おベテの暇つぶしの道具に使われ、世間の役立たずどころかノロマ扱いでしかない、診断士Ⅳ固有の電卓パチパチ勉。その真逆で「Ⅳ」CVP~NPVを猫でも得意化するのが、今回のGW特集5回シリーズ「マンガでわかる管理会計」です。

1次Plan:学習計画

【地方・独学者のテキスト選び】やはりTACが業界標準。+αするならこれを買え。

当試験は受験競争でなく、ビジネスを楽しむ成長戦略。

少しでも偉そうなことをブログに書くと、ネットの集中砲火や競合同士の足の引っ張り合い。難関試験の割には「合格サロン」「もたれあい」「ソーシャル資格」と揶揄される。そんな資格の評価を一変させたのが、ここ2年の出題姿勢や「2次」採点基準の進化です。

選ばれる付加価値を磨くには、経営を刷新し時流の先を読む。

問題本文にそうデカデカと書かれると、「既存ノウハウに甘えた後追い学習では、いつまでたっても合格者に選ばれない」。その焦燥感が学習意欲を駆り立て、健全な競争激化と受験者数の増加を通じ、国家資格としての価値を高めます。

なんだこの試験、どうも上手い仕組みにできてるな。ではオレも一口乗るか。

はい、そこで今日はテキストを自由に選べる「地方・独学」の方を対象に、診断士合格にマストなテキストや講座をひとまとめに紹介します。

【地方・独学者のテキスト選び】やはりTACが業界標準。+αするならこれを買え。

受験指導の流派の違い

診断士受験を進めるとき、どの社のテキストや問題集を買えば良い?

ア.書店に並んだり、平積みされた本
イ.合格体験記を参考に
ウ.ネットやSNSの口コミ
エ.amazonの売れ筋ランキング

アイウエどれも正解ですが、「売れている本」「周囲も使っている本」を選ぶと、基本的にハズレがありません。ただし業界内にいくつか流派があるため、どこか1社をベースにし、気になる書籍を買い足す形にするとスムーズです。

※気を付けたいのは、診断士の「2次」は合格者の半数以上、かつ総受験者の半数以上が合否ボーダー±10点にひしめくとされるクジ引き試験です。テキストの質には天地の差があっても、確率2割で良ければ誰でも受かる試験ですから、スクール選びはお好みで。

〇同友館

→企業経営、経済に特化した出版社で、特に診断士関連書籍ではほぼ独占のNo.1。特に「とにかく試験に合格したい方」に向けて編集された「ノウハウ」「ふぞろい」など一連のシリーズは、独学・通信の方から強く支持され、「信者」の存在が有名です。

〇TAC

→ベテラン講師陣や通いやすく快適な専用校舎で人気の最大手校ですが、最大の強みは通学生向けテキストを兼ねて毎年改訂される、「スピテキ」「過去問題集」などの出版物です。近年「儲け主義」「コストダウン」の噂がささやかれていますが、今年は「経営」スピテキを刷新し、少しヤル気が出てきた模様。

通勤講座

→手軽に始めて、スキマ時間を活用し、動画や音声を使う通信講座。スクールでも出版でもなく、LCC型通信という新分野を開拓したら、ホントに合格できた。やたら出てくるネット広告やステマブログのコストを削れば受講料はあと2割は下がるのに。そんな噂さえ気にしなければ、合格に最短距離の選択です。

各種2次スクール

→「2次」受験が2年を超えたら、自己流はやめて手取り足取り教えてくれる専門校へ。たまに人気の絶版本があったりしますが、出版ビジネスでは規模の経済、範囲の経済、速度の経済いずれでも上位2社には対抗できず、基本的に検討の対象外です。

※当サイトは後述の理由からTAC書籍を主に採用し、必要に応じ買い足す良書を紹介します。

【地方・独学者のテキスト選び】口コミ基準ランキング

1⃣過去問題集

1位 過去問完全マスター(同友館)


※2019年版は11月発売予定

診断士試験は、地方や独学の方が合格しやすい。つまり教室講義で知識をインプットするムダを省き、過去問を使って「出る順に」「出た所を」覚えりゃ良くね?近年の過去問インプットの流れをリードした、独学者のマストといえる良問題集です。

2位 TAC過去問題集

年度別の弱点は、過去問をスピテキページ順に並び替え、タテ解きすれば補える。正答率A~Eランクが強く支持される他、テキスト代わりになるほど詳しい解説が人気。ハイスコアを狙う方にマストの問題集です。

3位 スピード問題集

買い揃えるには値が張るが、「スピード」の名前の通りあっという間に解ける。そのため問題集回転のクセをつけるのに最適の入門問題集です。改訂頻度が低いため、中古や先輩に譲ってもらうなどの工夫をすれば、コスパも〇に。

2⃣テキスト

1位 TACスピテキ

通学すると26万円かかる受験校の最新テキストを、B4→A4サイズに変えただけで2,000円台で購入できる、非の打ちどころのない良書。「もくじ」の作り方が秀逸で、特に「経営」「財務」の体系図は、「2次」対策にそのまま使えます。

2位 一発合格まとめシート

噂の545点+280点合格者が、たった1人で7科目分を書き上げた、口語体とイラストで親しみやすい新傾向のテキスト。当サイトも昨年特集しましたが、このたびの2019年版ご発刊、おめでとうございます。

3位 TACポケットブック

2019年度版は今後発売

暗記にポケットブック。過去問で問われた箇所を赤字で示し、チェックシートを使ってコンパクトに暗記も完璧。TAC通学生の間で「この本なしに暗記はできない」と語られる。その噂はウソではありません。

3⃣2次対策書

1位 ふぞろいな合格答案

イマドキ「2次」を知らずに「1次」を勉強すると、ムダな暗記ばかり増えて学習するコスパが悪い。その時真っ先に目を通したいのが、「2次」受験5,000人にマストの入門書とされる「ふぞろい」シリーズです。1.5倍に盛られた似顔絵とはこのことか。彼らの主張を真に受けるか、蹴飛ばすかはあなた次第です。

2位 TBC 速修 「2次」対策テキスト

ふぞろいを買った次にはこれを買え。つまりふぞろいが「受験者視点」とすれば、TBC速修テキストは「出題者+プロ視点」で知識を重視。真逆の2冊を組み合わせると、不合格リスクを下げて合格期待値リターンが上がります。ネットで噂される「2次」の出題事情や理論の出元はだいたいこの本。ネットの噂やデマを蹴飛ばすお守り代わりに、一冊どうぞ。

3位 合格者の頭の中にあった全知識

「2次」で「全知識」掲載外の知識をうっかり書くと悪目立ちして落ちる。そう噂されるほど有名で、追加知識を書き込んで辞書代わりに使う「全知識法」が根強く支持されています。ただ同友館特有の「毎年つぎ足す秘伝のタレ」編集により年々陳腐化し、ガタピシと使い勝手が悪い。「抽象化ブロックシート」との業界標準争いにも注目です。

今日のまとめ

ねぇ、「地方・独学者」むけのテキスト選びなのに、なぜ通学生向けのTACが業界標準?

理由1 (真面目な話)
「1次」「2次」を両方教えるスクールなので、「2次」で使う順に「1次」テキストを編集。つまり「1次」テキストを使いこんで理解が進むほど、知識重視の今の「2次」試験の突破に有利。
理由2 (切実な話)
通学クラスで実際に使うテキストであり、誤植やミスがまずない。特に他に頼る人がいない独学者にとって、正誤表を気にせずに済む安心感は代えがたい。
理由3 (役立つ話)
会計分野に強く、それがそのまま受験1~2年以内での最速合格に有利。

つまり実力・実績・将来性どれをとっても、診断士テキストの業界標準はTACです。しかし競合する出版社やLCCは、業界最大手の品揃えを研究し、ノウハウで差別化したりコストリーダーシップで挑んだり。

そこでTAC書籍を標準とし、他に評判の良い書籍を適宜買い足す。そんな合格ポートフォリオを組めば力が伸びるほか、TAC一辺倒で出題側に狙い撃たれるリスクも減る。とっても一石二鳥です。

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ベテやふぞが過去問の答を必死に覚えてその小さなオツムを固くする隣で、柔軟な話題にさっと答えてタイムマネジメント力をダダ上げする【過去問RTA】。世間の誰も気づかぬ内に、今年R6の「2次」対策は既に春爛漫の満開モードです。

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