「中小」が取れて晴れて企業診断士。活躍の場は2倍以上です。

【EBA】2次対策ガイダンス~再現答案のA⇔D評価はここが違う

合格スタイルは2択で選ぶ。

スタイルAスタイルS
人並み当たり前60点狙い澄ました70点
1点を争う激戦区混雑しない快適ゾーン

「無料」につられ、当サイトが喜び勇んで参加した「初学者向け2次ガイダンス」。そうかというか、やはりと言うか。

ガイダンスというより、無料体験講義。

つまりスクールとしての損益分岐を既に超え、これ以上合格者数が増えると「狙い撃たれる」規模になったEBA。するとそのガイダンスがこうなることに、納得です。

有料受講者の勧誘が目的ではなく、
最新の合格スタイルを積極発信し、
向学心の強い方を引き寄せ自校を有利に。

さてその不親切なガイダンスから得た、当サイトの気づきはこう。

①「2次」対策は出題の趣旨の理解からスタートし、
②出題側が期待する受け答えに努めれば70点に。
③そこで再現答案における加点・減点要素に学び、
④出題側が嫌がる答案を避ければ合格ライン。

なんだ、「人並みで当たり前の答案」なんて昔の話? いえいえ、それは変わらず合格スタイルの根強い一つ。70点を狙い澄まして取るもう一つの選択肢が増えたという話です。ではガイダンスの要旨を無料でどうぞ。

1⃣セミナー導入 ~再現答案分析とは

「導入」まとめ~A評価・D評価の違い

受験技術が高度化すると、従来の与件の根拠をコピペ・切り貼りする答案ではB・C評価にとどまりやすい。すると1,000人以上が1点を争う「240点ボーダーライン」の戦いになるが、その最混雑区でなく、「250点超え」の空いているゾーンを狙うため、A⇔D評価の違いを事例別に具体的に見ていく。

2⃣事例別再現答案分析

H29「事例Ⅰ」

「事例Ⅲ」

H29「事例Ⅱ」の傾向変化

A→A評価
選んだターゲットに対し、「活用できる資源」の組み合わせを正しく選んで解答。

C→A評価
使う根拠の数は足りないが、「資源を使って何らかの効果が出る」回答には、加点があった模様。

A→C評価
与件の根拠をひたすら拾う「従来型のA答案」を狙った場合、要素が増えてしまうことで「活用に関する記述が減る」。そこが減点対象になったことが考えられる。

「事例Ⅳ」対策

タイムマネジメントを重視し、失点リスクを回避する。

最新の得点戦略として、①経営分析で確実得点 ②計算問題で点差がつく事実はあるが、③知識問題で案外大きな点差をつけている。

CVPやNPVが得意な方が点を取りに行くことは悪くないが、そうでない方は計算問題ばかりに目を奪われず、「③知識問題のマス目を最初に埋めて」殴り書きを避けた、A答案が参考になる。

今日のまとめ

「2次」スクールの指導にしては、ずいぶん高度で尖った内容ですね。

セミナーが終わり質問の順番が来た時。こんな感想を述べ↑、続けてこう質問しました↓。

でもスクールとして教えやすい「解答のメソッドや型」でなく、「採点者に刺さる答案を書く」とは、受験指導でできるものですか?そもそもそれなら一々教わらなくても、受かる人は放っておいても合格します。

それに対する回答が、これまた奮っていて。

そうだよ、「2次」は合格する奴は放っておいても自力で受かる。でもその方向性が正しいか、変なクセがついていないかを矯正するのは、スクールの役目だな。

ふふん、ちょっと際どい質問にも即答。長年の受験指導による自信の裏付けは、「診断士スクール」というより「診断士そのもの」の活躍スタイルとして、お手本にできそうです。