明鏡止水
一点の曇りもない鏡や静止している水のように、よこしまな心がなく明るく澄み切った心境を指す。
出典:荘子 徳充符
ただただ一切の思慮を捨ててしまって妄想や邪念が、霊智をくもらすことのないようにしておくばかりだ。
すなわちいわゆる明鏡止水のように、心を磨き澄ましておくばかりだ。<勝海舟・氷川清話>
トレッキングがブームと聞きつけ、長い山道を抜けてゴールに着くと、息を飲む絶景に思いがけず出会うことがある。私がリアル試験委員なら、そんな答案におっきくマルをつけます。
【明鏡止水】鏡のようなそっくり答案~100字マス目は主語を揃えて3つの根拠
では全47名で7,300枚の採点ノルマに挑む試験委員は、どんな答案に息をのみ、ついおっきなマルをする? そんな、【読みやすわかりやすくて相手に伝わるキレイな100字】の書き方がモジュール化され、誰でも書けるのがAI時代です。
Step-1: 主語を最初に置き、述語で締める ― 構文の安定感で“静寂”
試験委員は9,000枚の答案を短時間で採点します。そのとき、文頭で主語が明確であることは「この文が誰の行為を説明しているのか」を瞬時に理解させ、文末が述語で締まることで“文が完結した”という安心感を与えます。
例:「A社は〇〇により△△を実現する。」
この構文は、読点の配置や文の長短に関わらず、一読で因果が伝わる静けさと品格を生みます。
主語を決めると述語が締まり、試験委員はどの根拠を引用したかの加点に専念できる。つまり設問解釈時点で100字の主述を決め、そこに与件根拠を3つ引用して因果にするのが、上位5%の書き方です。
※当然そうはさせない、主語を変えさせる設問が事例あたり1~2つあるので、3タイプの基本だけ決めて後は当日アドリブします。
Step-2:1文3節因果に与件根拠を3つ引用 ― 鏡のように整う因果
1文を「①原因(施策)→②仕組み(方法)→③結果(効果)」の三節構造に整えると、論理の重心が安定します。さらに各節を与件文の根拠3か所に支えさせると、内容がぶれず、読む側の理解が滑らかになります。
例:「B社は【第3段落】の〇〇を活かし、【第4段落】の△△を行い、【第5段落】の□□を実現する。」
こうして根拠と因果を調和させた答案は、まるで水面に映る山影のように整い、崩れのない明鏡止水の論理美を放ちます。
100字1文3節因果にするとき、A→A’、B→B’、C→C’のようにそれぞれ主述を入れて構成するのが「文節内因果」。ここでA・B・Cに必ず与件根拠を使うため、1設問あたり最低3つの根拠を与件でサーチします。
Step-2:120字以上は2文に分け、「これにより/これに加え」で追撃策
120字を超える答案では、文を無理に詰め込むと水面が波立ちます。そこで、1文目を原因・方策、2文目を結果・効果とします。
「これにより」=主因果
「これに加え」=副因果
を使って流れを作ると、読みやすさと深みが両立します。
例:「B社は〇〇を行い△△を強化する。これにより□□を実現し、競争優位を高める。」
この構成は、静かな流れを持つ水墨画のように、文章全体に余白と余韻を生みます。
ベテ専スクールのヘタクソ珍答案には120~140字を1文で書き上げるものがあるが、合格時短の時代にそんなムダ努力は求められない。そこで2文に区切るとき、「これにより、/これに加え、」の6字を足して採点者の負担を減らします。
今年のまとめ
こらこら、AI事例がスクールを代替し、これからは解答や採点もAIでするほうが遥かに早い。ここで差が開くのは、上位5%イノベータがまず唱え→スクールが翌年追随し→隣の同友館がさらに1年遅れて追いつく【時間差】です。