診断士には誰でもなれる。
でも学習環境にはハンデあり。
今日の受験体験記は、「今年の「2次」は厳しい結果になるだろう」「でもエクセルシリーズを使うとこうなった」。その報告と感謝を兼ねてご寄稿いただいた、受験5年目のたなち様の体験記です。ではさっそくどうぞ。
受験体験記:地方受験5年間の七難八苦~たなち様
1. 診断士に挑戦した理由・きっかけ
渡邉美樹のファン。「夢に日付を」を読んで、何かに計画的に挑戦したいと思い「勉強」をすることに。知ってはいたが合格するわけがないと思い込んでいた中小企業診断士を調べてみると自分が勉強しようと思った内容と全く同じだった。要は大学経営学部のやり直し。これが5年前、当時40歳になったばかりの7月。
今となっては、勉強をやめたら知識がボロボロ失われていくのでやめられない。
2. 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目、「1次」科目別点数(合格年)
- 職業:銀行員
- 保有資格:簿記3級のみ。大学受験もあまり勉強経験なし。
- 得意科目:
「財務」→好きではなく得意でもないが、仕事で決算書は毎日みていた。
「企業経営理論」「運営管理」「法務」「中小」→得意ではないが、テキストは興味深く関心を持って読むことができた。 - 苦手科目:「情報」「経済」テキストは興味深く関心を持って読むことができたが、さっぱり頭に入らかった。
3. 学習スタイルとそのメリット・デメリット
勉強開始時に近くに通える受験校がなかった事と、価格、知名度からユーキャンを受講。「1次」対策と試験情報は十分役に立った。「2次」対策の添削も2回分あったのでカリキュラム通り提出した。
「1次」1年目(H27年度) ユーキャン通信。 |
「1次」2年目(H26年度) 独学。「2次」1回目もそのまま独学。 |
「2次」2年目(H27年度) TACばら売り受講(基礎と直前をDVD)と受験校主催の勉強会。 |
「2次」3年目(H28年度) AAS名古屋の通信教育。 |
「2次」4年目(H29年度) AAS名古屋の春秋要約だけ受講し独学。 |
1年目の後半に「一発合格道場」を見つけ、「タキプロ」「ふぞろい」「200%ストレート合格」等試験ブログも毎日読んでいた。全くの初心者なら受験校(通信含め)を利用した方が教材の質、情報、習慣化の点で確実。
勉強と情報収集に自信がある人は、全部の科目を受験校のペースに合わせるのは時間がもったいないので独学で自分なりのカリキュラムを組むのもありだと思います。「2次」は完全に1人だと難しく、他人に自分の答案をみてもらった方がいいです。
4. 2次挑戦までの受験回数、学習時間とその作り方
H26年度から「2次」試験は今年で4回目。毎年「1次」を受けており、8月までは「1次」中心に勉強。ブログ、細切れ時間も含めて平日2時間、休日4時間程度が習慣となった。
5. 2次挑戦までの学習法
6. 学習時・受験時のエピソード
地方受験生。「1次」では土曜の朝5時台の電車や金曜の夜行バスで試験会場に向かった事があります。7科目受けた時は必ず「企業経営理論」で居眠り。今年は初めて、「企業経営理論」からのスタートだったが、居眠りしなかったにも関わらず去年の59点から1点しか変わりませんでした。
7. これから合格を目指す方へのアドバイス
ストレート合格には、すでに読む力と書く技術が備わっていることが最低条件。そのような人が「1次」対策を通じて診断士に求められる知識を身につけ、「2次」答案を書くから合格するのでしょう。
「読む力」とは、国語の問題ではなく診断士の目線を持っているか、「書く力」とは国家資格保有者を名乗らせて恥ずかしくない文章が書けるか、ということと思います。この2つに目途が立ったらあとは知識の吸収にまい進するだけ。時間を費やす価値があるのは知識の吸収だけといえるので、この試験の肝はやはり「1次」。
敗軍の将なのに長々と語ってしまった。歴が長いだけに体験記も長くなりました。今年も受かる気がしないセンスのない者の体験記なので、
使えそうなところだけお使いください。
受験体験記~たなち様まとめ
- 通学に比べ、地方独学はやはり不利?
- 合格していないのに「アドバイス」とは何事?
- 体言止めは読みにくい(※)。やめた方が良いのでは。
当体験記を読み、疑問や疑念がいろいろ浮かびそうですが。
地方・独学受験とは結構しんどそうだな。
でもね。自分に苦しさやハンデがあるほど、克服した時のメリットが大きい。事実、合格前でもいろんな気づきがあるものです。たなち様、貴重な体験談のご寄稿、大変ありがとうございました。