なぜ中途半端に指導力が高いスクールほど、試験合格が目的化したベテばかりを呼び集め、結果採点基準を変えられて合格率が奈落の底に転げ落ちていく? その理由を【試験より与件】とする証言に注目します。
1,000時間の学習で培った膨大な知識を、そのまま答案用紙に埋めるだけでは1点も入りません。それは「知識の切り貼り」に過ぎず、事例企業の課題を解決することにはならないからです。
その知識を、目の前の事例企業の「今」の状況に合わせて「翻訳」して使うことが、合格への唯一の道です。知識をひけらかすのではなく、与件文という「現場」に知識を適用する姿勢が求められます。
知識豊富が故に、与件文を読まずに「自分の経験」や「過去問のパターン」で解答をデッチ上げるのは不合格への近道です。試験委員は、あなたの知識ではなく、与件文から情報を正しく抽出する力を試しています。
解答のヒントは全て与件文の中に隠されています。余計な知識を排し、書かれている事実を愚直に探すことに注力してください。与件文こそが唯一無二の「正解への地図」です。
知識を詰め込みすぎた結果、因果関係が飛躍したり、与件の事実と結論が結びつかない「独りよがりな答案」になりがちです。スクールで習った「綺麗な結論」を先に書き、後から根拠をこじつけるのはやめましょう。
与件文の事実(A)から、この原因(B)があり、その結果(C)が生まれる、という素直な因果の鎖を丁寧に繋いでください。試験委員が求めているのは、論理的で納得感のある「素直な因果答案」です。
【診断士1,000h説の嘘と罠】試験より与件~8月時点の到達目標
試験委員が加点するのは、百戦錬磨なあなたの知識でなく、与件から根拠を正しく選び出す力。「ここは合格率20%×20%=4%の難関試験なのでちゅ!」のヘッタクソな思い込みさえ捨てれば、与件が素直に読めるファクトをどうぞ。
Step-1:「試験より与件」の時代
具体的にはR7「Ⅲ」第3問でマスカスタマイゼーション(半製品在庫)なるTACの珍解答をやらかすと、試験委員から確実にベテ認定される。その合格期待値の末路が2割より上か下かは、あなたの目で確かめます。
Step-2:スクールが与件に対応できない理由
具体的にはR3~R6までの1,600名バブル合格の時代は、まだスクール勢にもワンチャン2割の目があった。しかし「2次」対策にAI利用が日常化し、合格枠が1,000を下回る時代に入ると、与件に対応できないノウハウを勉強するほど裏目に出ます。
Step-3:8月時点の到達目標
具体的には「試験だから隣より良い答案を書こう」とするから、制約条件違反のベテ答案。いい年こいてキーワードを数えるふぞろい勉を避け、「何を書くと制約違反のBC答案?」から入って与件を使うことで、ベテの喜劇は回避できます。
今日のまとめ
このように、従来のヒトでは思い及ばない、またはごく当たり前で今更恥ずかしくて書けないことを何食わぬ顔で生成するのがAI。最後にQ&A形式で3つに要約してもらいます。
「試験だからと差別化した知識解答を避け、与件を起点に因果で組み立てよ」とする採点上の実態を一言で表した言葉な。
スクールの訓練は「パターン認識と再現」を鍛える設計のため、初見の与件文に対応する力とは別の能力を育ててしまうから。
「与件さえ使えばよい」という解釈は危険。与件の根拠を拾っても、それをつなぐ因果の論理が飛躍していれば減点対象です。