け算型記憶
過去問の出題パターン+知識を1つずつコツコツ暗記過去問の出題を知識×パターンに分解し素早く掛け算

【経験が邪魔をする(Ⅰ)】過去問で見覚えのある問題に出遭ったら

過去問と同じ問題の出題可能性はゼロだが、
問われる知識は数年単位でローテーション。
そこで知識+出題を足し算型に暗記するより、
知識×出題パターンを抽象化し、掛け算して使う。

ただ前述の通り、自分の「脳の動き」が足し算⇔掛け算型のいずれかは、「1次」対策から積み上げた向き不向きが。そこで「掛け算型の記憶」は自分に向くか?「Ⅰ」の設問+出題の趣旨分析で、チェックします。

具体例1⃣経営戦略策定のフレームワーク

具体例2⃣ ドメイン再定義(先代社長のミスで業績悪化)

具体例3⃣採用・雇用

今日のまとめ

掛け算型の記憶とは、過去問の「設問」「出題の趣旨」から共通性、法則性を見つけることだね?

はい、だから本試験で過去問と全く同じ出題は200%ない。経験でそう知るスクールは、過去問で見覚えのある答えに飛びつかないよう、こう指導します。

解答骨子を作りなさい。
1次知識にまず抽象化して考えなさい。
複数解釈をして安全回答を選びなさい。

ところが昨年の様に、受験側の国語技術が急発展。旧式なスクールの指導を飛び越し、初学者が70~80点のハイスコアを叩き出すのが当試験です。手取り足取りの指導より、こっちの方が良いのでは?

「2次」筆記は経験則が邪魔をする。
そこで過去問で見覚えのある問題に出遭ったら、深呼吸して別の答えを考える。