「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【当たる論点当てる論点】ミクロ / 難しい所を易しくグラフ

「経済学は簡単!」などと喚くから、同業D社の自慢は試験委員に嫌われる。そうでなく【難しい所を易しく教えていただきありがとうございます】が、試験上望ましい情報発信です。

Q
もう10年以上も昔、2010年と2013年に超絶難化して以来、「経済学」は鳴りを潜めたように易しい出題が続く。これは、「難しい所を易しく教える」作問技術が発展したため?
A

はい、4択マーク試験は必ず正解が一つに決まるため、大学講義のように口を酸っぱくすることなく、受験者は正解を覚えてくれる。さらに易しいグラフで問うことで、理屈抜きの直観でも当たる親切さです。

生成AIならどんな謎の包み隠さず ~「経済学」が易しいグラフで問う理由~

①「経済」が好きと言わせたい②市場介入は厚生損失(死荷重)③易しいとの口コミで受験者増加
試験では、初学者にも理解しやすいシンプルな問題が多く出題されます。特に、同じパターンのグラフ問題を繰り返し出題し、基本的な概念を扱った問題が中心です。また問題文はわかりやすく書かれ、解釈で迷うこともありません。需要・供給曲線を用いた価格決定や、政府の介入(価格規制、課税など)が市場に与える影響を問う問題が頻繁に出題されます。これらの問題は理解に悩まず、グラフを活用して直観的に当たる工夫がされています。試験では、初学者でも解けるレベルの問題を多く出題し、合格ラインに達しやすくしています。問題の難易度を抑え、受験者がストレスを感じないように配慮されており、過去問を解けばほとんどの問題を正解できるでしょう。
この狙いは、初学者が経済学に親しみを持てるようにすることです。分かりやすい問題を解くことで、受験者は自信をつけ、経済学に対する興味や学習意欲が向上します。そして経済学を難しく感じることなく、短期間で「1次」合格を果たすのです。この狙いは、受験者が経済学の基本的な理論を身に付けることです。特に政府の介入が厚生損失(死荷重)を引き起こす仕組みを視覚的に把握させ、誰かが独占や牛耳ることのない自由な取引がいかに望ましいかを広く示します。この狙いは、試験合格率と受験者の満足度を同時に高め、良い口コミを生み出すことです。「2次」が倍率5倍設定の難関ガチャになる罠は別として、大人が「1次」知識を学びなおす有意義さを示す効果は絶大です。

【ミクロ】難しい所を易しくグラフ / 当たる論点当てる論点

そして「経済学」試験委員は直観的に解けるグラフ出題を多用し、「ここで時間をかけずに」「さっさと当てて欲しい」と願う。仮にグラフを止めて全て文章題にしたら試験合格者が半分になるほど難化するから、ここは主催者に感謝して高得点を取るトコな。


Step-1:「自然と当たる」論点5選

Q
今回「ミクロ」の当たる・当てる論点5選を選ぶ際、原則どれもグラフ問題からチョイスした。というか、上記出題14論点のうち文章題が出るのは、市場の失敗(公共財・情報の非対称性)の2マークだけ?
A

「ミクロ」が同じグラフ問題を何度も出す教育効果が早速わかったようですね。さらに重要な論点ほどグラフで当てやすくする出題姿勢には、感謝の声しかありません。

【生成AIが作った例文】
消費者は効用を最大化するために予算制約内で最適な選択をし、価格変動がその選択にどう影響するかはスルツキー分解で示されます。市場均衡貿易と関税の影響を受け、企業間の戦略的相互依存はゲーム理論で説明されます。

効用&予算制約効用は消費者が財やサービスを消費して得る満足度や幸福感を指し、予算制約は消費者が持つ収入や予算内で購入できる財やサービスの範囲を示します。
スルツキー分解価格変動が消費者の購入量に与える影響を、代替効果→所得効果の順に分けて分析する手法です。
市場均衡需要と供給が一致して価格が安定する状態です。商品の供給量と購入量が等しくなります。
貿易と関税貿易は国際間での財やサービスの交換で、関税は輸入品にかける税金です。例えば、関税で国内産業を保護します。
ゲーム理論複数の意思決定者が互いの戦略を考慮しながら最適な行動を選ぶことを分析します。企業の価格競争などに使われます。

Step-2:「狙って当てる」論点5選

Q
とはいえ100点連発は好ましくないのか、x軸y軸を変えてみたり、「数量・価格」でなく「労働・資本」を使わせたがるのが、これらの難論点?
A

これらを狙って当てるには、単なる過去問お皿回しでなく、一定量の理解が前提になる。時間に余裕がある方に限り、おっきなアドバンテージ&ボーナス論点になります。

【生成AIが作った例文】
生産者は供給関数と生産関数を用いて適切な生産量を導出し、補助金や課税が市場均衡に与える影響を余剰分析で確認します。等産出量曲線は同じ量を生産するのに必要な2財の投入量を示し、価格と所得の弾力性は消費者や生産者の反応を定量的に示します。

供給関数生産者が価格に応じて提供する数量を示す関数。価格と供給量の関係を表します。
生産関数生産者が投入する要素(労働、資本など)と生産量の関係を表す関数。例えば、どれだけの労働と資本が投入された場合に、どれだけの生産量が得られるかを示します。
余剰分析消費者+生産者余剰が政府の補助金や課税でどう変化するかを示し、その価格決定は原則として市場原理に委ねることが望ましいと説明します。
弾力性(価格・所得)価格や所得の変化に対する数量の変化の度合いを示す指標。価格弾力性は価格変化に対する数量の反応を、所得弾力性は所得変化に対する数量の反応を示します。
等産出量曲線ある一定の生産物を産出するために必要な2つの投入物(例えば、労働と資本)の間の技術的代替の可能性を示す曲線です。この曲線を描くことで、企業や経済が効率的な投入の組み合わせを選択する際の選択肢を示すことができます。

等産出量曲線とは労働・資本の2財の代替関係、つまり「消費者行動」の知識を使って望ましい「企業行動」を説明する。この論点を押さえれば、今日紹介した論点は全て解けます。

Step-3:その他論点4つ

Q
こう見てくると診断士「ミクロ」出題の特徴は、本来の理解積み上げを不要にし、グラフで結論を先に覚えて必要なら知識で補足する、時短を促すショートカット型?
A

本来もっと時間がかかる「経済学」を、グラフ過去問の回転だけで楽しく当てさせる出題技術には、感謝の一言しかありません。その余力を活かし、時々出る文章題もチェックしておきましょう。

【生成AIが作った例文】
同業D社のように本来の供給・需要曲線と異なり、情報の非対称性を悪用した情弱ビジネスや、公共財へのフリーライドを重ね独占や寡占を図る行為は、出題傾向を変えて規制されることがある。

独占市場に一つの企業しか存在しない状態。この企業は価格設定力を持ちます。
寡占少数の企業が市場を支配している状態。これらの企業は価格と生産量を調整します。
公共財多くの人が同時に利用でき、利用を制限できない財。例として道路や公園があります。
情報の非対称性市場の取引において、一方が持つ情報が他方よりも多い状況。例として中古車市場があります。
需要曲線価格と購入量の関係を示す曲線。価格が下がると需要が増えることを示します。

今日のまとめ

Q
今日の「ミクロ」は当たる論点・当てる論点ともグラフばっかり! しかも結論を易しく最初に教えてくれるので、後から理解を足せばよいと至れり尽くせり。
A

そして受験技術は互いの自由競争で鎬を削り、目覚ましく発展するほど望ましい。そこでD社の独占・寡占行為が目に余る時だけ、作問採点を変えて規制するのがウチの試験の考え方です。