「事例Ⅳ」には定石セオリー。
何言ってんだよ。「Ⅳ」出題はランダムでルーレット。そう言ったのはオマエだぞ。
いえそうでなく。今日紹介する「セオリー」は、60点を狙う受験側ではなく、出題側の台所事情と持ちネタの話です。
「Ⅳ」を30~80点あたりに正規分布させたい台所事情+持ちネタ
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出題側も大変そう? いえ、例えばH29の様に「論点はセオリー通りでも、計算が煩雑」。会計プロの試験委員にとり、計算量で難度調整する位は朝飯前です。
だから難しい計算で「うぷっ」となる前に、「事例Ⅳ」で聞かれる論点のセオリーを先に押さえる。それに最適なのが、良問「H24」です。
H24「事例Ⅳ」
後継者難の旅館オーナーに、追加投資or事業承継を具体提案。
さてこのH24、初めて挑戦しても解けません。というか、本番受験者5,000人全員にこんな問題、80分で解けるワケない。と思わせた難問。
でもこの難問、「感心した」「何度も解き直した」「早く診断士になりたくなった」との感想が聞こえてくる良問なんです。それはね、
「Ⅳ」で教える解法セオリーを網羅しながら、 そのストーリー仕立てが見事だから。 |
今日のまとめ
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ではなぜこんな出題? それはね、計算過程を丁寧に採点すれば実力通りの点差がつく。そして今後5年受験者のお手本になるなら、答案5,000枚の丁寧な採点位は喜んで(?)。
あぁ、なんて教育愛に満ちた試験なんだ! |
おっと、そんな勘違いは禁物。出題セオリーの定石は掴んでも、計算難度は年により難易ブレブレなのが「Ⅳ」。そのブレのリスクをどう管理するか? 明日も「Ⅳ」シリーズです。