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【今更聞けない設問解釈⑤】時制を使って解答順

カコ問なら根拠があるけど
ミラモンへの対応は難しい

毎週日曜日11:15~11:45に放送中のミライモンスター(フジテレビ)に2019年4月からレギュラーとなったAKB48の矢作萌夏さん。
画像:あそびごころ

与件文の国語読みに忙しい多年度ベテ勢が苦手にし、浅くしか読めない初学勢が苦にしない。そんなあべこべ現象を生む最後のとっておき、一番簡単な分析軸が「時制」です。

時制の処理[じせい-の-しょり]
特に「事例Ⅰ」において、与件企業A社の時系列の変遷をまとめること。また、まとめよとする指導。
でもね。①「事例Ⅰ」ってそもそも過去~現在の分析が主なので、②時制の処理・想定を設問解釈時に済ませてしまえば ③時制の処理はマストじゃないよ
与件文の国語読みに忙しいAさん設問解釈時に解答構成を検討済のSさん
うは、当問は時制トラップだっ時制って、解答の優先順位でしょ
テレコを避けるべく整理しないとっ「事例Ⅰ」のキモは過去~現在の分析
与件の整理にあわあわ与件は整理するより、探して使う
時間切れの殴り書きで文の因果が狂う予め用意した文章構成に根拠をあてはめ

もともと①なぜ「時制の処理」にムキになるのか疑問だったけど、②「設問をロクに読めない国語読み」が原因とわかってスッキリっ。

では時制の処理に夢中なベテは脇に置き、「まとめシート」流に従い、時制を解答順の判断に使っていきます。

時制を使って解答順【今更聞けない設問解釈④】

時制[じ-せい]
設問で要求される解答内容や要素が、過去・現在・未来(例:順にSWOT→解決課題→新規事業提案など)のいずれに当たるかを解答メモで整理すること。
一般に過去・現在問題は与件に根拠があって書きやすい一方で、未来問題は根拠が薄く、作問者が想定する答えを当てにくいため難易度が上がる。そのため、解答順の判断にも使える。

最後に、優先順位の判断をします。
これまでの設問の解釈、与件文の確認のプロセスの中で、問題の難易度や解答にかかりそうな時間を考慮して問題を解く順番をメモに書いていきます。問題を解く順番は、簡単な問題→難しい問題の順です。また、同じ程度の難易度であれば、時間がかからなさそうな問題→時間がかかりそうな問題の順で解きます。

優先順位の判断の重要性
2次試験では特に、この問題を解く優先順位をつけるということが重要になります。 その理由について、①自分自身という観点と②他の受験生との比較という観点からそれぞれ説明します。
①自分自身という観点では、時間がなくなってしまうとどうしても焦って十分な文章が書けなくなってしまう恐れがあるためです(中略)。
事前に優先順位を決め、簡単な問題から解いていくようにした場合、確実に得点につながりやすい問題から手をつけることができ、点数を積み上げていくことができます。もし時間切れになったとしても、時間切れになったのは解答を書いても点数になるかわからない難しい問題ですので、書いてもかけなくても得点に大した違いはありません(後略)。
②他の受験生との比較という観点では、他の受験生がみんなできるような簡単な問題が自分だけできないと、周囲に差をつけられてしまいます。
ですが、他の受験生もみんなできないような問題ができなくても、大きな差はつきません。解きやすい問題から順番に処理することで、簡単な問題を確実に得点に結びつけ、周囲に変な差をつけられてしまうことを防ぐことができます。

以上の理由から、問題を解く優先順位をつけるというプロセスは飛ばしてはいけない重要なプロセスといえます。

なお、問題によっては、この段階で優先順位を決めたとしても、いざメモを書こうとすると難しくて手が止まってしまうという問題に出会う場合もあります。そのような場合は、当初の優先順位に固執せず、「やっぱり変更!」と途中で優先順位を変更するということもありということにしておくと、焦らずに対応することができます。

そこで、想定した優先順位と実際の難易度のギャップ=時制トラップの例を見ておきます。

時制1⃣ 過去のトラップ例

H26事例Ⅰ 第1問 120字20点、期待得点8点(D)

 A 社は、小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。120 字以内で答えよ。
 A: 研究開発や産学・企業間の連携に対して公的支援など各種支援の充実化が図られており、経営資源に乏しい中小企業であっても、将来の発展可能性は高いが時間のかかる基礎的な技術を習得して、事業の柱となる独創的な技術を創出することが可能となっている。
  • 当問は、「事例Ⅰ」の第1問→過去の分析と推定し、与件を探しても、根拠の影も形もない。これは何かおかしいぞ。TAC模範解答のような美文ではなく、慌てず後回しに出来たか。それがこの年の合否を分けた可能性あり。
時制2⃣ 現在のトラップ例

H25事例Ⅰ 第1問(設問1) 80字15点、期待得点6点(D)

 A 社は、ここ数年で急速に事業を拡大させている。以下の設問に答えよ。
(設問1)
A 社のこれまでの成長を支えた、健康食品の通信販売事業を長期的に継続させていくために必要な施策として、新商品の企画や新規顧客を開拓していくこと以外に、どのような点に留意して事業を組み立てていくことが必要であるか。80 字以内で答えよ。
A:競合による類似商品の展開が予想される中で、現商品の改良は販売促進策の改善による既存顧客からの売上の維持・拡大を図り、確固たる収益基盤を確率することである。
  • これも「事例Ⅰ」の第1問。A社の強みを抜くSWOTタイプの問題と思わせ、「施策と留意点」なる当てにくいトンデモ解答要求の難問。
  • とはいえ、「朝イチ初っ端の問題には、何かトラップあり」。そのルーチンがあればトラップを回避できる好例。
時制3⃣ 将来のトラップ例

H30事例Ⅲ 第5問 120字20点、期待得点15点(B)

わが国中小企業の経営が厳しさを増す中で、C社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、
中小企業診断士として120字以内で助言せよ。

H27事例Ⅲ 第4問 140字20点、期待得点15点(B)

 海外製品との競争が厳しい時代のなかで、今後も C 社は国内生産を維持する考えである。そのために C 社が強化すべき点は何か、その理由とともに 140 字以内で述べよ。
A: 作業環境を整備した上で鋳造技術力を強化して海外製品との差別化を図る。理由は、国内の顧客からの部品の軽量化、複雑形状化ニーズが高まっている。そして、C社は高齢化が進んでいるため、若手人材を円滑に確保し、営業部を含めて鋳造技術を向上させ、継続的に新市場開拓を行うことが必要になるから。
  • この2つのラスト問は、時制=将来とふつう後回しにする位置づけながら、与件に根拠があって時間をかければ点を稼げる。「事例Ⅰ」の逆をつくトラップ問題です。

そういえば、H30「Ⅲ」第5問のミラモンを先に解く現場対応ができたか。そこでスコアに差がつく試験なんだぜっ。

フン、どうせこんなネットの噂は酸っぱい葡萄?
そこで、設問解釈エクセルを自作したあなただけの特権が、自作した分析軸を使うクロス分析です。
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クロス分析① 時制×設問順

事例の設問順は、カコ→イマ→ミライが基本パターンで、解答着手順の初期判断に使えます。
※黄色セル=例外に注目

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クロス分析② 時制×レイヤー
クロス分析③ 時制×解答要求

ここまで学んだ通り、レイヤー⇔解答要求には相関があるので、時制ともそのまま一致します。
※黄色セル=全社戦略の将来を聞いてくるのが、A~C社長の誰かに注目

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クロス分析④ 時制×解答難度

カコ問は与件根拠のぶっこ抜きで当てやすく、根拠が少ないミラモンは当てにくい。
※黄色セル=将来根拠を与件に埋め込んで易問Bにする輩は誰だ?

もう隠すほどのものじゃない。
黄色セルで毎年何かやらかしてくれる犯人はこの方です。

今日のまとめ

「事例Ⅰ」A社の時制の整理にてんやわんやであわあわもいいけれど、時制はもっと他に使えるねっ。

今日もきゃっしい様にイイコトを教わった。
でも気を付けたいのは、彼女が時制の整理をすっ飛ばすのは、設問解釈ができている=解答構成を予め用意して与件に根拠を探しにきているから。
それは万人向けではないので、スクール指導の時制の処理の方が安全といえば安全に。

6,300人全員が、きゃっしい様の様に80分でスラスラ80点答案を書ける訳ではない。でも周囲は「時制」を何に使っているのかな? そんな工夫をしてみるだけで、80分の使い方はずいぶん変わってきやがるのです。

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