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【R3モデル答案Ⅲ】C社の採点基準は主催側の専権事項~KEC・TBC比較

与件長文化&4事例オール難化でベテ+ふぞを狙い撃ち?
そうかと思えば、決めつけや金型のスクールの悪弊も残さず蹴落とす。今年もまたまた新たな難化を見せた「Ⅲ」を、スクール解答比較で検証します。
Q
もう何年も前に、コーチみよしの余計な決めつけ解説で主催側をイラっとさせたTAC。失言癖が相変わらずだね?
A

「Ⅲ」第4問を、高級⇔アイテム増の片方に決めつけたらOUT。例え本人に悪気はなくても、悪評が千里を駆けるネット時代は、TACの「2次」=お布施価値ゼロ以下で確定です。

決めつけTACのやらかしと、MMCの多面解答禁止【C社の採点基準は主催側の専権事項】

加えて第3問では、「製品企画面」「生産面」の切り口2つを事前に指定。採点容易性向上に加え、○○面は~の身勝手なMMC金型解答もガッツリ阻止です。

そう、問題点だらけで課題をぼかすと、作問係の思惑通りに9,000枚の答案品質はブレッブレ。
ではどこをコピペし、どう類推すると点をもらえるか? 200とスクール解答の比較を見ていきます。

Q
第1問(配点20点)
革製バッグ業界におけるC社の(a)強みと(b)弱みを、それぞれ40字以内で述べよ。
A

第2~4問が至難な分、少なくとも第1問はキーワードを確実コピペな。

200%モデルKECTBC
(a)企画から販売までの一貫受託生産力と、熟練職人の手作りによる高級自社ブランドの保有。(40字)①企画からデザイン、修理に至る一貫生産体制熟練工の技術力自社ブランドの保有。自社ブランド製品販売・修理をしている。熟練の手作業で高級品一貫生産している。
(b)受託生産品は低価格である他、新製品の企画経験が少なく熟練職人の技術承継にも不安。(40字)新製品の開発力が低い②若手職人への技能継承が不完全低価格品の受注割合が大きい。自社での新製品の企画・開発経験が少ない。製造工程が非効率で熟練職人に依存している。
Q
第2問(配点30点)
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な(a)課題2つを20字以内で挙げ、それぞれの(b)対応策を80字以内で助言せよ。
A

問題点だらけを課題視しないC社長。誰の助言に点をあげるか、後出し採点基準がフル発動です。

200%モデルKECTBC
(a1)生産計画を見直して受注小ロット化に対応。(20字)生産計画の精緻化による適切な在庫管理生産柔軟な生産計画で作り過ぎのムダを減らす
(b1)①生産計画を月1回から週次に変更し、②受注量より多いロットサイズの生産を止めて過剰な製品在庫を避け、③納期が長い資材の在庫保有量を増やして生産計画に余力を持つ。(80字)生産計画専任者を置き、製品在庫管理・受注内容変更等を一元管理する。オンライン化で工程リーダーが最新情報を共有できる体制を構築の上、計画のサイクルを週次に短縮する。計画を短サイクル化し、受注量に合わせた柔軟なロット数量で生産を行うと共に特急品への対応力を強化する。②長納期の資材は安全在庫を保有し欠品による計画変更を防ぐ。
(a2)縫製工程の負荷を見直して生産を平準化する。(20字)裁断工程以外の製造工程の自動化・標準化若手を育成して不良を作るムダを削減する
(b2)①熟練職人の職務設計を見直し、②自社ブランド品の生産・修理・仕上げ工程への作業割り当てを減らすことで、③縫製以外の工程の稼働率向上と生産リードタイムの短縮を図る。(80字)繰り返し受注される受託生産品に関して①負担が大きく時間を要する縫製過程において可能な部分を機械化する②仕上げ工程では作業標準化若手職人への作業移管を進める。熟練職人と若手をペアにして作業を割り当ててOJTを行う。②担当作業だけでなくローテーションで若手の習熟度を幅広く高め、出来栄えのばらつきを抑えつつ多能工化する。
Q
第3問(配点20点)
C社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。この計画を実現するための製品企画面と生産面の課題を120字以内で述べよ。
A

製品企画面・生産面の切り口2つを事前に指定。当問により、○○面は~のMMC金型は禁止と確定な。

200%モデルKECTBC
製品企画面の課題は、①小売店や自社サイト経由で顧客ニーズを掴み、②永く愛着を持って使える、③将来の直営店向け新製品の企画経験を積む。生産面の課題は、①商品企画部と連携し、②生産管理担当者を育成して受注予測精度を高め、③欠品や過剰在庫を防ぐ。(120字)製品企画面では、専門の営業部門を新設し、現在のオンライン販売情報に加え顧客ニーズをリサーチし効果的な開発につなげる事が、生産面では、①属人的な需要予測を改善過剰在庫や欠品の解消②自社ブランド製品の品質を支えている熟練工の技術の承継である。製品企画面では、小売店頭に出向き顧客ニーズを積極的に把握し、企画・開発コンセプトに沿って企画する。生産面では、若手に部分縫製を担当させ熟練職人の負荷を下げ、サンプル生産の余力を生み出す。修理作業から得た改良情報を製品デザイン部門と共有する。
Q
第4問(配点30点)
C社社長は、直営店事業を展開する上で、自社ブランド製品を熟練職人の手作りで高級感を出すか、それとも若手職人も含めた分業化と標準化を進めて自社ブランド製品のアイテム数を増やすか、悩んでいる。
C社の経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るためには、どちらを選び、どのように対応するべきか、中小企業診断士として140字以内で助言せよ。
A

スクールですら2択が割れる第4問。どちらか一択以外は0点と決めつけたTACはウンコの評価で確定です。

200%モデル答案KECTBC
熟練職人の手作りで高級感を出すよう助言する。対策は、①自社ブランド製品の高級感企画から完成品までの一貫生産力を活用し、②作業割り当て時に熟練度以外も考慮して若手のOJTを進め、③熟練職人によるOff-JTを併用して多能工化を図り、④将来の直営店に修理工房を併設し従業員顧客双方の満足感を高める。(140字)-熟練職人の手作りで高級感を出す直営店事業にすべきである。①天然素材のなめし革の高級品末永く使ってもらうコンセプトを修理で補強する、②直営店で収集した、顧客ニーズを製品開発に活用し、製品価値向上を図る。③需要予測精度の向上と、若手育成による生産能力の増強で、販売数量の増加に対応する。
分業化と標準化を進めてアイテム数を増やすよう助言する。対策は、①自社ブランド製品の高級感と企画から完成品までの一貫生産力を活用し、②作業割り当て時に熟練度以外も考慮したOJTで若手に権限委譲し、③手作りの高級感を出す工程を標準化して、④将来の直営店の品揃えを満たすアイテム数を確保する。(140字)分業化と標準化をすすめ自社ブランドのアイテム数を増やすことを選択する。対応策は①縫製工程と仕上げ工程の分業化を図り、熟練工の負担を減らす②各工程で動作研究を行い可能な部分について標準化を行う。その上で③各工程で熟練工より若手職人育成のためのOJTを計画的に実施し技術の継承を図る

今日のまとめ

9,000枚の答案品質がブレッブレの時、採点基準は主催側の後出しジャンケン
その時、受講側の不安につけこみ、来年はウチにいらっしゃい? そんなスクールが一発退場にされる理由は、スクール解説会での余計な一言が即座にネットで広まるためです。

特に受験側の不安心理を煽る、LEC金城・TACの下品なネイリスト・AASの3バカノウハウ系。目の前の受講生は全員スパイと思って、口に蓋する覚悟が必要な。

そう、決めつけ莫迦は一発ウンコでもう沢山
決めつけノウハウが闊歩するのか、良識ロジカル派が票を伸ばすか。後出しジャンケン採点基準を駆使し、主催側がどの答案に手心を加えるかに注目です。