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【科目学習セオリー】「財務」の努力の方向性

【科目学習セオリー】「財務」は努力の方向性

一発合格まとめシートの「科目別学習セオリー」。

テキストP.127 財務・会計の学習方法

<全文引用開始>

財務・会計は学習者のバックグラウンドにより、スタート地点がかなり異なる科目です。

金融機関などにお勤めで、既に関連したお仕事の経験がある方でしたら、用語の意味や「何をやろうとしているのか」という点については十分ご存じで、あとは試験の問題形式に合わせて、どのように問題を解くかというところを中心にして学習していけば、大きな苦労なく学習していくことができるでしょう。

また、勤務経験はなくても、既に簿記の視覚を持っている方も、会計分野は比較的スムーズに学習することができるのではと思います。

それに対し、これまで全く財務・会計の分野に触れてこなかったという方は、まずはそれぞれの用語がどのような意味か、ということを理解するだけでも大変で、そこから問題が解けるレベルまで学習を重ねる必要があります。

また、これまで財務・会計の学習経験がない方の中にも、元々理科系で数字を扱うのには苦の無い方や文科系で少しでも数字が出てくるだけで嫌になる方など様々な方がいるかと思います。

「財務」バックグラウンドの個人差とは、まずこの2点から。
①そもそも用語の意味が何なのか。
②数字の扱いの得手不得手。

1⃣業務経験や他資格保有の有無

それぞれのバックグラウンドに応じて、得意科目として60点を大幅に上回る点を取り他の苦手科目を補うのか、ぎりぎり足切りを回避して他の科目で挽回するのかといった、目指すゴールは異なると思います。そこで、業務経験・他資格保有者や未経験者、計算が得意な方・苦手な方それぞれのケースについて、学習法をご紹介したいと思います。

1⃣-1 業務経験・他資格保有者の方

※当記事では割愛します。

1⃣-2 経験なしの方

財務・会計関連の経験がない方の中には、財務・会計のテキストや問題を見て、「用語もわからないし、計算問題もあるし、果たしてこれが解けるようになるだろうか」と不安を感じている方や、「自分は基礎がわからないので簿記3級から勉強しないといけない」と言って、簿記の勉強を始めようとする方もいると思います。

しかし、努力の方向性を間違わなければ、全くの未経験者でも、財務・会計で高得点を取ることは可能です。筆者も診断士試験の勉強を始めるまでは、財務・会計に関連する業務経験もなく、関連した資格の勉強をしたこともない状態でしたが、それでも1年間の勉強で84点を取ることができましたし、筆者の周囲にも、同じくゼロから始めて80点台、90点台を取っている方もいました。

未経験者が、高得点を取れるようになるためのポイント

2⃣計算の得手・不得手

2⃣-1 計算が得意な方

※当記事では割愛します。

2⃣-2 計算が苦手な方

計算が苦手な方の中には「食わず嫌い」の方と、本当に計算の基礎がわかってない方の2タイプがあります。計算が苦手だと考えている方は、下記をチェックしてみてください。

  • ①整数・小数の四則演算(+、-、×、÷)が問題なくできる
  • ②小数の四則演算が問題なくできる
  • ③一次方程式(2x+4=8のときxは?といった計算)ができる
  • ④a×(b+c)といったように文字で表された計算ができる
  • ⑤連立方程式(x+y=3, 2x+3y=8のときx,yは?といった計算)ができる
  • ⑥√の概念がわかっている(a2=10のときaは3~4の間だな、ということがわかる)

「財務」「Ⅳ」に必要な算数とは四則演算、数学とは方程式程度です。ただ電卓が使えない「1次」では、小数の扱いの上手下手もポイントに。

3⃣共通

財務・会計の試験対策上、どのタイプの方も意識する必要があるのが、時間配分です。

財務・会計の試験では通常25問の出題がなされ、それを60分で解答する必要があります。1問あたり平均すると2分24秒となり、かなり短い時間で問題を処理する必要があります。

そのため、毎年「時間配分に失敗して合格点が取れなかった」という方がいます。お仕事や他資格で財務・会計の分野に経験のある方でも、この時間制限というところで苦労される方も多いです。

時間制限に関しては、2点対策があります。

<全文引用終わり>