「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【R6財務総まとめ】解き直し不要で全問解説 / R6「Ⅳ」の傾向変化予想

西日本ではまだ体温超えの危険な暑さも、東京から北ではお先に一服。そしてR6「2次」進出のあなたも、「1次」再挑戦のあなたも、まず「財務」を総まとめしてクールダウンです。

R1R2R3R4R5R5-2R6
文章題1210141412916
計算問題1315111113159
※R6「財務」が特にファイナンスを文章題メインにし、計算「させない」問題重視を打ち出す。このビッグウェーブからR6「Ⅳ」/R7「財務」対策の変化を読み解きます。
Q
R6「財務」の理論重視シフトは、計算偏重の試験対策への警告になる。そして同様にR6「Ⅳ」の計算離れ・記述重視も加速しそう?
A

計算を減らし文章題を増やすと、理論に触れる実務家・スクール有利に働く。これは現在進んだ「独学有利」をある程度是正する狙いが考えられます。

R6解き直し不要で全問解説~傾向変化まとめ~
①計算出題を減らし、学習法の変化を促す
②CVP(設問2)の応用出題で、R6「Ⅳ」も嵐の予感
③事業承継・M&A熱を受け、「Ⅳ」企業価値が本命
④ファイナンスの理論出題増で、スクール有利に
⑤会計理論問題増加で、簿記2級取得誘導へ

【盆休みブレイク】R6「財務」全問収録 / バツをマルに直すと題意に納得

わが「財務」と言えば、数値のファクトベースでデータドリブンする上でマストのスキル。その真骨頂が、事前予想してその乖離をすぐフィードバックする予実管理機能な。

5マーク1論点法で傾向変化を早わかり
・第11問経営分析 →計算がなくなり「Ⅳ」第1問も60字記述重視
・第7問間接法CF→「Ⅳ」で久々のCF計算書or資金繰り表出題に備える
・第12問(設問2)CVP分析 →「1個当たり目標営業利益」のアドリブ対応
・第17・18問投資案の選択 →NPVの理論出題に備える
・第21・22問企業価値 →R6「Ⅳ」出題予想の大本命
・第15・16・23問株価の計算→企業価値設問で関連出題もある
【企業会計原則、理論問題】
☆会計実務の基本~収益認識まで幅広く、R7再受験なら簿記2級取得が近道

Step-1:要復習11+復習不要14マークに分解

要復習の11マークは、どれも最新の「Ⅳ」に出ておかしくない計算問題が主。逆に復習不要の14マークは、自分のキャリアに不要と割り切れば不安が消えます。

設問要復習事例Ⅳ領域論点
7第1問制度会計間接法CF●計算
11第1問制度会計経営分析CFの合計には影響しない悪化低下する
12(1)第2問管理会計CVP分析●計算
12(2)◎新傾向第2問管理会計CVP分析●計算
21◎新傾向第3問ファイナンス配当割引モデル●計算
22◎新傾向第3問ファイナンス配当割引モデル●計算
14第3問ファイナンスWACC●計算
17第3問ファイナンス投資案の選択
18第3問ファイナンス投資案の選択キャッシュインに考慮する機会原価として考慮するする必要がある
23第4問ファイナンス株価の計算
24第4問ファイナンスオプション●計算

Step-2:要復習11マーク個別解説

「事例Ⅳ」出題可能性のある要復習はわずか11マークで、そのうち計算問題が7マーク。新しい重要論点はまず計算で出題と覚えておきます。

「Ⅳ」第1問 経営分析+CF計算書

「Ⅳ」第1問「経営分析」には、同業他社比・前期比の2つのパターンがある。前期比出題の場合は2期BS+PLで「CF計算書」を作成できるので、セットで覚えます。

「Ⅳ」第2問 CVP分析

(設問2)は1個あたり目標営業利益150円との、(恐らく既存問題集では)未収録の初見論点です。「事例Ⅳ」もこのような盲点を突き、既存問題集偏重のお勉強では59点B評価以下になる設定です。

「Ⅳ」第3問 NPV設備投資+DCF企業価値

近年しつこく問われるサステナブル成長率を「Ⅳ」で使うなら、企業価値算定時の継続価値・定率成長モデルの成長率gです。こちらの例題でどうぞ。

「Ⅳ」第4問 文章題ポエム

「Ⅳ」第4問の文章題は、①ファイナンス ②会計理論 ③まったくそれ以外のどれか。近年の事業承継・M&Aブームで企業価値が最重要なので、関連するファイナンス論点は要復習です。

Step-3:復習不要14マーク

学習時短推しの試験では、知識は総花的でなく大事な所に絞り込む。以下の設問は誤答選択肢をバツ→マルに直してそのくだらなさを確認次第、笑い飛ばして忘れてOKです。

ファイナンス5マーク

「事例Ⅳ」第4問ポエムとは、細かい知識の有無でなく、大きな流れが分かればマス目は埋まる。以下の知識は一度忘れてしまっても、その場のアドリブで何か書けます。

制度会計・企業会計原則等8マーク

「経営法務」知識で少し解ける以外は、簿記2級持ちか経理部勤務者でないと知らない。「事例Ⅳ」こそ簿記を求めないものの、これでもなお簿記2取得を嫌がると、万年ベテループの刑です。

管理会計1マーク

2級工業簿記で最初に学ぶ個別原価計算の、初見で捻った応用問題です。「事例Ⅳ」計算問題も同様に、正しい知識がないと手も足も出ない応用問題を出すので、この問題が解けない方は「Ⅳ」に向いていません。

今日のまとめ

Q
年1回しかない診断士試験では、隙あらば「1次」「2次」の傾向変化で、その準備の進化を促す。R6「財務」の計算「させない」問題の増加が、R6「Ⅳ」の変化を予想させすぎて草。
A

特に受験&作問技術が鎬を削って進化する「Ⅳ」では、昨年と同じ準備で臨むと59点以下のB評価になる。今回のR6変化を見逃すと、ふぞろいな8割ループ送りの刑が確定します。