「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【R5事例Ⅲ解答例】4事例難化のQCD / あまりにリアルな事例で既存ノウハウ超無効

謎で多様な経歴を持つここのサイト主、実は食品メーカーの受託開発実務に超詳しい。そしてアイデア解答を避けて与件根拠を切り貼りすると、あまりにリアルなR5Ⅲの実態が透けて見えます。

Q
毎年難化するうえに、業界人すら驚くあまりにリアルなR5の事例Ⅲ。既存試験対策やノウハウの無効化は歓迎とはいえ、もはや事前に対策することが無理ゲーレベルに。
A

それは良い発見です。事前に対策しようがないのに、与件に根拠は確かにあるので、既存ノウハウやキーワードに依存した間抜け答案を狙って落とせる。ノロマなD社にもわかる程度に解説しましょう。

Q:ふぞろいな答案の質を問題視

ビジネス社会のニーズに合致: 診断士試験はビジネス社会における高度なスキルを持つ専門家を養成するための試験です。社会の要求やニーズは常に変化し、そのため試験の合格者はビジネスに適切に対応できるべきです。難化した問題は、合格者が高品質なスキルを持つことを保証し、市場での需要に合致するように試験をアップデートする必要があります。

C:難化させて根拠の回収コストをUP↑

与件文の根拠を活用: 診断士試験では、与件文に書かれた根拠を基に正確な診断を行うことが求められます。問題を難化させることは、受験者に与件文をより詳細に理解し、正確な診断を行う能力を養うことに役立ちます。これにより、試験の合格者は高品質なスキルを身につけることができます。

D:盛り盛りノウハウでは80分で解かせない

情報処理の迅速性: 診断士は現実のビジネス状況に即座に対応し、迅速な判断を下す必要があります。試験の問題量を増やすことで、受験者に80分の制限内で多くの情報を効率的に処理するスキルを養う必要があります。これにより、合格者は実務での迅速な情報処理が可能となり、ビジネスにおいて競争力を持つことができます。

マシマシ根拠をコピペで書くと、リアルすぎるⅢの恐怖がわかる
第1問 強みS 20字×2要素で10点
第2問 生産管理・期待効果→人員不足の解決策を
第3問 生産計画(調達)・期待効果→廃棄削減で収益UP
第4問 事業戦略・助言→製品企画の助言は試験の範囲超え
第5問 新規事業・助言→妥当の2択はどちらもOK

80分で苦し紛れのふぞろいフレーズ答案をあざ笑うかのように、AI答案の100字のマス目は全て根拠の引用で埋まる。アイデア答案を書いた間抜けは正月まで悪夢確定な。

第1問 強みS 20字×2要素で10点

Q
第1問(配点10点)
C社の生産面の強みを2つ40字以内で答えよ。
A
【構文】(S)強み20字×2要素で書く。
【答案例】①経験豊富な経営者と管理者が料理人経験を持ち、②多品種少量の高級食品を供給できる。
10点なので最後の残り時間で書く。事例Ⅰ~Ⅲを通じ、第1問にムキになって時間をロスするのがふぞろい。最後に埋めるのが上位5%と確定しました。

第2問 生産管理・期待効果→人員不足の解決策を

Q
第2問(配点20点)
C社の製造部では、コロナ禍で受注量が減少した2020年以降の工場稼働の低下による出勤日数調整の影響で、高齢のパート従業員も退職し、最近の増加する受注量の対応に苦慮している。生産面でどのような対応策が必要なのか、100字以内で述べよ。
A
【構文】対応策は、①で②し、③を実現する。
【答案例】対応策は、①専用調理器具を導入して手作業の調理を自動または効率化し、②直接指導監督している作業方法をマニュアルで標準化し、③製造班をまたぐパートの多能工化を進めて週ごとの需要変動に沿った勤務体制を取る。(100字)
コロナ禍後の人員不足に触れた時事問題。施策の列挙で加点、納得性のあるキレイな国語で書けばさらに加点です。

第3問 生産計画(調達)・期待効果→廃棄削減で収益UP

Q
第3問(配点20点)
C社では、最近の材料価格高騰の影響が大きく、付加価値が高い製品を販売しているものの、収益性の低下が生じている。どのような対応策が必要なのか、120字以内で述べよ。
A
【構文】対応策は、①で②し、③を実現する。
【答案例】C社は、①受託生産品では地元食材の使用量や作業手順は指示されるため、②経験値による発注を改め入出庫記録をつけて在庫量を管理し、③食材発注頻度を月末から週次に変更することにより廃棄を減らし収益性を高める。(100字)
廃棄ロスをなくすだけでは100字が余る。100字1文3センテンスでマス目を書く時、3要素をどう浮かべたかがカギになります。

第4問 事業戦略・助言→製品企画の助言は試験の範囲超え

Q
第4問(配点20点)
C社社長は受注量が低迷した数年前から、既存の販売先との関係を一層密接にするとともに、他のホテルや旅館への販路拡大を図るため、自社企画製品の製造販売を実現したいと思っていた。また、食品スーパーX社との新規事業でも総菜の商品企画が必要となっている。創業から受託品の製造に特化してきたC社は、どのように製品の企画開発を進めるべきなのか、120字以内で述べよ。
A
【構文】C社は、①で、②し、③になるように開発を進める。
【答案例】C社は、①受託製品における食材・使用量・作業手順のノウハウを蓄積して標準化し、②口頭で指示されたメモ程度のレシピの活用と整理を進め、③客先の厨房と同様の設備を持つ加工室に販売先料理長を招き、④調理場作業のニーズに応じた自主企画製品を開発する。(120字)
与件に根拠はあるので何かは書ける。「販売先料理長をテストキッチンに招いて共同開発」は、業務用食品の実務経験がある人以外は書けない内容です。

第5問 新規事業・助言→妥当の2択はどちらもOK

Q
第5問(配点30点)
食品スーパーX社と共同で行っている総菜製品の新規事業について、C社社長は現在の生産能力では対応が難しいと考えており、工場敷地内に工場を増築し、専用生産設備を導入し、新規採用者を中心とした生産体制の構築を目指そうとしている。このC社社長の構想について、その妥当性とその理由、またその際の留意点をどのように助言するか、140字以内で述べよ。
A
【構文】構想は妥当である。理由は、①で、②であり、③をして、④に留意するように助言する。
【答案例】構想は妥当である。理由は、①高級感ある和洋食の総菜はX社既存総菜との差別化が可能で、②X社総菜コーナーの売上や客単価向上に寄与するためであり、③新規事業の設備投資を回収するべく外部人材の製品開発実務や管理の経験を生かし、④客単価の低くなる店舗への拡大を確実に実現するよう助言する。(140字)
30点あるので確実にマス目を埋める。アイデア解答は一切不可と考えると、ふぞろい戦法がある意味妥当とわかります。

本試験与件+設問別マーカー例

試験の狙い=80分の読み書きテストの仮定に立つと、与件の根拠を引用した者が勝ち。どこをコピペするかを設問別マーカーで確認します。

第1問
第2問
第3問
第4問
第5問

【企業概要】

【生産の現状】

【新規事業】

マシマシ根拠時代の事例Ⅰ~Ⅲは、時間切れのアイデア解答をカマした間抜けから順に脱落。その意味で与件重視を優先するとき、ふゆかいな似顔絵で周囲に苦笑いされるのが出版D社。ヒトの好みを突いた萌え絵やキレイな国語で訴求するのが上位5%です。