「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【難化パターン】H29「Ⅲ」生産管理⇔〃業務トラップおさらい

○代目社長の活躍

画像:TBS日曜劇場「陸王」

今すぐドラマ化してもおかしくない。試験とほぼ同時期に放映されたドラマ「陸王」を先取りして話題になった、H29「事例Ⅲ」若専務が送り出す期待のCNC木工加工機。

国家試験問題の作風がなぜ前年から急変したか、なぜまたエラくドラマティックになったのか。その謎を紐解きます。

【難化パターン】H29「Ⅲ」生産管理⇔〃業務トラップおさらい

具体例1⃣ SWOT

H24~H28まで、「Ⅲ」の第1マス目は必ず自社の強みSを抜いて配点10点。そのSが第2マス目以降の解決提案の方向性に。そのパターンが大きく崩れたのがH29です。

具体例2⃣生産管理

「生産管理」って何なのさ? それは受験参考書ではなく、JIS定義にズバリの答えが書いてあります。
つまり、営業活動・製品開発を終えたら、さあ生産開始!の前に「生産管理」を。ブロックシート⑫を使うと、計画~統制までタテヨコのマスにピタリと収まります。

対象計画
Plan
手配
Do
統制
See
日程日程計画順序指示進度管理
調達計画移動指示現品管理
工数工数計画作業指示余力管理

ニチ子と重代
あれ、覚えてないな。そんな時は当試験名物の「語呂合わせ」で乗り切ります。

ニ:にってい計画
チ:ちょうたつ計画
子:こうすう計画
シ:進度管理
ゲ:現品管理
ヨ:余力管理

具体例3⃣ Q品質管理

生産業務(オペレーション)レベルの課題の切り口ならまずQ・C・D。3つ全てが同時に悪化したら手に負えないので、通常はD(短納期)、Q(品質)のどちらかが出題されます。

具体例4⃣ D納期管理

短納期対応が、「事例 Ⅲ」ではなぜ大事?意外と忘れがちですが、自動車メーカーを筆頭とする顧客が要求するため、Q品質・Cコストに加え「短納期対応」が企業としての競争力になるからです。

今日のまとめ

困ったな、こんな記事が出てくると、「2年目上級生」の先発優位など形無しです。

それは個性で異なる「解答プロセス」ではなく、客観性のある「国語表現」の基準を教えてくれるから。こんな記事なら、標準化が大好きな「Ⅲ」出題者も歓迎でしょう。

いや待て、この「国語表現」をフルにやっても時間が足りない。そこで80分に間に合わせる短納期化と、そのための文章処理能力強化の勝負が、今から始まる。10月にやることは、まだたっぷり残っています。