7月は「1次」過去問を解く回数を増やすほどスコアが伸びるが、「2次」でうっかり過去問ばかりを解くと8割スベるノロマの呪いがかかる。今日はそんな「1次」「2次」の過去問の使い分けを紹介します。
コロナ禍をきっかけに世間のビジネスの動きがガラリと変わり、「2次」出題はそれをさらに先取りする意欲的な出題が続く。試験合格が目的化して視野が狭くなり、過去問に偏重すると8割ショボンは当然の末路です。
過去問を何度も解くと、「1次」は伸びるが「2次」でショボン。長年の疑問を生成AIが解決します。
収穫逓増(1次) | 収穫逓減(2次) | |
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○過去問を何回も解き直すことで、重要な知識が正しく記憶に定着し、試験において正しい解答を導きやすくなります。 | ①暗記のメカニズム | ✖過去問の答えを覚えてしまうと、具体的な問題に対する柔軟な対応力が養われず、新しい問題に対応できなくなります。 |
○過去に間違えた部分が次の試験で再度出題されることが多く、復習することで弱点を克服しやすくなります。 | ②作問&誤答のパターン | ✖過去に受験者を間違えさせたポイントは翌年には出題されないため、過去問の答えを覚えることが効果的な対策とはなりません。 |
○過去問を繰り返し解くことで、見覚えのあるパターンに迅速に反応し、素早く解答できるようになります。 | ③大量情報の高速処理 | ✖見覚えのある答えに頼ってしまうと、その年の新しい視点やアプローチを見逃し、誤答に誘導されやすくなります。 |
【過去問が教科書】(1次)最低3回できれば5回 / (2次)2回解いても効果半減
世間から見て相対的にオツムが小さく視野が狭いふぞろい信者は、なぜ収穫逓減の「2次」過去問解き直しばかりを誇張? その理由が「1次過去問の解き直し不足」にあると、今日できっぱり教えてやんよ。
Step-1:「1次」500点は狙って出せる~試験本番の想定ルーティン
同業D社には生涯無理ですが、生成AIを使って500点超えの方たちの本番手順を見ていくと、【知識を想定/思い出すルーティン】が上手とわかります。
- 各科目の過去問を分析し、どの論点が何度も出題されているかを把握します。例えば、財務・会計ならば「損益計算書の分析」や「キャッシュフロー計算書の作成」、経営法務ならば「知的財産権」など、頻出論点名を具体化してリストにします。
- これにより、出題される可能性の高い論点を予測し、重点的に学習することができます。
- 作成した論点リストをもとに、各科目ごとにマインドマップを作成します。マインドマップは、中心に科目名を置き、そこから関連する論点を枝分かれさせる形式で描きます。
- 試験開始直後に、試験用紙の余白にこのマインドマップを時間をかけず簡単に描きます。これにより、試験中に必要な知識を思い出しやすくなります。
- 試験中、実際に出題された問題をマインドマップにプロットしていきます。これにより、どの論点が出題されたかを視覚的に把握できます。
- 過去問での出題傾向を思い出しながら、出題された問題がどの論点に関連しているかを確認します。これにより、解答の方向性が見えやすくなります。
- 試験中に初めて見る問題に遭遇した場合、その問題が関連しそうな論点の近くに仮置きします。例えば、見慣れない財務指標の計算問題が出た場合、過去に学習した類似の財務指標の知識を応用して解答を試みます。
- これにより、全く知らない問題でも落ち着いて解答できるようになり、冷静な対応が可能になります。
- 試験中に出題された論点が自分の学習リストに含まれていることを確認し、これまでの準備が正しかったという自信を持ちます。
- 自己肯定感を持つことで、試験中の集中力が高まり、冷静に解答を進めることができます。この自信が、高得点を獲得するための大きな原動力となります。
Step-2:「1次」500点スト合格~誤答選択肢を見逃さないエラー検知力
それは簡単で、2次「Ⅰ~Ⅲ」とは事例ABC社が犯したエラーや不足点を特定し、それを正しい知識に直していく作業。よって「1次」500点超えでエラー検知力(1ーβ)を計画的に高めることが有利です。
- αエラー (第1種の過誤): 正しいものを誤りと判断してバツにしてしまう誤り。
- βエラー (第2種の過誤): 誤っているものを正しいと判断してマルにしてしまう誤り。
- 「1次」の4択マークシート型暗記試験では、単に正解を選ぶほかに、誤った選択肢を排除してβエラーを減らす、つまり消去法も求められます。
- 「1次」500点超えには誤答選択肢を正確に見極め、正答を選ぶ力を養う必要があります。このプロセスを通じて、エラー検知力(1−β)が高まります。
- そこで同じ過去問を繰り返し解くことで、出題される論点や誤答選択肢のパターンの把握が進み、誤りを見抜く力を意識的に高めることができます。
- 「1次」で高めたエラー検知力(1−β)は、「2次」でも有効です。「2次」では事例企業A~C社が犯しているエラーを発見し、修正することに加点が入ります。
- 高いエラー検知力(1−β)を持つことで、事例企業の誤りを正確に発見しやすくなります。これにより、エラーを正しく修正することができ、安定A答案が現実的になります。
- 例えば事例B社で市場戦略の誤り、事例D社で財務戦略の誤りが与件や財務諸表に埋め込まれている場合、どこかで覚えた過去問の答やフレーズ集を好き勝手に書き殴るのでなく、その問題点に正しく気付いたと示すこと(エラー検知力)に、ベースの加点が入るでしょう。
Step-3(上級):生成AIに解説させて、正誤を判定
それはその通りですが、だからボクには無理!といつまでもウォーターフォールでは試験合格は数年単位で先送りに。そうでなく、まずアジャイルにやってみるのが賢い試験の受け方です。
「上級」だけどやってみる価値あり?~生成AIに解説させてエラーを検知~
①誤答パターンを決める | ②誤答の理由を探す | ③AI活用の時短でタイパ最大化 |
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1)生成AIに問題を解かせ、その解説を確認します。特に誤答選択肢が誤りである理由をAIに説明させます。 | 1)AIが誤答の理由を説明することで、なぜその選択肢が誤りなのかを具体的に知ることができます。 | 1)生成AIが誤答の理由を提供するため、自分で一から考える時間を省けます。 |
2)誤答の説明を受けて、その選択肢がなぜ誤りであるかを自分で確認し、理解します。このプロセスを繰り返すことで、誤答パターンを分類できます。 | 2)説明を基に、自分でその理由を検証し、誤答の背景や間違いの根本原因を深く理解します。 | 2)AIの説明を確認し、自分は正誤だけを判断することで、効率的に学習が進められます。 |
効果:短時間で多くの誤答パターンを強化学習できるため、エラー検知力が迅速に向上します。 | 理解が深まることで、類似の誤答を見つけやすくなり、エラー検知力が向上します。 | 短時間で多くの問題を解き、どの論点が合否に影響するかの重みづけを深層学習することで、賢くなります。 |
今日のまとめ
【今日のポイント】解き直すほど理解が進む ~「1次」過去問は収穫逓増~
Level-1:×過去問の答を覚える
Level-2:△正しい知識を増やす
Level-3:○エラーを見つけて正しく直す
「2次」で覚えすぎると害になる過去問も、「1次」は良薬が口に甘いとイイコトだらけ。さらに生成AIは相手次第で平気で嘘をつき、同業D社では使いこなせない参入障壁も見逃せません。