「2次」で問われる具体性・解像度とは、実行可能な手順を文章にして、誰でも実現/再現できる状態のこと。そこで試験委員に好感される答案をセレクトし、既存受験産業の過去問偏重ベテふぞノウハウ路線に訣別したあなたのための、9箇条をどうぞ。
知識とは答案に書き散らすのではなく、課題抽出フレームワークとして使うと気づく。これまでの参考書を脇に追いやり、与件文を真剣に読み解き「A社の経営課題5つを掴む」と気合を入れる。
ホワイトボードを指し示しながら、「根拠A→施策→効果B」と因果で筋道を立てる重要性を解説する場面。具体性を高めると同時に、一施策で複数の効果を狙えることを強調。「答案には思考の爪痕を刻め」と自らに言い聞かせている。
各設問が独立した問題ではなく、A社全体の成長シナリオを描くピースだと理解する場面。Q1人材→Q2顧客→Q3新規→Q4プロセス→Q5収益と流れを図示し、答案全体で課題が因果でつながるイメージを声に出して確認している。
試験本番を想定し、拳を握って気合を入れるシーン。「目指すは合格ボーダーの一歩上。本番は練習の延長」と自分に言い聞かせる。横には「9か条ミニチェックリスト」を置き、いつもの実力の8割を確実に出すことを誓っている。
【今日からできる】試験委員に好感される答案改善9箇条
ダイナミックケイパビリティとは、2020年度ものづくり白書で、中央官庁公式推しに認定された新フレームワーク。さすがお役所仕事で使いにくいので、Sense(感知)→Seize(補足)→Transform(変容)の頭文字を取り、「SST構文」と名付けます。
Step-1:Sense(作問採点の進化を感知)
受験が長引くとつい与件文以外の知識を答案に書き込む「ベテ答案」に陥りがちですが、近年の試験では知識量より大量情報の同時処理力が重視されます。与件文からA社の経営課題を最低5つ抽出する作業が重要で、覚えた知識は答案に直接書くより、論点発見のフレームワークに使います。
与件文を段階的に読み、気づいた問題点を要因別に整理する訓練を。ロジックツリーやマインドマップでの課題可視化や、学習ノートに与件語句を抜き出して整理するなど、小さなステップから始めると効果的です。
解答を書きだす前に設問文をチェックし、「ここは本当に問われているか」を自問します。設問文の指示語や制約条件から、与件を想定読みする訓練も大切です。
あの小さなオツムで考えたふぞ答案のように根拠を並列列挙で並べても、ビジネスの世界ではゴミで邪魔以下。さらに一般知識をいくら並べても加点はないので、過去問の暗記に依存するのは控えめに。
Step-2:Seize(作問採点変化を捉えてこう書く)
Senseで課題認識を高めたら、次は与件から得た根拠をつかんで答案に反映させます。与件には試験委員が解答ヒントを意図的に埋め込んでおり、そこから重要な情報を拾い上げ、拾い逃しに注意した上で、その一部は答案で使い残します。
100字1文3節因果答案では、A→A’、B→B’の文節内因果を使って30字の節を3つ作ります。記述後は音読し、内容が論理的につながっているか確認すると効果的です。
与件文に書かれた強い根拠や数値を必ず答案に引用する練習をします。演習では、与件のキラーワード/キーワードを見つけ、それをもとに具体的な施策を答案に盛り込む癖をつけます。
演習では、1つのアイデアに対し「この施策は他にどんな効果があるか?」と自問します。答案で「さらに」「~に加えて」といった表現で複数効果を織り交ぜると、多元性が伝わりやすくなります。
Step-3:Transform(試験の質を引き上げて、本当の実力勝負に)
ここまでで掴んだ課題と書いた答案を踏まえ、計5問×100字に一貫した変革ストーリーを再デザインします。A社の成長シナリオをイメージし、与件が示す5つの経営課題を各設問で積み上げながら解決する構成がベスト。この一貫性を考慮するとき、ある設問で突然閃いたアイデア解答はほぼ確実にバツなので、ぐっと堪えて控えます。
解答前にA社の短期・長期目標を想定し、それを支援する施策群を考案しておくと良いでしょう。「これらの施策によりA社は~に近づく」という言葉で100字を締めると、一貫性がより伝わります。
解答後、全体を通読し前問とのつながりを確認します。複数設問にまたがる「経営課題マップ」を予め作っておけば、一貫性をチェックしやすくなります。
答案作成時は音読してみて、内容が論理的につながっているかを確認。スラスラ読めない部分が「並列列挙の盛り詰め」であり、採点者も読みにくい=虫の居所次第でバツが付きます。
今日のまとめ
受験生はこの9か条を実践することで、従来のベテ勉・ふぞ勉から脱却し、与件根拠を使って因果でつなぐ安定A答案を無限に再現できます。試験委員は論理や裏付けを重視しており、「何を覚えたか」ではなく「その場でどう考えたか」に採点基準がシフトすることに気づくか否かが今年の勝負です。
おやおや、そこはかなり鋭い。そして試験と世間のニーズが、「知っているか否か」より「実行/実現できるか否か」であるのに同友館が気づくのも、やはり早くて数年後です。