簿記・会計に強いとほぼスト当確できるのは、「Ⅳ」応用問題を苦にせず解いて、その勢いで「Ⅰ~Ⅲ」の当日アドリブにも強いため。今からそこに近づくコツが、くっだらないストーリー(マンガ)にすることです。
事例Ⅳの第1問は、制度会計に基づく経営分析。財務諸表から現状を客観的に把握し、赤字の原因(収益性、安全性、効率性)を診断することが課題です。
第2問は、CVP分析。新製品の価格や販売数量を決め、限界利益を最大化し、固定費を回収する損益分岐点を超えて黒字化する短期意思決定をします。
3問は、設備投資の意思決定。古い機械の取替投資は、新旧のキャッシュ・フロー差額を資本コストで割引、NPVがプラスならGOです。
第4問は企業価値評価。M&Aの買収価格は、将来のフリー・キャッシュ・フローをDCF法で割り引き、対象企業の「未来の価値」を算定して交渉します。
【事例Ⅳ直前詰め合わせ】経営分析→CVP→NPV→企業価値で一回り
ではこのくっだらない4コマ漫画をなぜこの直前期に? それはこのストーリーがH24に実際に出題され、「事例Ⅳ」の最高傑作と賞賛されるため。R7にそっくり再出題してもおかしくない良問です。
第1問:経営分析
第1問は下駄を履かせる「基礎点」になるので、原則全員満点の「減点法」で考える。R4生産性指標のような誰も知らない初見ドッキリ=没問採点対象外となり、減点は「計算ミス」「記述ミス」のどちらかです。
第2問:CVP分析・業務的意思決定
近年の第2問はCVP(損益分岐点・安全余裕率・感度分析)一辺倒を止め、限界利益概念を応用したセグメント損益・セールスミックス(線形計画法含む)・特別注文・内外製・追加加工の1級意思決定会計にシフト中。この基本の第一歩が固変分解で、第1問経営分析の全部原価計算PL→直接原価計算PL(変動損益計算書)への組み換えがポイントです。
第3問:NPV・取替投資が頻出
NPVの最難関論点=取替投資が出たときは迷わず差額で解く。この差額概念を第2問の業務的意思決定で学ぶことが大事と同友館が知ることは、これは未来永劫ないでしょう。
第4問:文章題ポエム or DCF法企業価値
第3問NPV法は個別投資の是非で、第4問DCF法はM&Aでの企業価値算定で、使い道が違うのに将来CFをPVに割り引く点で解き方が共通。この違いを同友館が説明できるのは、こちらは早くて数年後です。
おまけ:CF計算書~第1問経営分析に戻る
NPV(個別PJT)⇔CF計算書(企業全体)は全く別物であるが、DCF法企業価値のFCF=営業+投資CFなのでこちらは共通。そして2期BS+1期PLで作るCF計算書は第1問経営分析と共通し、NPVの後にDCF・CF計算書を学ぶと全論点が1つにツナがり、全て解けます。
今日のまとめ
そこで直前期に慌てることなく、くっだらなくするのが「キリトとアスナのパン屋さん」。超優良企業も町のパン屋も使う知識が同じと知れば、これからの診断士の活躍場面が広がる一方です。