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【今更聞けない設問解釈④】事例で聞かれる全10パターン

「事例Ⅰ~Ⅲ」で聞かれるコトを、きゃっしい様がまとめやがると3パターン。

きゃしい様がまとめた3つの設問パターン
A)情報整理
→与件情報の編集で解答でき、難易度は低い
B)期待効果
→与件の記述+1次知識に基づき編集
C)助言
→一見何でも書けそうだが、与件から離れずに

そりゃそうだけど、凡人の俺ではとても3つにならないよ(泣)。今日はそう正しく自己認識をしたあなたのために、設問文に出てくる「要求語」を使ってまず10パターンに。天才肌の一歩手前、誰でもできる超簡単な分類法の紹介です。

事例で聞かれる全10パターン【今更聞けない設問解釈④】

1⃣事例で聞かれる全10パターン

へぇ? 事例で聞かれる設問は、全部でたったの10パターン?

H30「Ⅰ」の例:「Ⅰ」の回答要求は「理由」「説明」が多く、「提案」を求められることは稀。

もちろん、最終的にはきゃっしい様の3パターンがベストでも。特に初学のあなたなら、まず「要求語」の10パターンに分けると簡単です。

A)情報整理
①SWOT
→事業環境分析の鉄板。もちろん与件のコピペでぶっこ抜きます
②メリット
→S強みやO機会を深堀させる変形パターン
③理由
→施策→効果を因果で示す
④説明
→理由と同じ要求ながら、類推よりも事実にウェイト
B)期待効果
⑤課題
→「Ⅰ」に特有で、試しにウチの課題をまとめてみてよ
⑥提案
→「Ⅱ」が好む言い回しで、現状改善レベルで何かを提案
⑦解決
→「Ⅲ」では無気力なC社長に代り、診断士自ら現場に乗り込み課題を解決
⑧情報
→これも「Ⅲ」に特有の知識問題
C)助言
⑨助言
→「中小企業診断士」として。1次知識を使った方向づけを
⑩新規
→「Ⅱ~Ⅲ」の最終マス目。「Ⅰ」では決して聞かれない。

ふぅん。設問解釈は、「要求語」の10パターン→きゃっしい様の設問3パターンの順で単純化する。そりゃ単純にするほど、本番でのミスが少ないねっ。

当サイトの余計な前振りはここまで。「まとめシート」流本編は、こうズバリと言いやがります。

2⃣「まとめシート」流の設問解釈は3パターン

④解答の大まかな構成の検討
前回紹介したような(設問タイプ別の)解答構成は、事前に「型」として用意しておくと便利です。

この「型」というのは、試験の前にしっかり考えて使い方を練習しておけば、「考える」というよりは「作業する」というレベルで問題を処理することができるため頭の省エネができるというメリットがあります(中略)。

型はそれが使える問題では考え込まずにサクサクと処理できるため、無駄な時間を使わずに済みますし、プレッシャーも小さくなりますので、効率よく問題を解く上で非常に有効です。

ただし、型は、それにこだわり過ぎて、使いどころを間違えると聞かれていないことを答えたり、与件文に合ってないことを書いたりしてしまうというデメリットもあります。

そのため、型を使うのであれば、型が絶対的なものではないということを十分認識し、この問題は型を使って良い問題か?ということをしっかりと見極める目を養うトレーニングを積むことも重要となります。

⑤1次試験の知識から想定される要素や切り口の検討
④に加えて、設問解釈の段階でどのような要素が想定されるかをメモしておくことで、与件文をただ闇雲に読むのではなく、「こういうことが書いていないか」と意識しながら与件文から要素を選び取れるようになります。

例えば(中略)、設問文に「人事施策」とあれば、「幸の日も毛深い猫」とメモをしておきます。そうすることで、その後のプロセスでは、与件文を1から一生懸命読むのではなく、与件文の中から事前にメモした内容に関連した記述がないかを探し出し、探し出した内容を上手く編集していくことで解答を効率的に作ることができます。

1⃣-1 情報整理パターン(SW・OT・メリット)

SW、OT、メリット→昨日記事で紹介済のため省略

1⃣-2 情報整理パターン(理由・説明)

過去のSWOTを終え、いよいよメインの解決課題の抽出に入ります。事例Ⅰでは「理由」、Ⅱでは「説明」を求められることが多く、Ⅲでは「情報項目」なる独自の要求があります。この辺りから合否を分けるCランク問題が登場します。

理由:H25事例Ⅰ 第3問 80字15点、期待得点9点(C)

A 社では、最近になって大学新卒の正規社員を採用し始めた。従来、中途採用しか行わなかった同社が新卒正規社員を採用するようになった理由として、どのようなことが考えられるか。80 字以内で答えよ。
A: 不透明性が高い経営環境下で意思決定ができる人材を中長期的に育成する必要があるが、それには業務全般の経験と理解が前提となり、新卒正社員の方が適しているからである。(100字)
  • 模範解答の様なキレイな答案は書けないが、80字15点とコンパクトな配点なので、一般知識で何か書き、それなりの点を取る。難しい年では、この手の加点が意外に大事。

説明:H28事例Ⅱ 第2問(設問1) 100字15点、期待得点9点(C)

11 代目予定者は、自分の代になってからもこれまでの製造スタイルを大切にしながら成長を追求していくつもりでいる。しかしながら、製品アイテムは見直すことを考えている。
(設問1)
B 社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100 字以内で説明せよ。
A:1世帯当たり年間購入数量や1人当たり消費量が減少傾向のため、しょうゆの大容器アイテムは中止を検討し、出荷数量が増加しているめん類等用つゆなどのしょうゆ関連製品で食に敏感な女性向けに減塩タイプを開発する。
  • 「事例Ⅱ」は設問のリード文(制約条件)が回答構成のヒント。根拠を使って点を積み重ねる。
2⃣ 期待効果パターン

1⃣の整理・分析を踏まえ、主に時制「現在」での課題を抽出するパターンです。内容が時制「将来」になると、「提案」になります。昨日も1問紹介しましたが、今日は2つに分けて違いを見ます。

課題:H26事例Ⅰ第3問 100字20点、期待得点12点(C)

2 度のターニング・ポイントを経て、A 社は安定的成長を確保することができるようになった。新しい事業の柱ができた結果、A 社にとって組織管理上の新たな課題が生じた。それは、どのような課題であると考えられるか。100 字以内で答えよ。
 A: 今後、新規事業を開発し発展させていくためには、多額の研究開発資金を継続的に調達することが求められるため、各事業で必要となる研究開発資金を把握し、その調達・管理を担う専門の人材や部署の設置が課題となる。
  • 「課題」を問われた時、問題点を的確に把握しないと、何をやっても答えはブレブレ。ここは点差がつくな。そう捉えたら、時間をかけてじっくり吟味。

提案:H28事例Ⅱ 第4問(設問2) 80字20点、期待得点9点(D)

B 社のインターネット販売を利用する顧客にリピートしてもらうために、インターネット上でどのようなマーケティング・コミュニケーションを展開するべきか。80 字以内で提案せよ。
A:豊富な製品ラインアップの製品ごとに、それらを使用した多彩なメニューのレシピをホームページで紹介することで、B社のしょうゆ及びしょうゆ関連製品の継続的購入を促す。(80字)
  • 「事例Ⅱ」の最終問題はアイデアコンテストになりがち。なにか根拠を使えばその部分点はもらえる。
3⃣助言パターン

主に与件の根拠に基づく2⃣期待効果から一歩踏み込み、新規事業の留意点を一般知識から述べたり、また新規事業そのものを書かせるパターンです。一般に当てにくいDランク問題です。ここも今日は2つに分けて、違いを見ます。

助言:H26事例Ⅰ 第5問 100字20点、期待得点12点(C)

A 社は、若干名の博士号取得者や博士号取得見込者を採用している。採用した高度な専門知識をもつ人材を長期的に勤務させていくためには、どのような管理施策をとるべきか。中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。
 A: 短期的な成果にとらわれない人事評価を行うとともに、専門性を高めるたけの社外での活動を認めるなど、研究に関する自由裁量の余地を高めることで各研究員がそれまでの研究を継続できる環境を整備することである。
  • 「事例Ⅰ」で将来×助言とくれば、普通は難問Dランク。ただこの問題は、与件の根拠がないが故に「一般論である程度点が取れる」ウラをかくパターン。よってしっかり分析を。

新規:H26事例Ⅱ 第4問 80字20点、期待得点9点(D)

現社長は、介護付きツアーの客単価を高くすることを目指している。そのためには、どのような新商品を開発すべきか、もしくは既存商品をどのように改良すべきか。助言内容を 80 字以内で述べよ。
ただし、B 社が単独で提供し、X 市内の顧客に対して展開する商品に限定する。
A:支援・介護レベルに応じたツアーを商品化することで海外旅行や長期日程のツアーを実現し、支援・介護レベルが低い顧客の1回あたりの利用金額を高めていくよう助言する。
  • 「事例Ⅱ」の最終問題は、「提案」でも難しいのに「新規・助言」となると絶望的に難しい。ただ、過去の出題例そのままのことはなく、全員が初見であるのは同条件。他の設問を時短し、ある程度時間を掛けることで、それなりの得点を。

3⃣要求語10パターン→「まとめシート」流なら3パターン

要求語は10パターンあるのに、きゃっしい様がまとめやがると3パターン?
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クロス分析① 要求語×設問3パターン

要求語から導く10パターン⇔きゃっしい様の設問解釈3パターンは、ピタリとキレイに一致します。
「事例Ⅱ」のみ、黄色セルの様に設問で「提案」→出題の意図で「助言」とブレがありますが、与件の根拠拾いに忙しい「Ⅱ」でそんなコト気にする時間はないので無問題です。

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クロス分析② 要求語×解答難度

SWOTの抜きは当てやすく、与件に根拠が少ない助言問題は当てにくい。ここはその位で良いでしょう。

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クロス分析③ 要求語×時制

A)情報整理系→カコ(+イマ)
B)期待効果系→イマ(+ミライ)
C)助言系→ミライ
そう言えば、カコ問は当てやすいがミラモンは予想しないと当てにくい。カコ・イマ・ミライの時制の処理は、次回で詳しくやります。

今日のまとめ

「事例Ⅰ~Ⅲ」の全設問は、確かに①情報整理 ②期待効果 ③助言の3パターンのどれかに入る。このまとめ方は、只者ではないなっ。

そう、当サイトでは10個にしかまとまらなかった設問パターンを、「まとめシート」流は3パターンに。
過去問と同じ問題だけ出るなら10個のどれかでストライクでも、初見の「ベテ殺し」に対応するには、10より3パターンの方が「ハズレにくい」。

その効果に気づくと、「まとめシート」流2次対策には、他にも何か「まとめ」の工夫がありそうだ。 800円(税別)が安い買い物に思えてきます。明日は分析軸の最終回、誰でも使える「時制」ネタです。

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