開示80~90点答案が、出題側の狙い通りに瞬時に広まる。5,000人全員がそこを目指して一目散なイマと違い、10年前の昔は、学習仲間内での口コミが主役でした。そうして模試や事例Ⅳで一喜一憂し、ゴールとは滑って転んで目指すもの。では井村様、今日もハラハラドキドキの物語をお願いします。
【これまでのあらすじ】
八重洲校の仲間で始めた勉強会、おでんの会。一次は8割を超す合格率だったが、いかんせん全員ストレート生の素人集団。試行錯誤の繰り返しでようやく型が決まってき始めた。もうすぐ二次試験。どうなる僕ら。
模試の結果はC判定でもアガッた自分の気持ち
9月のはじめにはTACの模試が開催された。ただしストレート生にとっては、ようやく型ができたころ。得点にはまだまだ結びついていない。
模試の結果が届くのは9月も末の頃。C判定だったが、その判定をみて僕はかなりアガッた。9月末の僕と9月初めの僕では二次に対する出来上がり方は全然違う。
9月初めでC判定なら、かなりいけるんじゃね?そう考えた。ストレート生は当たり前だけど、二次試験に本格的に対応し始めるのは一次試験後。だから、最初は全く点数がとれない。点数に結びつき始めて、成績が急上昇するのは9月末から試験直前だ。勉強会のメンバーが各人それなりに急上昇を感じ始めた9月末だった。
事例Ⅳを得点源にするために
事例ⅠからⅢはそれぞれ対応が異なることにようやくこのころになって気が付き始めている。事例Ⅳは得意分野であるにも関わらず得点が出せなかったことの原因も判明できていた。
事例Ⅳの経営分析には、与件文にヒントがある。個別の計算問題は与件がなくても解答できるのに、なぜわざわざ短めの与件が存在するのか。それは第1問経営分析指標を、与件文のヒントに従って選ばせるためだ。
さらに個別計算問題で失敗するのは、問題そのものの難しさもあるが、正解に至るまでの制約条件が1問中に山ほど設定され、それらをすべて拾い、整理してから計算する緻密さが必要だ。
時間に追われて慌てると、制約条件を見誤る。慌てないようにするためには、時間に余裕を持てる状況を作ること。だから、事例Ⅳは60分で解く練習を繰り返すことにした。
ファイナルペーパーとは?
試験直前、最後の勉強会のお題は「ファイナルペーパーを見せっこしませんか?」これもまたアイツの提案だ。ファイナルペーパーって何? 僕の質問への奴の答えは、試験に対する気持ちとか、まとめとかそんなものを書けば良いと、要領を得ない。ふ~ん、必要ないんじゃね?そんなもん。
勉強会の日が近づくとML上でみんなのファイナルペーパーなるものが、アップされ始める。腰の重かった僕がようやく書く気になったのは、まさとしさんのファイナルペーパーがアップされた、最終勉強会当日の午前中。
ファイナルペーパーで感極まる
彼のはほんとよくできていて、①自分に対するものであり、②他人に教えるためのものでもあり、③事例Ⅰ~Ⅳの特徴を簡潔にまとめたものだった。なーんだ、それでいいのか。
僕が書き始めたファイナルペーパーはおでんメンバーひとりひとりに対する感謝の言葉だった。本当にこのメンバーで一緒に学べてありがたかったから。僕のファイナルペーパーを読んでイシカワさんが号泣した。(つづく)
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