診断士へのリアルオプション。
- 手軽なMBA、ビジネススクール代わりに幅広い知識を学べ、
- 単なる講義でなくテスト形式により学習効率が良く。
- 合格の暁には、卒業証書代わりに国家資格がついてくる。
つまりリアルオプションのような経営手法も、気軽に無理なく学べてしまう。そんな所が人気の理由ですが、薔薇の花には棘があります。
単なる自己啓発目的の奴は、合格させないぜ。
「1次」科目の多彩さで人気を集め、「2次」専門課程では棘を刺す。
当試験の合格率をまず見ていきましょう。
- 診断士の受験/合格者数の一般イメージは、
「1次」申込 20,000人
「1次」受験 15,000人
「2次」受験 5,000人
「2次」合格 1,000人。合格率=5%の難関資格と、数字上あきらか。 - しかし、受験初年度⇔2年目以降は戦い方が違う。
- 受験初年度は12,000人が申込み、うち4,000人が試験前にリタイアし、「1次」受験は8,000人。
- うち4,000人(緑)は準備不足。合格する気で臨んだ4,000人(青)があの手この手で絞られ、1,200人合格。
- 「2次」は1,200人の20%=約250人合格。残り950人は「また来年いらっしゃい」。
- これらの数字は、公式統計資料を見慣れると、自力で計算できる様になる。
「合格率5%の難関試験」を、グラフで改めて実感。でもこれで驚いてはいけない。
- 「1次」受験15,000名中、受験2年目以降の方が7,000名。でもそのうち3,000名(緑)が再び準備不足。
- 「1次」は、2年掛けてしっかり準備しても、半数2,000名が不合格。
- 「1次」合格2,000名(青)に「免除」1,600人(白)が加わり、3,600人が「2次」受験。
- うち20%=650人が晴れて「2次」合格。
- 「1次」より「2次」が当然難しい。しかし「2次」より「1次」で落とされる人数の方が多い。
- 「2次」合格率は、合格実力・受験年数に関わらず、どちらも20%で大差がない。
ただし、加齢により合格率が顕著に右肩下がりになる事実は有名。
リアルオプションの前提:期待値計算 「2次」はサイコロゲーム
「2次」は運ゲーとまでは言わないが、くじ引き要素が強い。
当サイトがこう書くと一同皆嫌がるが、特に否定もしないのは、「当たらずと言えども遠からず」。そして、
- 「2次」合格=サイコロの「1」を出せば合格と仮定。
- 受験初年度で「1」が出る人もいれば、
- 5回振っても「1」が出ない人もいる。
「2次」試験はサイコロゲームの様なもの。するとイメージしやすいですね。
- ところが「2次」には、「事例Ⅰ~Ⅳ」の4回サイコロ振らされる。
- サイコロ4つ全て確率1/6で「1」を出すと、1,296分の1。そこまで求められてはいない。
- 丁半博打の3連勝=2x2x2=1/8なら、実際の合格イメージに近い。
1科目一発でなく4科目用意されるため、ある程度ギャンブル依存率が緩和されたサイコロゲーム。当試験を一発ストレートで合格する方の中には、こんな数字のセンス感を持つ人も少なくないのです。
リアルオプションの本題:受験の目的は、スキルアップか合格か
上に掲げた通り、診断士試験の合格は容易でなく、当試験に今から1年賭けるかは慎重な判断が必要です。
これだけ不合格リスクのある試験を皆が目指す以上、
必ず何か大きなリターンがある筈と計算できるから。
つまり試験不合格でも、今から1年勉強すると自分は確実にスキルアップ。その時、手が届きそうなら「ストレート合格狙い」に切り替えればOK。
倍率設定がこれだけキツイ試験。だから最初から目を△に吊り上げ、「ボクはストレート合格を目指します!」と宣言する必要はない。
- まず最初は自分のスキルアップを楽しみ、
- 合格手応えを感じたら、「合格狙い」に切り替え学習量UP。
- 受験情報の開示が進むと、最近の主流は「1次」合格を目指すより、「2次」ゴールを先に意識して逆算。
- つまり「2次」スト合格に備えた、「1次」ハイスコアを目指せば良い。
当サイトの歴史も、【2018年合格目標】になると9年目。計画的に「1次」ハイスコアを達成するコンテンツを豊富に用意していますので、ぜひご期待ください。
今日のまとめ
【2018年合格目標】では今頃、「経営」の学習が真っ盛り。企業の戦略の裏舞台を知ったり、断片的な自分の知識が体系化される。だから診断士の勉強は面白い。それでね。
試験に合格するための勉強なんて詰まらない。
今から1年勉強をフルに楽しみ、ついでにたまスト。
もしそんな心境が来年の今日まで続いたら、一発スト合格の最右翼であるのは間違いない。おやおや当試験、やり方や工夫をすればするほど楽しめる。なんだかワクワクしてきたぞ。
これまでのアナログをこれからのデジタルに
クリックする度に試験が進化します↓
にほんブログ村