A→B、B→C。だからA→C
急にA→Cでは驚くが、間にBを挟むとエラく納得。そこを悪用するのが、⑤長文の因→果ズレパターンな。
※なおこの因果パターンの言い出しっぺは、TACのコーチ。このクソサイトも含め、当ネタを説く輩は全てパクリか亜流です。
長文因→果ズレの直し方
- 当試験において、(A)ふぞろいは5,000人にマストの入門書であり、(B)毎年購入して7つの虹色をコンプすると、(C)「2次」の2割合格ラインに浮上できる。
(A→B)7年分のふぞを揃えるベテはザラにいて、(B→C)毎年2割でコロコロ中。でも正しい(B)は、「ふぞド苦学で200hもあれば」です。
採点係好みの一文100字【500点名作劇場:⑤長文の因→果ズレ】
駆け抜けよう、500点への道
戦略論:R1第7問 競争回避(規模の経済) Bランク
経験効果や規模の経済に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
○ア 経験効果に基づくコスト優位を享受するためには、競合企業を上回る市場シェアを継続的に獲得することが、有効な手段となり得る。 ×イ 経験効果は、ある一時点での規模の大きさから生じるコスト優位として定義されることから、経験効果が生じる基本的なメカニズムは、規模の経済と同じである。 ×ウ 生産工程を保有しないサービス業では、経験効果は競争優位の源泉にならない。 ×エ 中小企業では、企業規模が小さいことから、規模の経済に基づく競争優位を求めることはできない。 ×オ 同一企業が複数の事業を展開することから生じる「シナジー効果」は、規模の経済を構成する中心的な要素の1 つである。 |
初級編は、×イに注目。どうウソつきかを、当ててみます。
イ(経験効果)は定番ひっかけで、×ある一時点での規模の大きさ→○累積生産量。B→Cですが、A≠Bでバツに。×ウエは明らかなウソで、オは×規模→○範囲の経済。
組織論:R1第15問 コンフリクト(軋轢) Bランク
コンフリクトは、意思決定の標準メカニズムの機能不全を意味する。組織における部門間コンフリクトの原因、それへの対応に関する記述として、最も適切なものはどれか。(78字) |
×ア ①組織内のスラックが豊富に存在すると、②部門間の目標の独立性が減少し、❸部門間コンフリクトが発生しやすくなる。(55字) ○イ ①組織内の部門間コンフリクトは、②共同意思決定の必要性が高ければ高いほど、また予算など限られた資源への依存度が大きければ大きいほど、③発生する可能性が高まる。(79字) ×ウ ①命令の一元性が確保されていると、❷部門間の目標や知覚の分化が進むため、③部門間コンフリクトが起きる可能性は低下する。(59字) ×エ ❶目標が共有されている部門間でコンフリクトが生じた場合、②その基準を満たす解決策を探索するために、③政治的工作やバーゲニングが使用される可能性が高くなる。(77字) |
①A→B→Cの因→果で読ませるコツは簡単。②1文を3センテンスで構成、③つまり読点「、」の数を2つにすることです。
コンフリクトとは、要するに仲間割れ。その理由を知っておけば、チーム理論を活かして成果が出やすい。アは×しやすく→しにくく、ウは×分化→統合、エは×共有されている→○されていないのあべこべです。
マーケ:R1第26問 消費者購買行動 Bランク
マーケティングにおける顧客との関係構築に関する記述として、最も適切なものはどれか。 |
×ア 顧客が企業に対して持つロイヤルティには、再購買率で測定される行動的ロイヤルティと態度に関わる心理的ロイヤルティがある。これらのうち前者が高ければ後者も高いが、前者が低くても後者は高いこともある。 ×イ 顧客との関係構築を重要視するマーケティングの考え方はBtoC のサービス・マーケティングにルーツがあるが、近年はBtoB マーケティングにも応用されるようになってきた。 ○ウ 顧客を満足させるには、①顧客の事前の期待値を上回るパフォーマンスを提供する必要があるが、②次回購買時には前回のパフォーマンスのレベルが期待値になるため、③さらに高いパフォーマンスを提供することが望ましい。 ×エ 優良顧客を識別するための指標の1 つである顧客生涯価値とは、顧客が今回または今期に購入した金額だけでなく、これまでに購入した全ての金額に等しい。 |
正解○ウに注目。①→③だと「?」ですが、②が間に入ると、説得力ダダ上がりに。
当問は④形容詞パターンで解説済ですが、1文100字3センテンスの、長文因果のドリルにピタリです。
ミクロ経済学:H28第19問 比較生産費説 Cランク
いま、AさんとBさんだけが存在し、それぞれコメと豚肉のみが生産可能な世界を考える。下表は、AさんとBさんが、ある定められた時間Tのすべてを一方の生産に振り向けた場合に生産可能な量を示している。また、下表にもとづく2人の生産可能性フロンティアは、下図にある右下がりの直線のように描けるものとし、AさんとBさんは、自らの便益を高めるために生産可能性フロンティア上にある生産量の組み合わせを選択する。 このような状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 |
最後は変わりネタ。正解○エを参考に、誤答×アイを正しく直すぜ。
×ア A さんは、①いずれの財の生産においても、②B さんに対して比較優位を有するために、③B さんとの生産物の交換から便益を得ることができない。 ×イ Aさんは、いずれの財を生産するにせよBさんよりも生産性が高く、絶対優位を有するために、Bさんとの生産物の交換から便益を得ることができない。 ×ウ 比較優位性を考慮すると、A さんはコメの生産に、B さんは豚肉の生産にそれぞれ特化し、相互に生産財を交換し合うことで、双方が同時に便益を高めることができる。 ○エ 豚肉の生産について、A さんはBさんに対して比較優位を有する。 |
×ウはコメ⇔豚肉があべこべ。
今日のまとめ
- 「1次」500点は狙って取れる
- ①「1次」を2回、3回受けると全く落ちなくなるのは、記憶が長期化するから。②その時ひたすら答えを覚えるか、③「2次」を意識したcompact & conciseにまとめ直すかがスコアの違いに。(95字)
500点へのワンポイント⑤
- A→B、B→CならA→C。当試験ではこの因果を「経済学」「経営の長文選択肢」の2回で学ぶ。
- ④形容詞エラー⑤長文因果は一見もっともらしい。この騙し技を知るとそう滅多に騙されない。(100字)
そう、サギ防止にはサギの手口に詳しく
またヒヨコ喰いを避けるにはギョーカイ台所事情に詳しく。情弱がひたすら損する情報化社会で生き馬の目を抜くには、出題側の騙しテク=長文因果の使い方を習得するのが一番です。(100字)