こんなC社があったら、とっくに倒産。
診断士の出番といえば、分析→課題把握→助言。ところがH28「事例Ⅲ」C社ときたら、普通の企業なら倒産済でおかしくない、おかしな所だらけの問題企業。
- 社内の組織間にカベがあると思えば、
- そもそも営業と生産の連携に問題があり、
- まともな品質管理や原価計算が出来ているかすら怪しい。
「こんな企業がある訳ない!」「この事例はおかしい!」 そんな疑念を持つと負け。「事例Ⅲ」とは企業内部の生産プロセスの問題点を整理・分析・課題解決する診断手順。
だから、「事例Ⅱ」B社のターゲット候補が増えるのと同様、「事例Ⅲ」C社の問題点候補も加速度的に増えておかしくない。そこで「出題の趣旨」を使い、どの問題点から解決するかを探ります。
【出題の趣旨】事例Ⅲの要求能力
受験校答案を採点:H27事例Ⅲ
H27受験校模範解答(O社、A社)
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写経の作法(例)
(1)道具を揃える
・問題文、問題本文 ・・PDFでダウンロード可
・模範解答、解説 ・・手持ちの過去問題集で可
・Excel、Word
(2)手順
①問題文を写経 ・・Excelを使うと、後で属性・配点などの分析が可能
②問題本文を写経 ・・Wordが好適
③模範解答から、問題本文の該当根拠にマーキング
※今回の参考として主に「速修2次過去問題集」(山口正浩他、早稲田出版)を使用
④そこから先の自問自答
※時間ないときは、問題本文はPDFコピペ、問題文のみ写経、などのショートカットOK。でもショートカットするほど効果が半減。
写経例:H27事例Ⅲ
写経例:H26事例Ⅲ
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今日のまとめ
「事例Ⅲ」C社長、自分はダメダメだけど、ひよっこ診断士にもすぐダメ出し。
- 工場中にぶちまけられた問題点を整理できないとダメ。
- その問題点の原因を分析できないとダメ。
- 対応策をすぐ浮かべ、自ら乗り込み解決しないとダメ。
でもね、ヒトが相手の「事例Ⅰ」「Ⅱ」と違い、モノが相手の「Ⅲ」、数字を使う「Ⅳ」はドライに改善結果を出しやすい。受験技術が発展し、競争が高度化したイマの試験では、「Ⅲ」対策を先送りや苦手にしない。そこが欠かせない気がします。